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2018年7月の31件の投稿

2018年7月31日 (火)

前期打ち上げ

 先週末、前期最後の授業を受講後、担当の先生も交えて打ち上げ飲み会
 前期の4か月間、ただただ講義の予復習、受講、課題の消化やプレゼン準備、そして期末の試験に追いまくられ、ゆっくり同期の方々と話しをするゆとりもなく過ごしてきましたが、この晩の生ビールのなんと美味しかったことか?!
 20代から50代まで、いろいろなバックグラウンドを持つ人達が寄り集まって、知財をめぐるテーマにそれぞれの仕方で向き合った時間。苦しくもおもしろい前期4か月でした。なんとか乗り切ることができたのは、ひとえに同期の方々のガンバリに励まされたからこそ。

 この日の晩は、生ビールの他、スパークリングワインや赤・白ワイン、サングリアなどなど、思い思いに愉しみつつ、思い出話やら仕事の話やら、あれこれおしゃべりできました♪ お疲れ様でした!&ありがとうございました!

20180729_320180729_420180729_520180729_6  【平成最後の隅田川花火】 5年前に息子と一緒に歩いたコースを、一昨日の晩、また歩きました。思えば、平成最後の隅田川花火大会。夏の夜空に、大輪の花と地響きのように唸る音――。

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2018年7月30日 (月)

インターネット上の海賊版対策に関する検討会議(第4回)

 内閣府の政策委員会では、現代の様々な問題につき、検討会議を催しています。
 先週、同期の友人と、「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議」というものを傍聴してきました。円卓を囲む委員や文化庁職員等が40人弱なのに対し、傍聴者が100人以上はいたように見え、世間の関心の高さが伺われました。
 テーマに関し、ブロッキングを行っている各国の状況や法整備状態の発表(イギリスやドイツ)があったり、民訴や憲法の観点からの考察があったり、ブロッキング技術の解説があったり、とても勉強になりました。
 個人的には、単なる海賊版対策の問題というより、インターネットの未来を左右する問題に思えます。ある委員が、ブロッキングの検閲的側面について、「もしこのような措置が、取次や書店に対して行われたらどうなるか、出版社の方ならよくわかると思います」とおっしゃり、思わず『図書館戦争』を彷彿としました(インターネットによって衰退を余儀なくされている業界が喩えに用いられたのは皮肉ではありましたが…)。すでに日本でも、児童ポルノ対策としてのブロッキングは行われているようですが、私としてはわからないことがアレコレ。。。DNSブロッキングにどのくらいの費用や時間がかかるのか、とか、通信の秘密や表現の自由との関係で考慮される“比例性”の意味がよくわからなかった、とか、海外ではあまり検閲的な議論がないのはなぜか、とか、日本にはISPが千社ほどもあるのに、なぜイギリスでは4社で95%ほどもフォローしているのか、とか、、、。
 わからないことは山積みでしたが、別の委員の方が、「この話題は広く公開し、法律や技術の勉強会も公開でやりましょう」とおっしゃっていたことに安堵しました。
 一緒に行った友人が、「VPNでたいがいは回避できちゃうんですけどね」と言っていたり、会議内でも、「モバイルルータやWi-Fiオフロードの問題も要検討」との発言があり、もはや法律問題は技術と密接に絡み合っているのを感じました。「客観的な情報を集めて、急場しのぎでない対策を」とか、「情報の自由な流通と保護のバランスをよくよく検討し、これからの情報社会をどう作っていくかが問題」との発言もあり、皆さんそれぞれに知恵を絞っておられるようでした。

 これまで、有識者会議というと、どこぞの偉い人が、まるで他人事のように机上の空論をのんびり交わしているイメージだったのですが(失礼!)、今回、その一部を垣間見て、皆さん短い時間の中でも、勉強を重ねながら、最善の道を探っているのを感じました。貴重な機会が得られたことに感謝しつつ、自分でもインターネットの未来を考えてみたくなりました。

20180725 帰路、友人とスタバで喉を潤し、しばし復習して解散。充実の午後でした。

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2018年7月29日 (日)

入院保険の手続き

 先々週、義父から、義母のかんぽ生命で入院適用を受けたいから、90日入院した2病院から、入院証明書をもらって欲しい旨の要請。「試験が終わるまで待っててくださ~い!」と言ってペンディングしてもらっていたのですが、先日ようやく動けました
 木曜朝一で義父のいる老人ホームへ駆けつけ(電車が停電で止まっていて、えらい遠回りするハメに…)、かんぽ生命の必要書類を受領して、しばしおしゃべり。

 この春、義父宅に届く郵便の転送手続きをしたので、通常の郵便は老人ホームへ転送されるのですが、なんと、この7月末日までに交付される後期高齢者医療保険証のような書留扱いのものは転送されないのだとか?! 義父は幸い、ホームに来た区報でそのことに気付き、自ら役所に問い合わせたからよかったものの、ず~っと気付かないまま放置してしまうお年寄りも多いのでは…?と思いました。大事なものほど転送して欲しいのに、不便ですね~!

 また、先日、義父が義母のお見舞いに行った際に転んでしまったそうで、左手の手首回りが擦り剝けて痛々しく腫れていました。通りすがりの小学生が助け起こしてくれたそうですが、ご高齢者の独り歩きは怖いです。。。
 さらに、免許を返納してしまったため、証明が必要な時、顔写真なしの保険証等2通が必要になることが多く、「免許もないしパスポートもなくて、マイナンバーカードも作ってないから、不便で仕方ない…」とおっしゃっていました。免許返納したお年寄りの個人証明用に、顔写真つきの後期高齢者証明カードみたいなものを作ってあげたらどうでしょうねぇ??

