Facsimileの存在価値
先週、若い方のブログに、「FAXをいまだに使っている」ことにカルチャーショックを受けている、という話が書かれているのを読みました。
私も、特許事務所に勤め始めたとき、同様の感覚を味わいましたが、特許庁への印影確認とか、外国事務所との急ぎのやりとりなどで、普通に使われていたため、すぐに慣れてしまいました。
で、先日、公正取引委員会への課徴金減免申請もFAXで行う、という話を聴いて、久々にまた当時の感覚が蘇りましたが、一緒に講義を聴いていた弁護士さんがすかさず、「裁判所もいまだにFAXを使っていますし…」とおっしゃり、再び「へぇ~」と唸りました。
ハンコ文化とか、紙の新聞の健在ぶりに、海外の方が驚く場面もあるようですが、私は、紙の一覧性のよさは、まだまだデジタル・デバイスに勝ると思っているので、一概にローテクぶりを嘆くものではありません。ただ、慣習は時折見直し、本当に存在価値があって続けているのか、単に惰性とか変更が面倒だとかで、変えた方がいいことをダラダラ続けてはいないかは、検証すべきかもなぁ…とは思います。
EUの、一般データ保護規則の導入などを見ても、「なんか変わり身が速いなぁ…」と思うことがしばしば。日本は何かにつけて、“変える”ことがすごく大変な気がするのはなぜ?? 慎重な国民性は、ある意味、誇るべきところもあるのでしょうが、たまに考えさせられます(苦笑)。
【児童相談所も】 先日の、児童の虐待死に際し、児童相談所の現状がニュースで報じられていましたが、ここでも、しかるべきIT技術を活用した情報共有など一切なく、いまだにFAXで単発の情報共有しかなされていないとのこと?! 改善すべき点は山積みなのかもしれません…。(公務員の皆さんの倹約精神から来るものかもしれませんが、倹約より優先すべきことがあれば、世間から叩かれることはないと思います~)
【ダフ屋行為禁止法案】 おお!昨日、チケットの高額転売問題等を受けて、ダフ屋行為禁止法案提出への動き! amazon等への高額出品も含まれるのか、本記事だけからはわかりませんが、一歩前進!!
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