映画「検察側の罪人」
先週末の夜、Eテレで行われた、落合陽一さんと二宮和也さんとの対談を結構面白く視聴しました。お二人ともマルチに活躍されて、多彩な才能を存分に楽しんでいるように見えますが、目指す高みはとても高く、「やりたいことを極めるには、人生100年じゃ全然足りない」というニュアンスの発言もありました。なるほどなぁ、今やるべきことに打ち込んでいれば、長い人生100年の老後を心配するなんていうメンタリティにはならないんだな…と、将来に悲観的になりがちな昨今の自分自身を反省させられました。
また、これからの変革でネックになるのは法律の改正スピードを速めること…みたいな話もチラリと出ていて、これは二宮くんの最新出演作との絡みもあるのかな…と思いながら聴きました。
それに影響されてか否かはともかく、我が家には珍しく、台風21号が接近する雨の日、地元の防災訓練が中止になりそうな中、実写映画「検察側の罪人」を家族で観に行きました。巷では、キムタクとニノさんの共演で沸いているようですが、我が家の興味はあくまで検察という仕事の一端を垣間見ること。“正義を実現しよう”っていう気持ちを生業にすることは可能だろうか?…という疑問を携えて――。
劇場は、アイドルファンの女性で溢れかえっていたのですが、、、いやぁ、ストーリーについては脇に置くとして、かなりな社会派ハードボイルド作品でした。ジャニーズの先輩後輩共演なんて話題性はそっちのけで、私は物語を堪能しました。検察の捜査にせよ裁判の進行にせよ、ある程度の心証が固まると、あらかじめ設定したストーリーに沿ってピースを固めていくような話はよく耳にしますが、本作はその極端な事例。あまりに極端な感じが無きにしも非ずでしたが、“非日常が日常になって、麻痺してくる”感覚は要注意だろうなぁ…と感じました。予告を観た限りでは、もっと、「正義」に関するイデオロギーの対立みたいな展開かと思っていましたが、直情的な展開にはある意味驚かされました。
鑑賞後、家族でアレコレ感想を述べあいましたが、とどのつまりは「松重さん、いいわぁ~」という所に落ち着きました(HEROでの上司が、ポチなアングラ・ブローカーに…?!)。
【台風と地震と】 先の台風で、関西空港周辺が大変なことになっている上、今朝の地震では北海道で300万戸近くの停電――被害に遭われた方々が、一刻も早く現状回復できますように。。。
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