義母:「だいじょうぶ…」
昨日午前は、入院中の義母のお見舞いに。前の晩、夫にその旨告げると、「もう、ママが行っても誰だかわからないんじゃないかな…」とのことでしたが――。
病室に入ると、ちょうど看護士さんに顔を拭いてもらっているところでした。目ヤニを取ってもらった直後だったせいもあり、しっかりと眼を開いて私の顔を見ると、誰だか認識したような目の光。すっかり痩せて、右喉の所が内出血していましたが、思いのほか顔色よく元気そう。
義父のこと、家族のこと、親戚のことなどをあれこれ一方的に話すと、きちんと聞こえているようで、かすかに顔を動かして認識していることがわかります。スマホの中に保存されている、花や動物や息子の写真を見せながら、あーだこーだと勝手に説明したりして、しばらく話した後、
「おしゃべりしてると疲れますか~?」とゆっくり大きな声で尋ねたら、なんと、絞り出すようにではありますが、
「だいじょうぶ…」と、声を出して応えてくれました!?
もう自分では身体も動かせず、一日中ベッドの上で過ごす義母ですが、人の話を聴いてしっかり意思を示してくれたことが、貴重なことに感じられました。
「アイスとか、食べたくないですか~?」と訊いても、
「何か、観たいものとか、欲しいものとか、食べたいものとか、ないですか~?」と訊いても、首を振る義母。
「お義父さんがお見舞いに来てくれるのが一番ですか~?」と訊ねると、コクリと頷きました。
その義父については、毎日見ている看護士さんが、こう言いました。
「最近ちょっと痩せて、一昨日はマスクをして来たりしてましたんで、ご様子伺いしてあげてください」とのこと。
いろんな人に見守られ、ありがたいことです。来月には84歳になる義母に、「来月はお誕生日ですね~!」と言ったら、「そうだっけ?」という感じでキョトンとしていたのが印象的でした。
ナースステーションの前に、七夕の笹が飾られていましたが、ほとんどの短冊に、「宝くじが当たりますように――」と書かれていて、笑ってしまいました。
この日はなんと、夫も出張帰りに病院に寄り、義父もいつものように昼前にお見舞いしたそうで、義母にとって刺激の多い一日だったようです。週末には義弟さん夫婦も来てくださるそうで、賑やかな週です。
前の晩のNHKクローズアップ現代のテーマは「息子介護」でしたが、団塊の世代が後期高齢者になり、仕事一筋で家事の要領がわからない大人が、ある日突然介護に関わることになると、にっちもさっちも行かなくなるのは目に見えています。「妻がなんとかしてくれる」と期待できる時代は過ぎ、これからは何事もあらかじめ相談しておく必要がありそうです。自分の老後は、自分でデザインしておかないとなぁ…と、つくづく思う今日この頃です。
【プレッシャー】 常日頃、フルタイムで働きつつ、半同居でお父様の介護をしている友人が、今日のブログを読んで、「“お義父さんのご様子伺いもしてあげて”ってコメントは、キツくなかった?」と心配してくれました(笑)。正直言えば、内心、「え~? ちょっと勘弁~!」と思いました。前の週にはホームから電話があり、「お義父様が、前の晩に飲むべき薬を椅子に落としたのに気づかず、今朝飲んじゃったんですが、どうしましょう?」と尋ねられたりして、気を揉んだりしたもので。。。結局、どんなにお金を貯めて親族に身体介護の負担をかけないように努力しても、アレコレと心配をかけることに変わりなく、どんな老後デザインをしようとも、最期までインディペンデントではいられないのを痛感し、悩みます。。。
【Japan Expo 2018 at Paris】 本日から、フランスでJapan Expo開催! 日頃お世話になっている方が、ゲスト出演のために渡仏した模様。どうぞ満喫してきてくださいませ~!♪
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