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2018年8月 9日 (木)

義母の転院(70歳以上の高額療養費制度の見直し!)

 台風迫る昨日、朝から義母の転院対応。
 入院中の病院の日数期限90日を超えても、次の受け入れ病院の空きが出ず、やむをえず系列病院へ移動することになったのです。
 朝一番に病院に向かい、退院手続きの後、ストレッチャーに載せたままの義母を、介護タクシーで転院先病院へ。夫は出張中のため、私一人が義父とともに。。。かなり郊外への移動で、40分ほど走りました。新たな病院に着くと、入院手続き、検査と、医師との面談などなど。

 

20180808_2

 

 

 義母の糖尿も誤嚥性肺炎も治っているものの、リュウマチで手足が硬くなり、栄養状態も悪くアルブミン値が低く、浸透圧が減って肺と胸膜の間に水が溜まる“胸水”を発症しているとのこと。また、動脈硬化と、脳の萎縮によるアルツハイマー型認知症も進んでいるとの診断。治療方針としては、高栄養の点滴や胃ろうはせず、自然な対応を続けるとのこと。胸水の改善のためには、栄養価の高い点滴をした方がいいわけですが、苦しい選択。水のせいで肺の機能が下がっているため、今度誤嚥性肺炎を起こしたら、かなり危ないとも。「廃用症候群」という病名も、この日初めて知りました。
(一週間後、親戚で話し合い、結局アミノ酸入りの点滴を使ってもらうよう、治療方針を変更!)

 

 この日最大の衝撃は、8月から始まった「70歳以上の高額療養費制度の見直し」!!! 今回の転院が急な話だったため、事務の方の保険証確認の時間がなく、当初伝えられていた金額より、この制度改革で、医療の支払い額があっという間に倍以上になり、ビックリ仰天!! 最初の3か月はこの金額で、その後は10万ほど下がるそうですが、胃ろうをするなどして介護保険で対応する方がまだ少しは安い、という説明に、頭を抱えたのでした。こんなにも急激な改革が断行されるということは、この国の医療制度はやはり、かなり逼迫しているということか?!。。。義父も頭を抱えていましたが、私も、自分自身の老後を考えて、「一体いくら貯めておけば、安心して老後を迎えられるんだろ…???」と、将来への不安がさらに高まったのでした。
 午後4時頃に老人ホームに戻った義父は、義母との二人部屋を、一人部屋に代えることをホームから提案され、「まぁ、いずれは考えざるをえないな…」と言っていました。ともあれ、キレイで空気のよい清潔感のある病院に転院して、義母の表情がとても明るくなったのが、せめてもの一日でした。

 

 

 

【津川雅彦さん】 味のある役柄作りを、いつも楽しませていただきました。ご冥福をお祈りします――。

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