ドイツ著作権法
先日、ドイツの著作権法について触れるプレゼンを聴きました。近年のドイツでは、ライセンシー保護の仕組みを充実させる方向にあるとのこと。そしてなんと、著作権譲渡は不可なのだとか?! また、調べてみると、ドイツには職務著作制度もない模様。。。欧州には、強い著作者人格権保護の哲学があると聞きますが、考え方の違いで、制度もずいぶん変わるものなんだなぁ…とビックリ。
“本を一冊作る”という小さな営みを考えても、もっともっと、簡易な手続きで他人の著作物を利用できる仕組みが欲しくなるわけですが、著作者への敬意を最大限保ったうえで、しかるべき対価の支払いに応えつつ、容易に著作物を利用するって、とても難しいことに思えます。
別件で、国際私法の先生が、「細かい部分ではずいぶん国によって規定ぶりが違っても、知財関連法ほど、国際的なハーモナイゼーションが進んでいる法域はないと思う」とおっしゃって、「なるほどなぁ…」と思いました。が、そうはいってもやはり、細かい部分が違うことで、手続きは煩雑を極め、国ごとの代理人の解説なしには、なかなか物事が前に進まないのが現実、という印象も拭えず…(汗)。
【ハンドメイド】 友人が先日、フェリシモのキットを使ったハンドメイドのアクセサリーを送ってくれました。この素敵さをシェアしたくて、写真のブログアップを友人に打診したら、二つ返事でOKしてくれました♪
発明も創作も、個人レベルのものの取り扱いは比較的わかりやすいけれど、昨今は集団で作り上げるものも多いので、権利の取り扱いも複雑・煩雑を極めますねぇ。そういう意味で、ドイツがいつまで現状維持できるのかは、興味深いです。
【クローン技術】 サイエンスライターの友人が、生命倫理についての活動をしていますが、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」なんていうものもあるんですね。“人間の尊厳”って何だろう…。
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