 その後、義母がかつて入院していたリハビリ病院へダッシュ! 先月、うちの母も、父の退院後にかんぽ生命での手続きをしていましたが、こういうのも、老々介護の人は、手続き自体が煩わしいのではないかなぁ…?と、いろいろ心配になりました。もう少し簡易にしてあげないと、保険に加入していても、使わず仕舞いの人が続出しそう…。(保険会社としては、その方がいいのかもしれませんが…)。病院も、あまりこの手の要請は歓迎しないようで、3000円~5000円ほども手数料を取るのに、かかる時間は“5週間ほど”とか言われ、内心、「いい仕事だなぁ~っ?!」と、NHK「LIFE!」の芸能記者風に思ってしまったのでした(苦笑)。
 この手の手続きがすべて、マイナンバーに紐づけられて、自動的に事が運ぶようにはできないものでしょうか…? やれやれです。

20180726  【青森まで409km】 この日はかなり歩いたので、帰宅後に万歩計をチェックしたら、2月の老人ホーム入居の頃に宮城だったのに対し、岩手に突入して、青森まで409kmとなっていました♪

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2018年7月28日 (土)

権利の帰属や範囲の確定行為

 昨日で、正規の前期講義が修了。なんとか乗り切った…といった感じ
 前期で感じた一番の難しさは、アイディアというものを表現する人工的な権利範囲の確定。特許権にせよ、意匠権にせよ、商標権にせよ、著作権にせよ、知的財産というものの性質上、放っておけば自由に拡散するものを、あえて一定期間、誰かの独占に付するという行為。そこには、クレームの書き方、その解釈の仕方、要件充足の見方、類否判断など、あやふやで時代とともに揺れ動いてしまう外延の、飽くなきせめぎ合いがあり――。
 そしてまた、法学者の先生方や裁判官の方々の中にも、解釈や思想には様々なものがあり、決して単純に割り切られてはいないということ。理系の、しかも物理だの数学だのに慣れ親しんだ者には、この割り切れなさは時として、寄る辺なき混沌に見えなくもないのですが、人工的なものを規定していくことの難しさは、ここにあるのかもしれないなぁ…と、漠然と感じます。
 後期からはResearch Paperにも取り掛かることになるのですが、当初は「高い学費を払っていることだし、関心のある講義はめいっぱい取って、できるだけ多くのものを吸収したい」と思っていたのですが、だんだんと、「成績とか学びの物量は気にせず、自由に考えることを楽しもう」と思うようになりました。法学の世界って、世の中の手続きや、争いごとの収拾のためのルール作りがメインだと捉えていましたが、なんだかこう、すごく哲学的で、公正・衡平とか、自由とか義務とか、そんなものを考える学問なのかもしれません。それらがまた、人によって捉え方が違うものだから、結局のところ、“自分”を考える学問だったりもして…。
 正直、優柔不断な私には荷が重い世界ではありますが、せっかく足を突っ込んで、折り返しまで来たのだから、残りの期間は肩ひじ張らず、のびのびと考えたいように考えて参りましょう~♪

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2018年7月27日 (金)

ものすごい図鑑

 先日、NHK教育TVの「昆虫すごいぜ!」という番組を観ていて、「ものすごい図鑑」というサイトのことを知りました。いろんな昆虫を観察できるのですが、なんと、電子顕微鏡モードというのがあり、これがスゴイ――!!

 夏休みの子ども向けサイトなのでしょうけれど、大人も楽しめること間違いなし♪ 気分転換にどうぞ
(ここ数日で、我が家周辺では、ミンミンゼミがやたらとかしましくなってきました~)

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2018年7月26日 (木)

地域団体商標制度

 師匠の前期最終講義のテーマは、地域団体商標制度でした。
 私の中での地域団体商標は、地域興しのスタートアップの、サポート程度の意味合いが色濃く、組合員以外の者の利用は、26条1項で普通に救済されてしかるべきだと感じていたのですが、、、。
 いわゆる地域内アウトサイダーで、しかも後発者の保護に関して、博多織事件を意識しつつの問題を皆で考えたのですが、やはり悶々――。
 発表者の方が丁寧にまとめてくださったところによると、この制度の解釈論には、主に4つの説があるそうです(恥ずかしながら、知りませんでしたぁ~)。
・産業政策説(小川先生)
・行為規制型化説(田村先生)
・過渡期的発現形態説(今村先生)
・地域としての識別性説(前田先生)
 以前、GI制度についてのセミナーで話を伺って以来、「地域団体商標は、あくまで地域の団体の自助努力で伝統を作っていくための“お目こぼし”的な要件緩和制度で、地理的表示(GI)制度の方は、(訴訟負担等の観点から)農水省の本気度が伝わる国策的制度」(←単なる私見です!)と感じていました。この個人的感覚からすると、私の捉え方は「過渡期的発現形態説」に近いのかもしれません。
 けれどこの日も、おおかたの意見は、需要者の利益を考えれば、地域内アウトサイダーを救うわけにはいかないだろう…という結論へ収束。「私ってホント、ちょくちょく思想的アウトサイダーになっちゃうんだよなぁ…」と内心苦笑い。。。
 いずれにせよ、地域おこしで大切なのは、地域が一丸となって1つの価値観を長期間守っていく自助努力であって、国や制度が威力を発揮して本当に手助けできるのは、一定のブランド力が根付いてからではないかなぁ…と感じました。

 翌朝のNHKニュースで、北海道の音威子府村が、地域振興政策の1つとして、卒業生を地元に呼び戻す取り組みをしている事例が紹介されていました。少子高齢化の影響が深刻に出て来るのは、地方都市からだと考えると、そこへいかに人を呼び込むかはとても大きな問題。。。“個”の色が強くなり、“組合”のような寄り合いは敬遠されがちな昨今、地域が一丸となるのはなかなか難しいことかもしれないけれど、地域団体商標制度が、“寄り合い”強化の媒介になれればいいんだろうなぁ…、と漠然と思ったのでした。  毎回目からウロコで勉強させていただいた師匠の講義、ついていくのが大変でしたが、様々な考え方や着眼点の後ろにある、いろいろな価値観を大事にするという意味で、実り多い講義を愉しませていただきました!

