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2019年1月24日 (木)

違法アップロードの静止画をダウンロードすると…違法に?!

 出版社等からの要請により、長らく検討が続いている海賊版対策。ブロッキングについてはいったん棚上げされたものの、リーチサイトの取り締まりや、静止画ダウンロードの違法化など、波状攻撃のように次々と繰り出される改正案――。
 明日、文化審議会による中間とりまとめがなされて、順調にいけば通常国会への提出となる模様です。絶え間ないイタチごっこをしつつ、本丸でなく、外堀を埋めるような対策しか繰り出せていないもどかしさ。違法アップロードなんてする人がいなければ、これだけのリソースを割く必要はないわけで、何か決定的な技術的対策は打てないものでしょうか…。。。と言いつつ、当ブログに、画像の違法アップロードが一切ないかと問われたら、甚だ自信がないことを思うと(さすがに有償著作物のアップロードはないと思うんだけれど、有償著作物の一部、はあるかもしれない…)、こうした改正による気分的な萎縮効果は無視できないものがあります。まぁそれ以前に、どこまで一般の人に、著作権法を意識してもらえるかの方が問題かもしれませんが。
 違法にアップロードされたコンテンツでも、それが鑑賞されたら、しかるべき補償が著作権者に行くような仕組みが作れたらいいんでしょうが、現状の補償金制度っていうのもイマイチ信頼がおけず。。。いずれにせよ、下流じゃなく、上流を取り締まる工夫が必要な気がします。河をキレイにしようと思ったら、上流から…ってね。
 改正案に対するパブリックコメント募集じゃなく、海賊版をアップロードさせない方法について、広くアイデア募集してみるとか?!(対策熱望の出版社等から、賞金出してもらうとか…。少なくとも、話題作りになって、違法アップロードもダウンロードもNGの空気が、少しは広がるのでは…安直?
 それにしても法律って、一市民には到底認知できないうちに、審議会だのでまとめられ、いつのまにか国会提出されていたり、議員立法やら議員修正やらで、スルリスルリと加除されるもののようで…。ネット時代にあっても、なかなか捕捉しきれませんね。。。(cf. 日本マンガ学会声明

フェイク広告】 先日、クローズアップ現代+で紹介していた「フェイク広告」も、いわば違法アップロードに該当する場合が多そうで、こちらも海賊版マンガと共に深刻な様相。パブリシティ権もへったくれも、あったもんじゃないですね――

→後日譚…「拡大方針まとまらず」(正直、ホッとしました…)

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