究極の選択
この春、せっかく義父母一緒に同室で老人ホームに入ったのに、4月18日に誤嚥性肺炎で入院してしまった義母。ここ数週間、ずっと具合が悪いまま入院が続いています。
昨日、夫が義父とともに病院の先生と面談し、とにかく口から栄養を採るのが難しい状態のため、中心静脈栄養法か胃ろうのいずれかで栄養を採ることにしたらどうか、と勧められたのだとか。それを老人ホームの担当医に相談したら、老人ホームだと胃ろうなら対応できる、とのお返事。
それを踏まえ、長らく主治医としてお世話になってきた女医さんに相談に行ったら、キッパリと「胃ろうは勧めない」と言われたのだそうです。
病院からは、今後の治療方針を親族で相談し、できるだけ早く連絡して欲しいと言われたそうで、夫と義弟さんが夜遅くまで電話で話し合っていました。義父に決断させると、ある種、十字架を背負うような心持ちにもなりかねず、子どもたちで結論を出した方がいいのではないか、とか、中心静脈栄養法や胃ろうにすれば、栄養は採れるようになるけれど、それで寝たきりで5年10年と生き永らえることが幸せなのかどうか、とか、いずれの方法を取っても、途中で止めるわけにはいかないところが難しい、とか、、、。
もはや話すことも出来なくなっている義母に、何かを選択する力は見いだせませんが、「意識がなくなったら無理な延命はしないで欲しい」とは言っていたものの、うっすらとした意識は継続している中、どのような選択をするのが義母の幸せなのか、皆で考えあぐねています。正解のない問題に、誰かが答えを出さなければならない………同じような状況に陥ったとき、世間一般の方々は、どんな決断をしているのでしょうか…?
【久兵衛】 義父母の主治医だった女医さんが、義父を元気付けるためか、おいしいお寿司屋さんを教えてくださったのだとか。人間、食欲があるうちが華…と考えると、一食一食の食事を大切においしくいただきたくなります。
奇遇にも、今朝の毎日新聞のトップ記事が、「延命中止」に関する医療機関へのアンケート結果について報じていました。。。
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コメント
Lotus Flowerさん、
ブログ紹介、ありがとうございます!
医療費の問題も、ありますよね。。。
聴覚が最後まで残るっていう話は、ちょっとゾッとします^^;;。
日本でも、事前の意思表明はだいぶメジャーになってきている気がしますが、取り扱い方がよくわからないです。
とにかく、まずは転んだりして入院しないことを心掛けるしかないかな~と思っています。
(日本は、寝たきり期間が、世界のワーストワンとかいう噂も。。。!)
投稿: Taraco | 2018年6月 1日 (金) 23時05分
わかりづらくてすみません。ブログへのリンクは私の名前をクリックしてください。
投稿: Lotus Flower | 2018年6月 1日 (金) 14時36分
ご参考にアメリカでナースをされている日本人の方のブログをコピーします。コメントも含めて考えさせられます。よろしければ読んでみてください。
対象は「意識がなくなった時」とのことなので、意識があるうちは基本、自分で決めなくちゃいけないということですかね。
子供さんがいる人は、ADを作っておくと将来 子供さんが悩まなくてもいいかもしれません。多分、気が変わったら更新することもできると思います。
ちなみにアメリカでは、胃瘻は一般的ではないと思います。中央静脈からの栄養補給は私も入院中に経験しましたが、結構苦しかったです。。。首を動かすと皮膚がつれて痛かったです。
投稿: Lotus Flowers | 2018年6月 1日 (金) 14時33分
shushuさま、KAIGo LABのぺージのご紹介、ありがとうございました。かなり冷静・客観的な構成で、今後の貴重な参考資料になりそうです。「介護の心理学」なんていう記事もあるようで、“心の持ち様”も大事ですよね。
自分の親が介護が必要になったとき、きっと子どもにはあまり負担をかけたくないと思うのは親心でしょうから、子どもの方も、負担感を見せずにサラリと対処している雰囲気になればいいのですが、、、^^;;;。
とはいえ、身体の動かないお年寄りと、一日一緒にいるだけで、相当な負担感を抱かざるをえないのも事実なので、付きっきりで介護している人には頭が上がりません。。。
親にはマメに目配りして、元気でいて欲しいです!