【商標登録】 地域団体商標のロゴが、4月20日に登録になったようです。

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2018年7月25日 (水)

美声に酔う

 先週、某午餐Partyに参加した夫、帰宅して開口一番、「元チェッカーズのボーカルの人、滅茶苦茶いい声だね」と言いました。なんでも、彼がそのPartyにやってきて、間近で歌ってくれたのだとか?! 私も聴きたかった~!!

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2018年7月24日 (火)

父の通院日

 本日、父の通院日。先々週のCT検査の結果を踏まえて、医師と面談です。大動脈解離って、手術せずとも回復していくものなんでしょうか…? あるいは、父のケースはとても軽症だったのか…? いろいろわからないことがありますが、体調は良さそうに感じます。私は今日も付き添えませんが、あとで母に様子を聴いてみないと!

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2018年7月23日 (月)

用途発明(恐怖の報酬)

 先々週、間接侵害の講義の際、先生が用途発明についても解説してくださったのですが、例によって私は、本題よりも雑談の方ばかりが記憶に残ってしまい――
 ニトログリセリンには、爆薬原料という用途のほかに、心臓病薬としての用途もある、という話。義父も確かこの貼付薬を使っていたはず。で、先生が、「“恐怖の報酬”って映画、観たことある人?」と訊ねられたのが印象的でした。私は、この映画かどうかは覚えていないのですが、ずいぶん昔に、ニトログリセリンを運ぶ映画を観て、少しの揺れが命取り!というので、ずいぶん緊張した記憶だけが残っています。先生はまた、「この映画には、マリオとルイージという登場人物が出てくるんだけど、任天堂の人に言っても知らないだろうなぁ…」ともつぶやいておられました(笑)。そんな話を聴いて、「あ~、いつか観てみたいなぁ…」と、授業そっちのけで空想空間に没入してしまいました(苦笑)、、、。

【均等論とクレームの記載】 ところで、クレーム執筆の苦労も知らない素人の戯言ではありますが、出願時同効材の均等論が採用されたイロイロな裁判例を見ていると、そもそも、出願当初のクレームが十二分に上位概念化して書かれていれば、均等論を持ち出すまでもなく文言侵害にできるケースって、結構あるんじゃないか…?と思ってしまいました(まぁ、出願時に、将来的な侵害態様をすべて予測するのは不可能という意味では、単なる後知恵でしかなく、おこがましいにも程がある!とお叱りを受けそうですが、、、)。

20180715_2  先日、東京駅近くをぶらぶらと歩いていたら、「国立映画アーカイブ」という施設を発見。「あれ~? こんな所にこんなもの、あったっけ?」と思いながら眺めたら、「ロシア・ソビエト映画祭」をやっていて、興味津々! この日は立ち寄ることは出来ませんでしたが、是非とも今度、ゆっくりと見学してみた~い♪

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2018年7月22日 (日)

79歳で博士号、92歳のブロガー?!

 先日、同期の人から聞き及んだ、ものすごい人の話(79歳で博士号を取得されたのだとか)。
 そして、先日たまたま、この方を間近に見る機会があり――。すでに半寿を越えておられるものと思いますが、その気迫と意気軒昂な様に、まさに圧倒されました! 

 また別の日、友人がFBで、藤永茂さんという92歳の方のブログを紹介してくれました。「私の闇の奥」というブログで、“世の中から、弱い者いじめをなくすため”に、日々書き続けておられるのだとか、、、。

 世の中、すごい人は多けれど、まったくもって意思のチカラ、おそるべし!!

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2018年7月21日 (土)

猛暑下の勘違い…

 先週某日、ものすごい猛暑の中、ちょっとした出張で炎天下をしばらく歩きました。駅についてふと息をつくと、お尻のあたりが湿っぽい…。
――げげっ?! ついに私も尿漏れパッドが必要なお年頃…??!――
と、一瞬ボーゼン…。朦朧とした中でそう思ったのですが、、、冷静になって考えたら、単なる汗でしたぁ~

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2018年7月20日 (金)

試験期間

 息子も試験期間、私も試験期間、夫も試験期間、出題される側だったり、する側だったりの違いはあれど、家族一同、あたふたあたふた…!

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2018年7月19日 (木)

加速する異常気象

 去年くらいまでは、クーラーの冷気が嫌いで、極力エアコンのスイッチは入れたがらなかった私…。
 が、身体が弱くなっているのか、暑さが異常なのか、今年の夏は、朝一番でエアコンのリモコンに手を伸ばしてしまいます。。。スイッチをONにしながら、「ああ、このスイッチONでまた、どこかで何かが燃やされることになるのかな…」と、これまた朝一番から悩む日々――。
 実験的に、3日くらい、全世界でクーラーを付けない、という生活をしてみたい気がしますが、NHKニュースなどではしきりに、「我慢せずにクーラーを使ってください」と呼び掛けています。実際、この暑さでクーラーなしでは、熱中症で救急搬送される人が続出する可能性も…。
 天下の周り物である“お金”は、誰かの懐が豊かになれば、誰かの懐が痛んでいるわけですが、その状況はある程度流動的で、ひたすら一方通行ということはないと思えます(思いたい…)。
 一方で、地球の周り物である“熱”はどうでしょう? 我が家のリビングを冷やすため、(火力発電の場合)どこかの発電所で何かが燃やされ、さらにパブリックエリアに熱を放出して、局所的に涼を得てはいますが、これはかなり非効率な“涼”だと感じます。ことエアコンだけに限っても、かつてない程の数の人がこれを利用して、世界中で局所的な快適のために、パブリックエリアが熱を帯びる……。で、熱くなるからますますエアコンの設定温度を下げる……。ものすごい悪循環。
 ――と書いていて、「アレ? 金融緩和の話を書いてたんだっけ?」と、妙な錯覚…。かように、誰もが豊かになり、誰もが快適になるのは難しく、歪みが溜まれば何かが起こる――レ・ミゼラブル。

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2018年7月18日 (水)

