NHKスペシャル 人体 II
楽しみにしていたNHKスペシャル「人体 II 」。DNAの約2%の遺伝子と、残りの部分のトレジャーDNAについて、最新の知見を紹介してくださるというので、全2回を興味深く視聴しました。
何かと何かの相互作用は、すべて“情報通信”であると考えると、遺伝や、生物の体内の物質のやりとりも、情報通信の一種と捉えられます。DNAはまさに情報の塊で、どんな環境下で、何と何が情報をやりとりするかによって、作用は様々に変わりうると考えれば、全2回で紹介されていたことのほとんどは、ごく自然に受け止められるものでした。
第1回は、「70個の必然変異」というタモリさんの言葉が至言に思われました。第2回では、DNAスイッチのON/OFFが世代を超えて影響するという研究から「精子トレーニング」なんてものも始まっているとのビックリ情報。宇宙飛行士さんのDNAスイッチが、ISS滞在中に大量に切り替わったという話には、家族一同「お~、これぞNewType!」と感動(笑)。
先日読んでいた統計の本には、“19世紀頃の生物学で、キュヴィエ男爵が提唱した「相関」という考え方をダーウィンも重要視していた”なんて記述もありましたが、今やトレジャーDNAと顔の造形なんかも「相関」してることがわかってきたということですね。大量のデータと向き合う際、「相関関係を因果関係と解釈してはならない」というピアソンの教えは傾聴すべきことだと思われます。そして、動的なDNAの振る舞いも興味深い一方、静的なDNAストレージなんてモノも、商用化が視野に入ってきているのだとか。。。いやぁ、すごい世の中です。。。
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