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2018年6月 2日 (土)

親子丼

 この春から我が家のリビングには、「家族連絡帳」なるノートが常備されています。私が夜の講義に出掛けることになり、夕食をあらかじめ下拵えしておくので、それについての伝言をするためです。夕食の指示出しをしておかないと、食べずに延々と待って、結局、疲労困憊の私が帰宅後に作るハメになるので、致し方なし(家族にとっては、私の大学院通いは道楽としてしか見られていないもので…)。
20180601  昨夕も、お味噌汁を作り、ご飯は冷蔵庫のタッパーに入れ、サラダを小鉢に準備し、出し汁で鶏肉と玉ネギを煮込むところまではしておき、食べる直前に温めて、卵を割り入れて仕上げてもらおうと、指示出しメモを書いて出掛けました。

 昨晩の講義は、権利行使に強いクレームの書き方についてで、数値限定(パラメータ)を含む発明に関し、「粒子径」の測定法や、「代表値」の求め方など、物差しとなる定義をはっきり明記しておかないと、明確性要件違反になる、という話を聞いてきたのですが、、、。

 帰宅後のリビングのテーブルに、息子が残した親子丼の残骸――妙にグチャグチャして見えます。
「どうしたの?」と訊くと、夫が膨れっ面で言いました。
「“卵を一個割り入れて”って書いてあるから、丼のご飯に具を載せた上から、生卵をかけちゃったよ!」
「はぁ?! 親子丼って書いてあるんだから、鍋に割り入れるに決まってるじゃない??」
「でもさ、朝、“卵かけご飯が食べたい”とか言ってたじゃん?」
「だからって、親子丼の具の卵を生卵にすることないでしょー?!」
「メモの書き方が悪いよ! ちゃんと“仕上げに鍋に卵を入れて”って書いてくれないと」
「ムキ~っ! そこまで面倒見切れないよ!」
「ママには絶対、明細書は書けないね」
 売り言葉に買い言葉、お互い言いたい放題やりあっていたら、息子が呆れて自室に引き上げていきました
 理想は、何の準備もしておかなくても、各自が勝手に自分の食べたいものを食べてくれることなんですが、どーして、そんな簡単なことが出来ないんだろう…???(私の教育がなってないってことですね…)
 かくして、世の女性たちは、苦労を背負いこみ、日々ヨレヨレになっていくのでした…。

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