ゲノム編集と公序良俗

 先週の比較法の講義での自由発表で、あるチームがゲノム編集技術の特許審査に関する国際比較について話してくれました。
 CRISPR-Cas9というものが、各国特許庁でどのように取り扱われているかを、主にEU、US、JPで比較。よりヒトに近いフェーズでのゲノム編集については、未だ専門家の間でさえ倫理的な線引きが議論の渦中ではないかと思うのですが、EUやJPの特許庁がこれを“公序良俗”違反で拒絶理由を出すことに、発表者2人の間でも意見が分かれていたのが興味深かったです。
 一人の方は、「光るネズミなんかが、夏祭りの屋台で売られるようになったりしたら、生態系が大変なことになる」と冗談を飛ばしつつ、いろいろな法律で重畳的に規制すべきと考えておられました。他方の方は、たとえ特許法で拒絶したからといって、技術が確立したからには実施はできるわけで、この拒絶の意味がないのでは?と考えておられるようでした。
 先日DYIバイオの加速ぶりに驚愕していたこともあり、家で夫ともこれについて話しました。夫は、無制限に実施を許すより、誰かが独占した方がむしろ目が行き届いて、管理はしやすいのでは?と言いました。私としては、論文で発表される以上、もはや特許明細書の公開による効果を云々するのはあまり意味がないだろうと思いつつ、こういう技術を一社が独占して利益を得ることに対して、解決課題が難病克服のような医療分野であれば人道上微妙だな、と感じます。一方、“光らせる”とか“農薬耐性を付ける”とか、産業上の利用であれば、一定期間なら構わないのかな、、、とも思い。。。とはいえ、ここまで遺伝子を自由に切り貼りできるようになると、それこそキメラ作り放題、人体改造し放題、、、と、自然の摂理という観点で、憲法とか条約上の検討課題になりそうで、、、。
 しばらくペンディングになっている“なんちゃってリケ女会”の時、生物系サイエンスライターの友人にも、考えを訊いてみたいと思います。

【知財の正義】 同期の方が目下読書中らしき、『知財の正義』という本も、時間があれば読んでみたい!(cf.)

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2018年7月17日 (火)

ZOZOSUIT 3Dモデル・デモ

20180715  ついについに、我が家にもZOZOSUITが到着。
 ネットで、3Dモデル・デモを見て、着るだけで全身の18か所ものサイズ測定をしてくれるスーツを待ちに待っていました(本当は、アパレル業界の会社からでなく、ヘルスケア業界の会社から身体モニタのデバイスとして売り出して欲しかったなぁ、、と思いますが、、、笑)。
 おしゃれなパッケージを開封してみると、、、1枚のメッセージカードと、噂のZOZOSUIT。「技術的な改良を施した結果、ZOZOSUITはセンサー方式からマーカー方式へと進化しました」との文字。う~む、センサー方式からマーカー方式への変更が、進化なのか退化なのかはよくわかりませんが、機械的なものを含まなくなったことで、安心して洗濯できるのはありがたいかな(単品手洗いして干すのがよさそうです。。)。見た目、モーションキャプチャーにも使えそうな感じですね。
 で、早速計測を試みたのですが、、、アプリをダウンロードし、計測方法の説明を見て、音声認識テストの途中までは進むのですが、「データ取得中」…という表示の後、アプリが落ちてしまい、10回繰り返しても結局その先には進めず…?? どうなっているんでしょう?
 まぁ、送付の大幅遅延のため、今回は無料で提供されたので、文句は言えませんし、サーバ混雑のためかもしれないので、また後日試してみようと思います(すでに計測に成功している方もいる模様)。

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2018年7月16日 (月)

海の日でも通常授業

 本日、世間一般は「海の日」でお休みですが、息子の大学も、私の大学院も、通常モードで講義があります。夫だけは、何やら、どこぞのホテルでおいしい物を食べてくる模様…。いーなーいーなー!

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2018年7月15日 (日)

「ルパン三世Part5」

 今期の「ルパン三世」が、すごくイイ!
 背景も素敵だし、脚本もいいし、セリフも粋な感じ♪
 先日の、第14話「王国の盗み方」では、IT化されたパダール王国の描写も興味深かったし、次元が車を降りるときの車の揺れの作画にまで感動してしまいました(笑)。
 ただただ無心に観られる、こんな作品に遭えて、ホント、し・あ・わ・せ

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2018年7月14日 (土)

下北沢 邪宗門

 先日、3か月ぶりくらいでやっと美容院へ。いつもの担当の方とは半年ぶりくらいの邂逅(苦笑)。
 いろいろ四方山話をするうち、担当さんが少し前に、下北沢の「邪宗門」という喫茶店に行ったときの話をしてくれました。「境界の彼方」というアニメの舞台になったそうで、アンティークな雰囲気の不思議なお店とのこと。店長さんはかなりのご高齢だそうですが、昔、マジックの引田天功さんが喫茶店を開いた頃のお弟子さんの一人なのだとか。当店には、森鴎外の娘さんなどもよく来店するとか、とても雰囲気よく、店長さんが親切だとか、いろいろ聞かせていただきました。
 下北沢の風景も、最近はだいぶ変わったような気がしますが、近くに行く機会があったら、訪れてみたいと思います♪

【印刷博物館】 こちらのイベントにも、参加したいなぁ~と思いましたが、無理。。。身体が2つ欲しい~!

