関鍛冶伝承館―我が家の弾丸旅行
この夏の我が家の夏休みは、たった一日の日帰り岐阜旅行。息子のリクエストにより、関鍛冶伝承館という所を目的地にして一直線! 家族三人三様に慌ただしくて、共通のお休みが取れた貴重な一日!
非電化単線二両編成の長良川鉄道「ながら」に乗って、ゆら~り車窓の旅。関鍛冶伝承館は、小さな博物館ですが、日本刀造りの過程を丁寧に説明して、見応えのあるものでした。
日本刀造りにまつわる言葉は数多く残っていますが、“鍛錬”はまさにその象徴! 鍛冶の仕事がこんなにも過酷なものとは露知らず。「折れない、曲がらない、よく切れる」を実現するために、柔らかい鉄と硬い鉄を組み合わせて、不純物を取り除きながら繰り返し折り曲げる…。まさに職人の手仕事の極み。なぜ、折り曲げを繰り返して鍛錬することで、不純物が除去できるのかが今ひとつわからないままなのですが(科学的には、二回折り曲げ以上は効果がないという実験もあるようだけれど、経験的に五回折り曲げに行きついた“意味”が何かしらあるように思えてなりません)、「今度は是非、鍛冶体験をしに再訪しよう!」と心に決めて、2時間ほどの見学を修了しました。館内クイズに全問正解して、記念品もいただいて――
。その後、“孫六”という(著名な刀匠の名を冠した)お店で、関市名物の鰻丼ランチ。香ばしく焼き上げられた鰻の風味は、関東の鰻丼とはだいぶ違った印象でした。
遠くの空に雷雲が迫る午後、蒸し暑い駅のホームで帰りの列車を待ちながら、なんとも長閑なひととき。息子の、「大学で仲良くなった友だちが名古屋出身で、今、里帰りしてるんだって…」という言葉や、夫の「ボクは稲沢生まれなんだけど、大人になって初めて近くまで来たよ」という言葉が、ポロリポロリと発せられて、リビングにいるかのような団欒(笑)。多忙な暮らしの中での強行軍でしたが、思い切って出掛けて良かった!
| 固定リンク
コメント