冬はつとめて
先月のこと。息子とふたりで食事していたら、息子が唐突に訊きました。
「枕草子に“冬はつとめて”ってあるじゃない。あの“つとめて”って早朝のことだけどさ、日の出より前だと思う?後だと思う?」――
こやつ、時々ずいぶんと乙なことを訊いてくる。。。
「そのあと、どう続くんだっけ?」
「雪の降りたるは、言ふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、…」
「う~ん、日の出より後だと思うな。10月中旬くらいから、5時過ぎは真っ暗な感じになったし、雪や霜の白さがわかるのは、少なくとも曙光が感じられる時間なんじゃない?」
「…」
私の解釈には何のコメントもせず、スマホで枕草子を検索したかと思ったら、冒頭部分を“春はあけぼの”から滔々と音読し始めました。彼の朗読がうまかったからというわけでもないと思いますが、久々に聴く枕草子が、なんだかとても美しく感じられました。
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