digital forensic
先週のNHK「クローズアップ現代」に、“digital forensic”(デジタルデータ捜査)がテーマの回がありました。東日本大震災後のデジタルデータ救出を契機に、一気に技術が進展したようです。犯罪捜査や裁判の証拠としてのニーズの他、亡くなった人のデジタル遺品の整理という必要性も高まっているのだとか、、、。
一方、先週のアニメ「ルパン三世」21話では、“ヒトログ”なる技術で「その人物が何者なのか?」を、ネットに散らばるあらゆるデータを解析して提示するという恐ろしい社会変革型SNSが登場。
いずれも他人事ではなく、身に迫る課題です。自分が、いつどこで誰と何をしていたか、ネットにどんな事を書き込み、どんな情報をサーチしていたか、そんな個人情報が、場合によっては追跡されてしまうという恐怖。自分に対する他人の書き込みが、信頼性評価は一定程度担保されるとはいえ、自分の人柄表現の一部に採用されてしまうという恐怖。
インターネットからも検索技術からも、私は多大なる恩恵を受けていると自覚していますが、こうなってくると、さすがにちょっと空恐ろしい感覚も芽生えてきます(苦笑)。
目下、「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議」で、白熱した議論が行われており、「通信の秘密」についても俎上に上がっていますが、digital forensicでこの手の議論が沸かないのがなぜなのか、よく理解できていません。
著作権については、「思想又は感情を享受しない」場合には自由利用できるという、機械学習容認の範囲が拡大する傾向ですが、個人情報の自由利用に関する規定の方が、要チェックかもしれません。
(一方、意匠法改正の動向として、クラウドやネットワークを介する画像デザイン・物品等と無関係の画像の保護が検討されているのだとか。これもまた、現実世界におけるデジタルデータの位置づけや取り扱いに関するものですね)
【データは活かさなきゃ…?】 毎晩の身体測定はすっかり習慣化していますが、この夏はひたすら享楽的に飲み食いし、順調な上り調子
。測定し記録しても、そのデータを活かさなきゃ何の意味もない??
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- 「AI時代の創作と著作者人格権」(2023.11.05)
- 「メタバースにおける著作権」(2023.10.07)
- 知財実務連続講演会(第1回)(2023.09.30)
- Patent Vol.76(2023.07.31)
コメント