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2018年7月13日 (金)

不競法2条1項3号

 自分が生み出した仕事の成果が、思ってもいなかったような使い方をされる、という経験をしたことのある人は、結構いるのではないかと思います。
 不競法の2条1項3号の“商品形態模倣”の規定も、まさにそのような例かもしれません。知的財産権が防止する最たるものは、フリーライド。つまり、他人の成果に安易にただ乗りして、自分は何の創意工夫もせずにマネをする姑息な行為です。およそ“知的”な行為とはいえず、こうした行為を禁止するため、権利を主張することは多いと思われます。ただ、特許や意匠や商標や著作権など、それなりの新規性や創作性を求められる権利は、登録の必要があったり、そのための時間や費用が必要だったりで、あまりユーザーフレンドリーとはいえません。そんな中、それなりの工夫をして生み出した商品の形態を、デッドコピーしてマネするような輩を比較的簡易に排斥する目的で作られたのが、同号です。需要者が商品を選択する場面で、視覚的・触覚的に与えられる印象は、商品形態に拠るところが大きく、先行者のそれをマネて、酷似したものを市場投入する後発者を戒める規定と考えられます。
 ところが、小熊タオルセット事件宅配鮨事件などにもみられるように、模倣の程度や、通常の使用とはどういう状況かなど、明確な基準が定まっておらず、適用範囲に関する予測可能性は高いとはいえないようです。
 デッドコピーだけを取り締まるという基準にした場合、悪意の後発者は簡単に模倣の範囲から逃れられますし、かといって、酷似の程度はケースバイケースで、人によっても感じ方はずいぶん違う、、、。かくして、当初の法制の意図から微妙にズレ、各人各様の使い方で運用がなされるようになる――。

 来年以降に導入される不競法の「限定提供データ」関連(2条7項や19条1項8号ロなど)は、どのような運用がなされていくのか、、、。“言葉は生き物”とはよく言われますが、“法律も生き物”ですね~。
優生保護法の検証も進んでいるようですが、忖度もたいがいにしないと…)

【先発・後発?】 ところで、2条1項3号の規定は、“先発者の市場先行の利益”を守る、という趣旨からすると、先に考案していた者のデザインが不正取得され、模倣品が先に市場投入されて、考案者の商品が後発になってしまった場合には、使えないんだろうか…? “フリーライド”という意味では、通じるところがあるように思えるんですが、、、。むしろ、ファーストランナーとなりうるはずだった者の“市場先行の機会”すら奪う、最も悪質なパターンと言えなくもないような、、、。特許の先使用における“実施の準備”の状態を、“先行”と捉える適用は無理筋なんでしょうか…?(講義中は、あまりの論点外しで訊くに訊けなかった…

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2018年7月12日 (木)

オーダーメイド枕

20180708  いまだかつて、オーダーメイド枕なんて作ったことのない私ですが、、、。
 先日、息子が友だちと睡眠について雑談して、オーダーメイド枕の威力を試してみたくなったとかで、贅沢にも、先の日曜日、作りに出掛けました。
 まず、枕の硬さ(柔らかさ)の好みによって、蕎麦殻やパイプや低反発素材などの材質を決め、首筋の婉曲具合を写真のような機械で測り、実際に横になって枕の高さ(内容物の詰め具合)を調整していく――。正味1時間半くらいかけ、ようやく購入。以後、微調整して欲しくなったら、この店舗に持ち込めば、何年でも修理したり、内容物を詰め替えたりしてくれるのだそうです! 私と夫の枕の値段を足してもまだ足りないくらい高価でしたが(泣)、これで睡眠が深くなり、疲れにくく、日中の活動に好影響があるなら、まぁ長く大事に使ってもらえば良しといたしましょう~

【ナイスゲーム!】 昨晩のウィンブルドンでの、錦織選手 vs. ジョコビッチ選手の試合、ナイスゲームだったなぁ~! ジョコビッチ選手の集中を持続(アップ?)させる精神力、すごいなぁ~。。。両選手、感動をありがとうございました!

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2018年7月11日 (水)

ふつうのこと

 先月だったか、某ママ友さんのFBで、その方のお母様が過日亡くなり、お見送りを済ませたことを知りました。お悔みのメールを書いたらば、「もうこれで夫の両親とあわせ4人見送ったので、向こうで賑やかにしているかと…」というような、明るいニュアンスの返事をいただきました。それを読んで、「なるほど、両実家の両親4人を見送るのは、人生後半に起きる普通のことなんだよなぁ…」と、感傷的になるような事件じゃない、人生の普通の営みとして捉えられる気持ちになりました。私たち夫婦の親たちは、すでに全員半寿を超えていることを思えば、ここから先なにがあろうとも、皆天寿まっとうであることは間違いなく。必要以上に悲観的になるより、どれだけ日々幸せを感じてもらえるか、それだけに心を砕いておけばいいのかな…と感じました。

【CT検査】 本日は実家の父のCT検査日。母が電話で、「造影剤は入れない」って言ってたけれど、「減らす」の間違いでは…?(造影剤を用いない“単純CT”というのもあるらしい…?!)

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2018年7月10日 (火)

10人の迷える男女(模擬裁判)

 先週、学内の疑似法廷を使って、模擬裁判授業が行われました。学生がそれぞれ、原告、被告、裁判官の役に分かれ、訴状、答弁書、説明資料、判決等を作成するとともに、実際に、答弁書提出以後の口頭弁論と審理を行いました。なかなか得がたい体験! 裁判官役はちゃんと法衣をまとったコスプレをするので(笑)、臨場感もバッチリ!! 陪審員役があるわけないのですが、思わず「12人の怒れる男」を思い出しました。本当に、決着の線引きをどこにするか、10人の裁判官役は迷いに迷うとともに、原告・被告の心労もいかばかりかと、臨場感の中で、それぞれの大変さを痛感しました。現役の弁護士さんが複数人いてくださったおかげで、監督の先生方も感心されるほど、クオリティの高い模擬裁判を体験できたようです。それにつけても、同期の前途洋洋たる若い学生さんたちのタフさは素晴らしい!!(みんなちゃんと寝てるのかな??)

 個人的には、以下3点について、気にかけておきたいと感じました。
・特許請求の範囲の記載のみを文言通りに受け止めることと、明細書の書きぶりまで考慮して判断することとの使い分け具合(明細書の書きぶりが結論を左右しかねない?!)
・弁論主義における当事者資料とそれに対する裁判官からの求釈明の重要性と、特許庁における職権主義による自主的技術判断の重要性(当事者資料だけで技術内容を判断することの危険性)
・本質的議論以外の、プレゼン力(ビジュアルによる説得力も)、臨機応変な応答力、議論の流れを引き寄せるチカラなど、裁判では様々な要素が、結果を左右することになるということ(どれも私にはないものばかりです~

 模擬裁判終了後、先生方も交え全員で記念撮影♪
 貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました&お疲れ様でした~!

