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2019年9月29日 (日)

東京ドイツ文化センター

 過日のヨーロッパハウスに引き続き、今週は、東京ドイツ文化センターで、これまたカンファレンスを聴講しました。
 昔、このセンターの近所に勤務していたことがあるので、何度か1Fのレストランでランチをいただいたこともあり、なつかしい場所。
 カンファレンスでは、人文・社会科学分野における市民科学を考えることが趣旨でした。
 古典的な市民科学のみならず、近年は新たな市民科学(SSH:Social Science & Humanity)の時代に突入しているとのこと。今や、アカデミックな研究者と市民、という構図ではなく、誰しもが、自分の専門をわずかに離れただけで市民の立場となり、学際研究も市民科学も似たような様相になってきているのを感じました。また、ビッグサイエンスの時代でもあり、必ずしも専門的な研究の功績が讃えられるばかりでなく、大勢の市民をまとめあげる手腕も評価されうる時代にもなっているようです。
 ここでも、データ・ドリブンを実現すべく、個人情報の使い方に関するレギュレーションの設定が問題だとの提起。いち早く不競法を改正した日本ではあるけれど、EUのGDPRのような個々人の権利にも目配りした哲学が必要ではないか、とのお話しもありました。無体物たる著作権と、個に起因する事実データと、その取扱いも各国それぞれ相似するようで、当面目が離せそうにありません。
 いろいろな市民科学の事例も紹介されましたが、この日、私が一番そそられたのは、「KuLa」という翻刻活動。古文書などのくずし字の読み方を学習しながら、史料研究に役立てようという試みのようです。時間が出来たら、こんな活動に参加して、くずし字が読めるようになりたいな~!
(昨夜NHKでやってましたが、「ゲリラ雷雨防衛隊」なんかも、市民科学の一種ですね~)

20190926CONNEL COFFEE】 昼休み、ずっと入ってみたかった草月会館へ! 以前はなかった喫茶店が出来ており、その空間の使い方が贅沢で脱帽。まだあまり知られていないのか、穴場的な雰囲気満点でした♪

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