有限の時間をどんな仕事に使うか
少し前の新聞に、「優秀な学生が、大企業でなくスタートアップ企業を選ぶ割合が増えている」という報道がありました。これを読んで、「大企業かベンチャーか、ということより、取り組める仕事が明確で、繁雑な事務仕事や予期せぬ配転がなく、時間管理を自分自身で行える」ことが重要なんじゃなかろうか…と思った次第。
おおらかだった昔に比べ、不正経理防止や厳格な稟議が求められる昨今、本当に余計な事務仕事が増えている、、、と切実に感じます。事務処理には“慣れ”による時間短縮もあるとはいえ、「こんなことに時間を使いたくない」という思いは、誰しも一度は抱くのではないでしょうか。複雑な人間社会で、正当な事務処理はとても大切なことではあるのですが、不正を防ぐという名目のもとで課される過剰な処理が、労働生産性を下げているのでは、という振り返りも、絶えず行う必要があるように思います。特に自然科学や工学の研究指向の強い学生さんにとっては、耐えがたい処理もおそらく多々あり、大企業の方がその手の繁雑さはむしろ多いのかもしれません。
人生という有限の時間を、どんな仕事に最大限割きたいと思うか、という個々人の選択は、お金とは別次元の評価軸として、大きな影響を持ちつつあると思われます。
【君たちはどう生きるか】 そういえば、ジブリの「君たちはどう生きるか」の進捗は、どうなっているのでしょう。。。? NHKの朝ドラ「なつぞら」には、故・高畑勲監督ライクな青年も登場し、ますます感無量。。。(7月2日からは国立近代美術館で“高畑勲展”が開催!)。
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