バベルの塔とCOI
朝晩の冷え込みが厳しくなり、イチョウやケヤキの葉がずいぶんと色付き始めました。そんな中、昨日の午前中、小一時間ばかりかけて、市ヶ谷のJSTロビーに設置中の、東芸“バベルの塔”を見学してきました。
「なぜ、JSTロビーに展示??」と思いながら出向いたのですが、ロビーに入って納得。東京藝術大学の宮廻教授による「高精細且つ質感まで再現する文化財復元技術」(特許4559524号)が、JST主導の「センター・オブ・イノベーションプログラム」に採択されていたからなんですね。同発明は、「21世紀発明奨励賞」も受賞しています。
くだんの“バベルの塔”は、ブリューゲルの絵のパネルと並んで展示されていましたが、高さは2mちょっと位あったでしょうか…。色合いや風合いが、絵画のようで、建造中の塔で働く人々までが、緻密に再現されていて驚きました(というか、ブリューゲルの絵に、あんなにたくさんの人が描かれていたんですね?!)
帰宅後、特許4559524号がいかなるものか読んでみました。ポイントは、“質感(マチエール)”の再現と”軽量化”のようで。請求項が23にも及ぶ大作で、いったんは一部の請求項について不明確であるとして拒絶理由通知を受けたものの、その後登録になっています。過日鑑賞した「ラスコー展」の壁画も複製でしたが、あれはどんな風に作られたんだろう…?
いずれにせよ、文化財を復元する活動は、是非とも応援したいと思っています♪ また、今回のような3D化や複製(フェイク作成)についても歓迎! 限りなくリアルな文化財(クローン文化財)を間近で見て、あわよくば触れられたりしたら、血が騒ぐこと間違いなし!ですよね?!
今回の展示について教えてくれた友人に、感謝!!
| 固定リンク
« 鬼の霍乱→ZZK | トップページ | 義父の心情 »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 音楽教室からの徴収額(2025.03.08)
- Patent2024/12「女性初の知財関係者」(2025.01.19)
- 調査の果て(2024.07.30)
- 論文や査読や明細書と、OpenAI(2024.05.07)
コメント
岩井美学が凝縮された詩の余韻、いいですよね。
投稿: Taraco | 2021年7月 1日 (木) 07時12分
イーハトーブに花は咲く、わたしはなにをのこしただろう。
投稿: 花巻サステナブル | 2021年6月30日 (水) 21時19分