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2018年7月 9日 (月)

緑の食卓

20180703_3  先週、お隣さんから、珍しいウリの漬物をいただきました。
 翌日の晩、早速食卓へ♪
 なんだか、やたらとグリーンな食卓になりました!

 【豪雨被害】 関西や中国四国方面で、また多大な豪雨被害が、、、。一刻も早い復旧をお祈りします。

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2018年7月 8日 (日)

「結城友奈は勇者である」

 「刀使ノ巫女」というアニメを気に入ったらしき息子は、先週、amazon primeで立て続けに「結城友奈は勇者である」というアニメの第一期・第二期作品を観ていました。共通するのは、“五組”という制作プロダクションが作っているところ。そしてどちらも、女の子たちのチームが世界平和のために身を賭して闘うというところ(苦笑)。
 オタク街道まっしぐらのようですが、傍で時々チラ見する限り、どちらも泣かせるアニメで、無下に否定できない…。学生時代、勉強せずにひたすら洋画を観まくっていた自分を、親がどんな気持ちで見ていたのかを想像して、申し訳なくなりました
20180702  息子はまた、“刀”に絡めて、小栗左多里さんの『手に持って、行こう』という本を読んだりもしていましたし、今月いっぱい岐阜の関市で行われている、「刀使ノ巫女」とのコラボ・イベントにも行く計画を立てています。もしかしたら、コレがこの夏の唯一の家族旅行になる可能性もあり、私も本書を読んでみようかと…(小刀の製作体験とか、楽しそう!笑)。聖地巡礼が家族旅行って、、、我が家のオタク度も相当なものだな

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2018年7月 7日 (土)

『ビジネスツールとしての知的財産』

20180701_2  複数の方からの推薦を受けて、先日、『ビジネスツールとしての知的財産』を拝読。
 これまでも、一般向けの知財本は数々読みましたが、本書は一味も二味も違う独特なものでした。
 ・全編マンガであること(一部に解説テキストページはあります)
 ・スタートアップのITベンチャー視点で書かれていること
 ・弁理士や知財検定の知識は、あくまでビジョン実現に向けた推進剤として捉えられていること
 ・少年マンガ的な熱さがあること
 ・実在の人物がストーリーの中に登場すること
 ・著者の人生哲学が随所に織り込まれていること
 諸々の独自な試みに驚きつつ、最も感銘を受けたのは、研究者である著者自らが、(あらかじめ美術の素養があるとはいえ)初めてまるまる一冊のマンガを描いていること! 執筆開始から1年くらいかかった旨の記載が「あとがき」にありましたが、構想段階から考えると、相当なご苦労があったのでは、、、と拝察しました。
 出版元の“UPLOAD”という所を存じ上げなかったので調べてみたら、知財検定の支援等も行っている、知財領域専門のコンサルティング会社でした!(この点でも独特!) 今や、昔ながらの出版社でなくても、いくらでも本が刊行できる時代。なかなかメジャーな需要者層が見込めない領域でも、意欲的な試みが可能なことを垣間見せていただきました。
 1点だけ、AIでの囲碁対局三番勝負の合間に、特許出願を超スピードで行い、それによって敵チームの斬新なアルゴリズム採用を封じたという場面があったのですが、こんな短期間での防衛テクニックが使用可能なのか?!、ということだけが、よくわかりませんでした。
 作者名の“大樹七海”というのはペンネームだと思いますが、本書の主人公同様、ダ・ヴィンチ的な興味関心の広がりを持つ方のようで、狭い業界にあっては、いつかお会いする機会もあるかな~、と期待しつつ本を閉じました。初心忘るべからず、だな、というのが率直な感想です、ありがとうございました!

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2018年7月 6日 (金)

著作権の保護期間延長と無力感

 先週の講義で、TPP11が発効した際の著作権の保護期間の延長(著作者の死後50年から70年へ)についての議論がありました。
 デジタルアーカイヴに務める図書館司書さんや、コンテンツ業界に身を置く人ででもない限り、たいていの著作物の利用は、“引用”その他の“制限規定”でしのげてしまうため、この延長で実害を痛感する人というのは少ないのでしょうが、それでも、ほとんどの人が延長には反対の意見でした。「どうして著作者の孫世代にまで保護を及ぼさなければならないのか」という疑問に対し、先生が、「でも、不動産をもっている人などは、それを子孫に相続させて、延々保護を及ぼしますしね」とおっしゃいました。
 そんな中、ある方が、「過去には、保護期間が30年だったり、33→35→37→38年と徐々に延長されてきた歴史上、学者の先生方の間では、常に議論があったと思うのですが、その時の議論が、今回の延長議論に活かされることはなかったのでしょうか?」と質問。――「私の知る限りは、活かされてないと思います。」
 別の方が、「いわゆるロビー活動によるバイアス効果の方が、市井の声より大きいということですかね」との意見――「おおかたの学者は、延長に反対の立場だと思いますが、そういうパワーに比べて、学者の力は弱いですからね」。。。日本中の学者の先生方をもってしても、少数のロビイストにかなわないのか、はたまた国際調和に添う国策に立てついてまで反対する強いインセンティヴを持ちえないのか、、、。
 このやりとりを聴いて、「ああ、こういうパワーに対抗する力も、このネット時代なら集めやすい気がするのになぁ…」と、どうにか逆向きのムーヴメントにつながる声を集められないものか、と、無力感に苛まれました。
 日本国内の所有者不明の土地が、九州と同じくらいの面積に達しているというニュースもあるように、権利者が不明確ないわゆる“孤児著作物”も、保護期間内著作物を日本全土に喩えれば、本州と同じくらいの割合に達しているのでは、、、と想像してしまいます。せめて、放置され忘れ去られるままになっている著作物だけでも、思い切って(ある意味乱暴に)パブリックドメイン化してもいいんじゃなかろうか…。

