老健で井戸端会議
月曜日、義母が入所している老健訪問。
朝一番で赴いたら、義母は朝食後のダイニングでまったりしていました。
「胸が痛むって聞きましたけど、大丈夫ですか? 骨ですか? 筋肉ですか?」
――開口一番こう尋ねたら、
「骨だと思うよ…」とのこと。
思いのほか元気そうだったので一安心。アレコレおしゃべりしているうちに、午前の入浴を済ませた同席の方々が徐々に顔を揃え、最終的には女性6人で井戸端会議状態(笑)。私と義母以外の4人のお年寄りは、以下のようなバックグラウンドでした。
・92歳の車椅子の女性:未亡人。自力では歩けないながらも、頭はしっかりしており、両手も器用さを保ち、エプロン畳みは一番上手でした! 老健にはもう2年近くも入っている大古株とのこと。
・90歳の歩行器の女性:未亡人。同席全員のプロフィールをきっちり把握されており、みんなを名前で呼んでいました。つい数年前までお元気で、自転車でどこにでも出掛けていたそうなのですが、ある日、自転車の前後に大荷物を積んで走っているときに転倒し、大腿骨骨折をして入院後、歩けなくなってしまい、入所。徐々に歩けるように戻ってきて、まだまだ矍鑠としておられます! 老健には1年以上滞在しており、3人の息子さんがいて、長男さん一家は我が家のご近所の模様。上記女性に注ぐ古株。
・82歳の車椅子の女性:未亡人。脳梗塞で倒れて入院後に歩けなくなり、義母と同じリハビリ病院に150日入院していたのですが、後半は高血圧のためにリハビリができなくなり、老健へ。左手はほぼ動かせず。片手で器用にエプロン畳みをしていました。入所は義母とほぼ同じ時期。
・70代後半女性:既婚者。車椅子を器用にあやつり、隣のテーブルからおしゃべりに加わってきました。上記90歳女性と仲良しの模様。嘘か誠か、今のダンナ様は50人目とのこと?!(頭はしっかりしておられるようだったので、JOKEだったのかな?!)。一番おしゃべりで、私の手を何度も握って、「また来てね」と繰り返しておられました。施設にいるいろんな人にニックネームを付けまくっており、その由来も教えてくれました(笑)。
皆さんとおしゃべりしているうち、義父が毎日のように老健に通う理由がわかった気がしました。すでにご主人を亡くされた方が多い中、義父が来ると、皆で義父を囲んでのおしゃべりになるようで、洗濯物を畳んだりというリハビリを兼ねた仕事も皆で一緒にやり、いわば“通いリハビリ”状態! 案外楽しい毎日を過ごしているのかもしれず、「だから老人ホーム探しを、のらりくらりとかわしているのかな??」と感じました(苦笑)。義母も、ずいぶんと施設に慣れ、居心地がよくなってきているようで、せっかく快適に回り始めた日常を、老人ホームへの転居で絶ってしまうことの良しあしについて、考えてしまいました。。。
(もちろん、依然として子どもたちの総意は、夫婦揃って老人ホームで暮らしてもらうことなのですが、不摂生でも自分の好きなものを食べて好きなように暮らし、おしゃべりできる友人と好きな時間に好きなことをする、という人生と、完璧な栄養管理と常時の見守りを得て、規則正しく長生きする人生、、、本人が前者を望んでも、やはり後者を勧めるべきなのかが、わからなくなってしまいます)
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