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2018年2月16日 (金)

若造の時間、半寿の時間

 今週月曜の父のお見舞い――、5日ぶりに見る父は、個室に移って、諸々のチューブも外れていたとはいえ、ずいぶんとやつれて見えました。声を出すのもゼロゼロ言っている感じで、食欲もあまりなさそう。「家に帰りたい?」と訊ねても、「帰りたくない」という応えにはビックリ!
 そんな弱気な父でしたが、話しているうちに、少しずつエンジンがかかってきたようで。。。

 午前中、母の差し入れの文藝春秋を、ページを1枚1枚破きながら読んでいたらしく、ベッド周辺には破かれたページが散乱していました。「すごい読み方してるね?」と言ったら、「横になって読むには、文藝春秋は重くてさ…」とのこと。「こういう老人向けに、切り取り線の入った本を売り出してくれればいいのにな」…とのアイディアに膝を打ちましたが、病床でページを破きながらも本を読みたい人って、そうそういないんじゃ…?と思い直し、このアイディアはお蔵入り(笑)。
 「退屈だったら、TV見るとか、ラジオ聴くとかすれば?」との提案に対しては、父母揃って即却下。「最近のTVやラジオは、我々にはペースが速すぎて、言っていることの半分も理解できないんだよ」とのこと。早口音声を理解しようと努めると、余計に疲れてしまうのだとか、、、。確かに私も最近では、お笑いネタなど聞き取れないことも多くなり、なるほど納得。若者と老人とでは、流れる時間のスピードに、相当の差があるようです。

 そんな中、義父母が老人ホームへの入居を決めた話を私がしたら、少し血色が戻ってきた父が言いました。「もう今月には入居するのか? そりゃぁ大変だ。手が足りなければ、いつでも車出して送ってあげるよ」――なはははは、到底そんなことは無理な状況なのに、すかさず何か力になりたいと思う父、あいかわらずです(笑)。そんな気持ちが起こるだけでも、元気になってきた証拠だな…とひと安心。
 昼になって運ばれてきた病院食のマズそうなこと…。ご飯・サバ・ネギ・茶碗蒸し・フルーツ・牛乳というメニューでしたが、見るからにゲンナリしてしまいそうな彩(苦笑)。ちゃんと栄養士さんが管理してくださっている献立なのでしょうが、病院食って、もう少しなんとかならないものかなぁ…といつも思います。遠い目をして父が、「大福、食べたいな…」とつぶやいていました。それにしても、81年間、一度も入院というものをしたことがなかった父、「いろいろ初めての体験で面白いよ」と、初々しい感想にも笑いました。

 さて、本日はなんと、早くも退院です?! 昨日は母と、退院後の父の受け入れ準備で、いろいろ買物をしたり役所に問い合わせしたり…。今日は担当医師から、退院後の生活注意を受け、CTの写真を見せてもらったりする予定。介護認定を受けるための診療情報提供書も依頼しておいたのですが、発行はいつ頃になるんでしょうか…??

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