 同期の方との雑談で、「権利者探索に係る“相当の努力”の最終手続きとして、“オーファンワークス実証事業”へのDB登録を義務化して、ごく安価な補償金供託だけで利用可能にできたらいいですよね~」と妄想を膨らませたり…(苦笑)。あとは、生前の臓器提供意思表明のように、権利者自らによる保護期間設定を登録する仕組みを作るとか、、、(クリエイティブ・コモンズはありますが、まだ設定がわかりにくい…)。
 このデジタル化・ネットワーク化による著作物爆発は、即、文化遺産爆発になるわけですが、文化遺産のアーカイヴをどこまで充実させるべきかは、費用対効果の検討も不可避の、難しい問題ですね。(Googleがやってくれるというものを、無下にしてしまった損失は、相当大きいと個人的に思っています)

【ソフトウェアの著作権登録】 日本では極めて低調な利用状況だと思われる、ソフトウェアの著作権登録。中国では去年、70万件超の登録があったのだとか、、、?!

欧州議会、改革案否決】 欧州議会では、巨大プラットフォームでのニュース利用や不正コンテンツのアップロード規制に関して、議論の継続を決めたようです。なんとなく、プラットフォームを挟んで、権利者と利用者がせめぎあっているようにも見えます。この手の議論でも、ロビー活動が行われているのでしょうか…?

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2018年7月 5日 (木)

義母:「だいじょうぶ…」

 昨日午前は、入院中の義母のお見舞いに。前の晩、夫にその旨告げると、「もう、ママが行っても誰だかわからないんじゃないかな…」とのことでしたが――。
 病室に入ると、ちょうど看護士さんに顔を拭いてもらっているところでした。目ヤニを取ってもらった直後だったせいもあり、しっかりと眼を開いて私の顔を見ると、誰だか認識したような目の光。すっかり痩せて、右喉の所が内出血していましたが、思いのほか顔色よく元気そう。
 義父のこと、家族のこと、親戚のことなどをあれこれ一方的に話すと、きちんと聞こえているようで、かすかに顔を動かして認識していることがわかります。スマホの中に保存されている、花や動物や息子の写真を見せながら、あーだこーだと勝手に説明したりして、しばらく話した後、
 「おしゃべりしてると疲れますか~?」とゆっくり大きな声で尋ねたら、なんと、絞り出すようにではありますが、
 「だいじょうぶ…」と、声を出して応えてくれました!?
 もう自分では身体も動かせず、一日中ベッドの上で過ごす義母ですが、人の話を聴いてしっかり意思を示してくれたことが、貴重なことに感じられました。
 「アイスとか、食べたくないですか~?」と訊いても、
 「何か、観たいものとか、欲しいものとか、食べたいものとか、ないですか~?」と訊いても、首を振る義母。
 「お義父さんがお見舞いに来てくれるのが一番ですか~?」と訊ねると、コクリと頷きました。
 その義父については、毎日見ている看護士さんが、こう言いました。
 「最近ちょっと痩せて、一昨日はマスクをして来たりしてましたんで、ご様子伺いしてあげてください」とのこと。
 いろんな人に見守られ、ありがたいことです。来月には84歳になる義母に、「来月はお誕生日ですね~!」と言ったら、「そうだっけ?」という感じでキョトンとしていたのが印象的でした。
 ナースステーションの前に、七夕の笹が飾られていましたが、ほとんどの短冊に、「宝くじが当たりますように――」と書かれていて、笑ってしまいました
 この日はなんと、夫も出張帰りに病院に寄り、義父もいつものように昼前にお見舞いしたそうで、義母にとって刺激の多い一日だったようです。週末には義弟さん夫婦も来てくださるそうで、賑やかな週です。

 前の晩のNHKクローズアップ現代のテーマは「息子介護」でしたが、団塊の世代が後期高齢者になり、仕事一筋で家事の要領がわからない大人が、ある日突然介護に関わることになると、にっちもさっちも行かなくなるのは目に見えています。「妻がなんとかしてくれる」と期待できる時代は過ぎ、これからは何事もあらかじめ相談しておく必要がありそうです。自分の老後は、自分でデザインしておかないとなぁ…と、つくづく思う今日この頃です。

【プレッシャー】 常日頃、フルタイムで働きつつ、半同居でお父様の介護をしている友人が、今日のブログを読んで、「“お義父さんのご様子伺いもしてあげて”ってコメントは、キツくなかった?」と心配してくれました(笑)。正直言えば、内心、「え~? ちょっと勘弁~!」と思いました。前の週にはホームから電話があり、「お義父様が、前の晩に飲むべき薬を椅子に落としたのに気づかず、今朝飲んじゃったんですが、どうしましょう?」と尋ねられたりして、気を揉んだりしたもので。。。結局、どんなにお金を貯めて親族に身体介護の負担をかけないように努力しても、アレコレと心配をかけることに変わりなく、どんな老後デザインをしようとも、最期までインディペンデントではいられないのを痛感し、悩みます。。。

【Japan Expo 2018 at Paris】 本日から、フランスでJapan Expo開催! 日頃お世話になっている方が、ゲスト出演のために渡仏した模様。どうぞ満喫してきてくださいませ~!♪

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2018年7月 4日 (水)

アカハラ・パワハラ・セクハラ

 世間の喧騒を受けてか、家人の勤め先の最高責任者から、全職員に向けて、「アカハラ・パワハラ・セクハラに注意!」的な、注意喚起のメールが配信されたのだとか…(苦笑)。
 そういえば、先月の町内会のクリーンデーでのこと、軍手を配布してくれていたおじさんが、「大きい方が男性で、小さい方が女性ね~!」と大声で言ったあと、「あ、いけね、これはセクハラか??」とつぶやいていました(笑)。私がクスクスと笑うと、「近頃は、ちょっと区別したりすると、なんでもハラスメントにされちゃうからなぁ」と苦笑い
 いろんな場面でドキリとすることも多く、世知辛い世の中になりました。が、知らないところで、あまりに過激なハラスメントに泣いている人がいることを思えば、多少過敏なくらいが丁度いいのかもしれません。ただ、昔で言うところの“愛のムチ”みたいなノリが消失していくことは、スポ根好きな私としては、ちょっと寂しい…かも?!

