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2018年8月 1日 (水)

「バケモノの子」

 夏の間に、細田守監督の「未来のミライ」を鑑賞するつもりでいますが、その前座として、先日TV放送された「バケモノの子」を観ました。「おおかみこども…」以来、身近な家族の中にいろんなテーマを見つけては物語を紡いでおられるように感じますが、真正直で多感な監督ならでは、でしょうか…。
 「バケモノの子」は、両親が離婚し、女手ひとつで育てられていた男の子が、そのお母さんにも事故で先立たれ、親戚に引き取られるのを拒んだ末、異世界に迷い込んでしまう物語。そこで、粗削りだけれど腕っぷしの強い“熊徹”に弟子入りし、共に暮らしながら強くなるための修行を続けつつ、たくさんのバケモノに囲まれ育てられるのですが…。
 どちらかと言えば、人間の方が心に闇を抱えがちな“バケモノ”にも感じましたが、それより何より、“親も、子どもと共に成長する”という構図に、とてもシンパシーを感じました。生みの親でも育ての親でも、親は最初から親であるわけではなくて、日々ぶつかりあいながら、干渉し影響しあって、親みたいなものになっていく…。

 アクションもありますが、しっとりとして後味のいい作品でした。

(今期から再開している「進撃の巨人」は、しっとりとは対極の凄まじさ…ある意味、初代ガンダム的な視点切り替えを余儀なくされます…。一方、友人が教えてくれた「ペンギン・ハイウェイ」、ノーマークでしたが観てみたい♪ あ、あと、インディーズの「カメラを止めるな!」もね!!)

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