投稿: Taraco | 2018年6月 1日 (金) 07時49分
Taraco様
若い人が決断・・・,難しいですね。
親は子供の幸せが一番の願いでしょうから・・・。
ご参考までに,介護と仕事で悩まれたビジネスパーソンが立ち上げたサイトをご紹介しますね。
http://kaigolab.com/
母の介護中このサイトを知っておけば・・・と思ったサイトです。自分では初めてのことでも,情報がサポートしてくれることもありますし,離職をしないで介護をすることを勧めています。
投稿: shushu | 2018年6月 1日 (金) 05時19分
Lotus Flowerさん、コメントありがとうございます。
「事前指示書」、日本でも、いろいろな所でそれに似たような事前の本人の意思表明は推奨されてきているみたいなんですが、元気な時にそれを書いても、病気になると気持ちが変わったりする可能性もあって、取り扱いが難しそうな気もしています。
私自身、無理な延命は当然希望しないのだけど、口がきけなくて動けなくても、しっかり意識があるような場合、どうして欲しいかって訊かれたら、悩みます…^^;;;。
うちの親からも、正式に書類でそういう指示書をもらっているわけではないので、今後何かの機会に、それとなく依頼してみようかな~と思っています。
予想はしていても、現実にそういう事態に直面しないと、なかなか具体的な行動は起こせないですね。
投稿: Taraco | 2018年5月31日 (木) 20時33分
ご家族が重要な決断をしなくてはいけないたいへんな時ですね。心中お察し申し上げます。
義母様とご家族にとってベストな選択がされることを心から祈っています。
TARACOちゃんのブログを読ませていただいて、私も考えるところが多いです。いろいろ学ばさせていただいています。
アメリカでは、特に近年は、
advance directive(事前指示書)
(患者自身で医学的な決定ができない状態(意識喪失や昏睡状態など)になった場合に治療やケアを受けるかどうかについて患者の希望を記載した法的書類。事前指示書には、遺言状や蘇生処置不要(dnr)指示などがある。(解説は weblio より))
を皆が書くように勧められます。私は入院中に勧められたものの、それについて知らなかったし、精神が定まっていないので書きませんでした。でも、今後、やはり書いておいたほうがいいですね。夫もそうです。
一方、私の母も80代になり、今のところ元気でありがたいのですが、やはり将来に備えなくてはと思っているところです。
投稿: Lotus Flower | 2018年5月31日 (木) 15時37分
shushuさま、ご無沙汰しています。
コメントありがとうございます。
息子さん、進路模索の旅ですね。こういう時間も、人生には大切かもしれないな、と思っています。
お母様や義祖母様のお話、ありがとうございます。本当に、付きっ切りでお世話できる人がいたら、大部分のお年寄りの状態は、たぶんずっと良くなると私も思います。ただ、誰がそれができるのかと考えると、やはり現実的ではないですよね。お年寄りが幸せな10年を過ごすために、若い人が奉仕の10年を過ごすことになるわけなので。。。
老齢になると、誤嚥性肺炎を繰り返すことになるようですが、それでもうちの親戚も胃ろうの決断はしそうにありません。高齢化社会では、こういう悩みを抱える若い人が倍増するわけなので、何か明るい気持ちで解決できる方策が必要な気がしてしまいます。
投稿: Taraco | 2018年5月31日 (木) 08時57分
Taraco様
ご無沙汰しています,shushuです。
息子の受験で右往左往していましたが,親元を離れて浪人することになり,Taracoさんの息子さんのように1年後は進む道を決めてくれるのを見守っています。
さて,ご参考になるかどうか分かりませんが,身内の例を紹介しますね。母の場合は,亡くなる1年くらいは誤嚥性肺炎→入院→退院→誤嚥性肺炎の繰り返しで,退院の期間がどんどん短くなりました。
一方,義祖母の場合は,胃ろうの話が医師から出た時に,義母が断り,病院に通い食事を自ら食べさせ,退院後も付きっきりで義祖母に食事をさせていました。そのおかげで,義祖母は90歳で亡くなるまで美味しそうに食べていましたが,義母のような対応はなかなか難しいなと頭が下がる思いでした。
投稿: shushu | 2018年5月31日 (木) 06時11分