個人情報保護法制2000個問題
先日、「2000個問題」という言葉に触れ、調べてみると、現行法の枠組みの中で、個人情報保護に関する適用法令や規制内容が、行政機関や独法や地方公共団体などによりマチマチで、適用環境によって微妙に規制が異なるので留意が必要、ということのようでした。日本国内ですらこの状態なのだから、インターネットを介して国境をまたいでやりとりされる個人情報に関しては、さらに法令や規制が錯綜することになるのでしょう。
こういう状況を見るにつけ、数学や物理にあるような自然界における定理・定義の普遍性やシンプルな美しさの価値を痛感します。人間界の営みも、これくらいシンプルにできればいいんでしょうが、そうはいかないのが現実社会。物事を悪の方に寄せないために法律や規制がある、とするなら、その規制の程度は、集団や個人の考え方によって当然変わりうるもの。今後は、「2000個問題」と聴いたら、「十人十色」という言葉が浮かびそう…。だからこそ、法律を創るのって難しく、普遍を希求しながら考えなきゃいけないんだろうなぁ(汗)。
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