【heightハラスメント】 私が最近感じたのは、新式のレンジフードのheightハラスメント。私の身長だと頭をぶつけることはないのですが、夫がコンロ前に立つと、必ず頭をぶつけます(苦笑)。これって、男子厨房に入るべからず、というか、コンロ前で腕をふるうのは女性と決めつけられているようで、ちょっとムッとしてしまいます(笑)。

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2018年7月 3日 (火)

応用美術 四面楚歌

 “著作物性”について、延々と、悶々としつづけている中、先週の講義で、遠回しにそれを再考する機会がありました。応用美術に、意匠権や不競法での保護以外にも、著作権法による保護を認めてもいいんじゃないか――。
 目下、判断基準は大きく3類型に分かれており、「①段階理論」「②分離鑑賞可能性理論」「③美の一体性理論」があると言われています。①は、純粋美術と同視しうる程度の審美性・創作性を有する応用美術だけに著作物性を認めようというもの。②は、実用部分との分離が可能で、実用部分以外に創作性が認められれば
著作物性を認めようというもの。③は、通常の著作物と同様に、応用美術にも著作物性の判断を認めようというもの。

 他の方々は、どの考え寄りなんだろう…?と興味深く様々な意見を拝聴してきましたが、どうやら②寄りの人が多いような感触です。私も、法秩序的な所を優先するなら②と考えざるを得ない気がするのですが、結論ありきの感情的な部分では、どう考えても③にならざるを得ません。

 理由の1つ目は、この議論だとまるで、言語の著作物においては、純文学や小説のようなものだけが著作物性があって、学術書や実用本には著作物性がないかのような感触になってしまう、ということ。
 2つ目は、著作物性について中高生などに説明しようとするとき、「小学生が気まぐれに描いたような絵にも、著作物性があります、一方、インダストリアル・デザイナーさんが精魂込めて創り出した製品には著作物性は認められません」ということになってしまい、どうにも平仄が合わない気がすること。
 以前、グッド・デザイン賞の審査委員長を務めた方にお世話になったことがあり、工業デザインにも並々ならぬ“思想や感情”が注ぎ込まれているのをまざまざと感じたせいもあるでしょうが…。要するに、よほど“ありふれた”ものでない限り、作り手が気持ちを込めて創ったものには、どんなものにも著作物性はあり、そのデッド・コピーをするような行為は戒められるべき…という考えです。
 また、言語・音楽など他の著作物に比べ、美術の著作物のデジタル化が極端に遅れているのも、こうした議論百出の状況の一因かもしれない、とも感じます。もはや、“一品制作的”というのは、ごく特殊な状況であり、“原作品”というものの特定が難しくなっている中、美術の世界だけが、旧態依然と“生身の手”から生み出されているからです。

 そもそも、“美”という漢字にひきずられて、あまりに“審美”とか“鑑賞”に囚われすぎているような気も…。ヒトが思想や感情を発露させたからといって、必ずしも鑑賞に耐えるものが創作されるとは限らず、むしろ世の中の大部分の著作物は、鑑賞に耐えられないからこそ、ほんの一握りの選ばれし人が何らかのデビューを果たしているわけだし…。だからこそ、“ありふれた”もの以外には、著作物性を認め、デッド・コピーの類いは信義にもとるという扱いにした方がいいんじゃないのかなぁ~。
 ただ、これを実務で採用してもらうには、やはり著作権の保護期間を、もっと短くしないと難しいですねぇ

 まぁ、そんなこんなでまたまた凹んでいたわけですが、なんと、後期の講義で、是非直接お話を聴いてみたいと思っていた方が登場するという情報を小耳にはさみ、気持ちは一気に上向きに!(単純) 楽しみです!

【VIVO】 ところで、Wカップのスポンサーの「VIVO」という会社の、会場内デジタルサイネージ・ロゴが、やたらと「VAIO」に見えてしまうのは私だけ? 早朝のベルギー戦、本当に惜敗でした! サムライブルーの皆々様、お疲れ様でした!!(あぁ、ネイマールとの対戦を観たかったけれど、また是非次の機会に!!)

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2018年7月 2日 (月)

男ってやつは…

 あれよあれよという間に、もう7月になってしまいました! 今月も、しまって参りましょー!

 で、先月で最終回を迎えた諸々の番組ですが、、、。
 TBSドラマ「ブラックペアン」も、アニメ「メガロボクス」も、そう終わらせたか~!と余韻に浸っていますが、どちらも“男”の物語だったなぁ…。こういうのを見ると、どうにも“男”ってやつが、羨ましくもあり、“バカ”にも見え――。
 外科医もボクサーも、それぞれの生活はあるんでしょうが、なんというか、“家庭”を見せない…。ドラマ的に、そんなところはすべて省略して見せるからこその熱さですが、現実でも、家庭を顧みない生き方をしている人は多いかもしれません。それくらいしないと結果を出せないとか、生き甲斐を感じないとか、懸けるものにまっしぐら――。
 いやいや、最近は“女”でもそういう生き方を選ぶ人は増えているのかもしれませんね(先日、“子どもを産まない選択侵害”とかで二階発言が問題視されていましたが。。。)。日常に追われつつ、ひととき、“がむしゃら”の美学を感じた番組でした~♪

20180701  【ほうじ茶ソフト】 昨日は、あまりの暑さに辟易して、久々に“ほうじ茶ソフトクリーム”に飛びつきました…。

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2018年7月 1日 (日)

デザインパテント・コンテスト

 日本の次世代を担う高校生や高等専門学校生、大学生等の皆~さん、夏休み明けを〆切に、「パテント、デザインパテント・コンテスト」なるイベントがありますよ~! 是非トライしてみませんか?

 本日、弁理士の日! “何かを、今よりちょっとでも良くしよう”という気持ちをシェアしたいですね♪

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