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2017年12月23日 (土)

老健で恋バナ

 水曜の午前中、新しい施設に入所したばかりの義母の様子を見に行きました。
 9時ちょうどに着くと、朝食後の食休みで、食堂のテーブルにいた義母。私を即座に見つけて手を振ってくれました。意識はとてもしっかりしていて、あいかわらずキチンと話すことができ、短期記憶が飛んでしまうのが到底信じられないほど。
 しばし、あれこれとおしゃべりしていたら、どうも義母がチラチラとお隣のテーブルの男性に視線を向けているのに気づきました。ハテ?という顔をして見せたら、「あのグレーのセーターを着た人ね、同じ部屋の人なんだけど、作曲とか作詞とかしているのよ」と話し出す義母。なんでも、昔、何度か、その男性が手掛けた曲を使った舞台を見に行ったことがあるのだとか?! 「よくその人だって気付きましたねぇ?!」と驚きつつ尋ねたら、「そりゃぁ、何回か観てるから顔も覚えるわよ」とのこと?!
 興味津々でしげしげと見ると、なるほど、品のいいロマンスグレーのお洒落な紳士といった趣で、若かりし日はさぞやハンサムだったろう…と思われ(笑)。男性の方も、義母が視線を投げているのに気づいている雰囲気で、なんとなくまんざらでもなさそうな面持ちに思えたのは、私の恋バナ好きが高じての錯覚か…(笑)。
「昔、舞台を観た話、されたんですか?」
「してないわよ。だって、こんな風に老いさらばえた姿を見られたと、思われたくないでしょうし…」
「いやぁ、でも、嬉しいかもしれませんよ?」
「そうかしら~?」
「同じお部屋なら、何度か顔を合わすこともあるでしょうから、機会があったら、それとなく話してみたら?」
「そうね~」
 義父が聴いたら、ちょっと心がザワザワしてしまうかもしれませんが、このくらいのウキウキ感があってもいいよね…と思いながら、いつになく浮かれたおしゃべりを楽しみました。
(後で確認したら、さすがに男女同室はないようで、義母の“同じ部屋”というのは思い違いだったようです)
 この日はさらに、義母の妹さんの若かりし日の恋愛話も拝聴――画家と恋に落ち、身内の反対を押し切って結婚したのだとか。。。お金には苦労しっぱなしの上、最愛の人には先立たれたりで、妹さんを気遣う義母は、「私が元気な頃は、主人に内緒でお小遣いを渡したりできたんだけど、今はこんな風だから、妹が心配でねぇ…」とお姉さんの顔。「苦労するよ、って何度も言ったんだけど、聞きゃぁしなかったのよね…」
 よもや老健のお見舞いで、こんなロマンスが聴けるとは思わず、いくつになっても恋心は大事だな…なんて思ってしまったのでした。街はクリスマスのイルミネーションでロマンティックですが、恋心は季節関係なく年中無休のようで♪ 

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【Memo】 もちろん、恋バナ以外にもちゃんと、様子見してきました。夜のパットはまだ必須の模様。ご飯に対する食欲は今ひとつのようですが、なみなみ注がれたおやつの苺牛乳は完飲。リハビリ体操はしっかり取り組んでおられました~!

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