Clean Energy Package
2週間前、某学会に参加して、ヨーロッパの電気事業関連の研究発表を拝聴しました。規制の側から、電力事業のデジタル化がどのように考えられているか、という視点での発表でした。
欧州ではこれまでも、“20-20-20”と言って、温室効果ガス1990年比ー20%、再生可能エネルギー比率20%、エネルギー効率20%という明確な数値目標を立てて、イギリスなどはNational Gridを進めてきたようですが、2016年11月30日にはClean Energy Packageというルールを新たに作り、再生エネルギーや分散電源の大量導入のための新技術を開発し、クリーンで持続性のあるエネルギーへの移行を真摯に模索しているそうで。。。
3年前の今頃、私は日本の石炭火力発電所計画についてこんな記事を書いていますが、地球をシェアしている責任ある立場で、日本では未だに大した軌道修正もなく、改善策が動き出してはいないのでしょうか…。
今回、欧州の最新動向の話を聴いて驚いたのは、エネルギー事業の世界でも、スマートメーターを設置してデジタル化・最適化を進め、データ管理が重要になると、個人情報保護やプライバシー、セキュリティなどの問題が出て来るということ。また、エネルギーの需要家が、各家で再生エネルギー設備を持ち、そこで発電した電力を、自家消費・貯蔵・販売するようになることを目指し、PtoPの電力取引も視野に入れているとも! ただ、スマート・コントラクトやブロックチェーン利用に関する規定はまだないそうで。我が家も、ただ消費するばかりでなく、自ら発電し蓄電し売電する体制を整えていくべきなんだろうなぁ…と感じました。
温暖化をめぐっては、“グレタさんといい歳をした大人たち”ーー、というように、なんだか映画にでもなりそうな対立模様が展開されていますが、お天気と同じく、温暖化も、原因も予知も精緻な把握が難しく、正直言って、数百年前の人口密度とエネルギー使用量に戻す以外、単細胞の私には妙案なんて浮かびませんが、「一人ひとりがちょっとずつ」を毎日意識することが大事じゃないかと思います。うちの夫など、「核融合を実現させれば…」なんて大仰なことをのたまいますが、日頃、家の中の電気をあちこち点けっぱなしにしている時点で、全然自分事として考えていないと思わざるを得ず、グレタさんには、世界の大人たちが、同じように見えてるんだろうなぁ…と感じるのでした(汗)。
【石屋製菓の道外カフェ】 先日、登録商標「白い恋人」のパロディ商標「黒い愛人」について書きましたが、昨日、石屋製菓の道外カフェで、パフェを食べてみました。「パフェ日本酒」というのを試したかったのですが、これから1週間ほど晩酌三昧になりそうなので、控えておきました~^^;。
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