10人の迷える男女(模擬裁判)
先週、学内の疑似法廷を使って、模擬裁判授業が行われました。学生がそれぞれ、原告、被告、裁判官の役に分かれ、訴状、答弁書、説明資料、判決等を作成するとともに、実際に、答弁書提出以後の口頭弁論と審理を行いました。なかなか得がたい体験! 裁判官役はちゃんと法衣をまとったコスプレをするので(笑)、臨場感もバッチリ!! 陪審員役があるわけないのですが、思わず「12人の怒れる男」を思い出しました。本当に、決着の線引きをどこにするか、10人の裁判官役は迷いに迷うとともに、原告・被告の心労もいかばかりかと、臨場感の中で、それぞれの大変さを痛感しました。現役の弁護士さんが複数人いてくださったおかげで、監督の先生方も感心されるほど、クオリティの高い模擬裁判を体験できたようです。それにつけても、同期の前途洋洋たる若い学生さんたちのタフさは素晴らしい!!(みんなちゃんと寝てるのかな??)
個人的には、以下3点について、気にかけておきたいと感じました。
・特許請求の範囲の記載のみを文言通りに受け止めることと、明細書の書きぶりまで考慮して判断することとの使い分け具合(明細書の書きぶりが結論を左右しかねない?!)
・弁論主義における当事者資料とそれに対する裁判官からの求釈明の重要性と、特許庁における職権主義による自主的技術判断の重要性(当事者資料だけで技術内容を判断することの危険性)
・本質的議論以外の、プレゼン力(ビジュアルによる説得力も)、臨機応変な応答力、議論の流れを引き寄せるチカラなど、裁判では様々な要素が、結果を左右することになるということ(どれも私にはないものばかりです~)
模擬裁判終了後、先生方も交え全員で記念撮影♪
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました&お疲れ様でした~!
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- 音楽教室からの徴収額(2025.03.08)
- Patent2024/12「女性初の知財関係者」(2025.01.19)
- 調査の果て(2024.07.30)
- 論文や査読や明細書と、OpenAI(2024.05.07)
コメント