notorious RBG
5月の最終土曜日、ちょっとイロイロあって落ち込んでいた私、夫も息子も夜中まで外出予定だったので、夕方からフラリと新宿に出掛けて、一人で観てきました、映画「RBG」。2019年3月15日で86歳になっても尚、アメリカの最高裁判事をしておられるRuth Bader Ginsbueg女史のドキュメンタリー。元気をもらえる素敵な映画でした。お名前の響きがちょっと、“ダース・ベーダー”みたいだな、と思っていたのですが、notorious RBGなんてニックネームが付いていたなんて(笑)! 近頃、法律を敬遠しがちになってきている私とは裏腹に、Ginsburg女史は「法律を愛していて、身を捧げている」だって。また、「怒るのは時間のムダ」とも。
とても美しい人で、80歳を超えて尚、あんなにチャーミングに見えるなんて、本当にスゴイ! 健康のためのワークアウトにも熱心だし、趣味のオペラ鑑賞でリフレッシュする様も魅力的。すごい人もいるもんだなぁ…と、圧倒されてしまいました(超多忙の時は睡眠時間2時間とかいうタフさは、今の私にはちょっとマネできそうにありませんが…^^;;)。
比較的寡黙で奥ゆかしく、small talkをしているのを見たことがない、との周囲の感想と、法廷での意見書の透徹感のギャップが、彼女の思索の慎重さを象徴しているように思いましたが、人工妊娠中絶への意見と、トランプ大統領候補へのコメントの2つは、「どんなに中立的に考えようとする人でも、時に一個の人間として発言せざるをえない状況がある」ことも痛感しました。
何より彼女がラッキーだったのは、夫であるマーティンと出逢ったことだったかもしれません。私も、これだけ好き放題の人生を歩けているのは、夫のおかげ、と思うことはしばしばですが、Ruth & Martinご夫婦の奇跡のコラボは、なかなかあるもんじゃないかも。。。そもそも、日常的な料理という仕事はMartinが担い、Ginsburg女史にはこの大仕事がほぼなかったのは大きい! 我が家の男たちも、せめてゴミ捨てやクリーニングや掃除・洗濯くらい分担してくれたらなぁ…。
なんというか、人生の勉強をさせていただきました。4月に観た「ビリーブ」も良かったけど、やっぱり本作の方が数倍良かった! 法曹界に無関係な人でも、絶対楽しめます! どうか、一人でも多くの人が観てくれますように――!
帰宅途中、なんだか無性に飲みたくなって、初めて角ハイボールなんてものを買って帰りました。一人でのんびり映画のパンフを読みながら、おひとりさま手抜きディナー(笑)。たまにはこんな静かな夜もいいね♪
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