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2018年3月 8日 (木)

音楽教室への演奏権の行使について

 文化庁長官への裁定請求を受けての審議会答申に呆然とする中、昨日ふと、“123先生”のブログ記事経由で気付いた、中山先生の“意見書”(いやぁ~、気づいてよかった! いつもながらの情報提供に感謝です)。“音楽教育を守る会”の必死さも伝わってきます。コミケを視察されるような中山先生だからこその意見書なのでしょうが、コミケは完全にお目こぼし感満載の反面、音楽教室における生徒たちの演奏に関しては、個人的にはどう考えても奇妙に映ります。多くの音楽アーティストの皆さんの気持ちもきっと、多くの漫画家さんたちと同様なのではないかなぁ~…と、勝手に想像します。JASRACの中に一体何人くらい、音楽で身を立てようと、必死で練習した経験のある人がいるのか知りたいです(もしも包括契約じゃなかったら、死ぬほどレッスンする人ほど余計にお金がかかるってことですよね??)。
 このような意見書を著し公開なさった中山先生に敬服しつつ、「北極星、見失わないようにします!」と涙しながら拝読しました(笑)。多様性が厚みを増すばかりの昨今、“個別具体的に総合勘案”する必要性も増すばかりに思えます。それにしても、“懈怠”(けたい)の概念って、民法にも結構出てこなかったっけ…?

【国際女性デー】 本日、国際女性デー
 完全なる男女平等なんてことが実現可能なのかどうかは怪しいし、目下の私の状況は、国際標準からは大きく水をあけられた男尊女卑状態(ハウスキーピングの大部分を女が担う)かもしれません。。。が、愚痴ってる暇があったら何か動いてみる…できることにトライしてみる…とにかく何かしら実績を積んでいく…、今はこれしかないよな~と、諦観しています
 まぁ、うちの夫は、通勤時間が長いため、家事育児にはほぼノータッチでしたが、少なくとも私がすることを最大限尊重し、協力する努力は惜しまずに対応してくれる点では、恵まれている方かもしれません。
 本当は、男女問わず、どんな職種でも、子育てしてても、介護してても、普通に働き続けられ、人並みくらいには稼げる世の中になるのが理想ですが、限りなく効率性を追求する資本主義社会にあっては、どうしてもどこかに歪みが出てしまう――。女性の社会参加の問題は、障がいのある人の社会参加の問題と根を同じくするところも多いと感じます。当事者の努力もさることながら、何不自由なく24時間戦える企業戦士たちの考え方が変わらないことには、「壁」がなくなることはない…。いろいろな仕組みを変えるのにはそれなりの時間を要しますが、男性の意識改革は、本人が決意すれば、その日から変えられる! 男性諸氏の家事育児参加が、女性を救う! どうぞ男性も、ダッシュで帰宅して晩御飯を作ってくださ~い

【知財セミナー】 今日は、某セミナーに是非参加したかったのですが、行けそうにない…

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コメント

いえいえこちらこそ、問題意識を継続してウォッチしていただいて、心強いです。
私はかなり感覚的に違和感を抱いているだけですが、中山先生のように長年法学をご専門に研究されてきた方が、こうした意見書を著してくださると、自分の感覚もあながち間違ってはいないのでは…と思え、助かります。
音楽家の権利者の皆さんにも、いろんな考えがあるとは思うけれど、なんでもタダで使わせろと言っているわけではなく、レッスンは「公衆に対して演奏をきかせる」のとは違うんじゃない?という違和感を、簡単には片付けられないんですよね~。
さてさて、どうなりますことか?! “図書館戦争”的な、文化的価値観闘争の様相ですね(^^;;;!

投稿: Taraco | 2018年3月 8日 (木) 09時51分

よくぞ、中山先生の意見書を見つけてくださいました!! 本当に感謝、感謝です。
中山先生は私の言いたいことを学術的に仰ってくださっているので、意見書をプリントアウトして額縁に飾りたいぐらいです。だから頭の良い人って大好き!

教室でのレッスンが作曲家の不利益になるのかといえば、練習のために曲をダウンロードしたり、CDを買ったりする人もいるのですから、むしろ作曲家のためになると思うんだけどな〜。

投稿: AntonMama | 2018年3月 8日 (木) 09時37分

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