VRの中のGUI
インダストリアルデザイナーにひときわ尊敬の念を抱いてしまう私ですが、意匠法についてはほぼノーマーク。そんな中、先週の師匠の講義に、意匠専門のベテラン弁理士先生が特別参加。目下検討されている意匠法改正の原案のうち、GUIに関することについて解説してくださいました。
必ずしも一種類の物品にだけ利用されるとは限らない昨今のGUIを、どのように保護していくべきか、という観点から、「物品性」を外してしまう案や、「ソフトウェア」を部品の一つに加える案、著作権での保護を主張する案、GUIのパーツそれ自体に物品性を認める案など、様々考えられる中、ほかにどんな案がありうるか、想像を巡らせました。
個人的に、法適用の妥当性を考えるとき、ついついSF作品に当てはめて考えたくなってしまう私、思わずSAOに出て来るVR内のGUI に思いを馳せていたところ――師匠が、「たとえば、何ら物品のない空間に投射されるGUI のようなものを保護することを考えると…」というニュアンスの話を始められ……
きゃぁ~、おんなじこと考えてた~! 内心は参加者の皆が同じ空想をしていたのかもしれませんが、「こういう空想、アリなんだ~!」と、嬉しくなってしまいました。
“人間は、想像できるものは必ず創り出せる”とするなら、思いっきり空想の翼を広げて進歩の速い昨今の技術をキャッチアップすることは必須かもしれません(Winny開発者の金子勇さんの映画プロジェクトが動いているようですが、想像の翼を広げまくっている人に付いていくのは大変だけれど、必要なことですね~)。先週のクローズアップ現代で知った“サイバーフィジカル”という言葉からも、異世界をつなぐGUI のニーズはますます高まってくるのかもしれませんしね。
【青森まで59km】 先の週末のウォーキングで、青森県まであと59kmの所まで来ました(笑)。結構、万歩計を携行するのを忘れたりするので、実際にはもう北海道に到達してるんじゃないかな~と思うのですが、まぁノンビリ日本一周を目指します♪
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