有限リソースの経済的価値
地球という有限な土地をシェアし、一時的には有限な鉱物資源や空気や水をシェアし、有限な太陽光をシェアし、有限な電波をシェアし、大気圏内の有限な高度をシェアして暮らす地球上の生き物。また、一人ひとりが1日24時間という有限の時間を、誰かのためにシェアして過ごす日々。
“シェア”という言葉が流行り、災害や少子高齢化による過疎化などの問題から、“ユニバーサル・サービス”について考えるようになった昨今、どうも、考え方が社会主義的、共産主義的な方向に寄っていくのを感じます。
何にでも市場原理を取り入れた方が、物事が効率的になり、無駄が少なくなる、という考え方にも一理あるとは思いつつ、規制された大組織が良心的にリソースを活用する運用(もちろん、シェアに相応した対価を払うのは当然として)も、実現不可能ではないように思え、むしろその方が、持続的なサービス向上を図れるのではないかと思うようになっています(←ちょっとハッキリした物言いが出来ず、メチャクチャ抽象的で意味不明な文ですみません。自分用メモとしてアレコレ含意…^^;;)。
先日、コミュニティ・バスの赤字路線の話を聴きました。市場原理により、どんどんバス路線が廃止・縮小される中、自治体の採算度外視の福祉的観点で、なんとか存続させてはいるものの、何らかの補填方法を考えないと、交通手段がなくなる地域は増える一方なのではないか、、、と、心配になります。“シェア”せざるをえないものは、すべからくある種の“インフラ”であって、誰しもが必ずどこかの局面で必要とするものばかり。
温暖化も、移民問題も、ある意味では“シェア”の問題。それぞれのシェアの対象は、その時々で経済的価値を変化させるものでしょうけれど、それを知性で最適化していけるのが、人間の美点ではないのかな、、、と感じます。サービス提供者の良識が問われる時代なのかもしれません。
【Google Profiling】 デジタル広告への個人情報シェアの結果…と言うかなんというか、普段使いのPCでココにアクセスすると、Googleが閲覧者を、どのようにプロファイリングしているかがわかる、と聴き、夫婦で試してみました。夫は「子どもがいない」とされていたのが大ハズレだったそうで、それ以外もあまり当たっていなかったとのことでしたが、私の方は(Googleの使用頻度が高いのか?)、結構当たっていて驚きました。年齢、性別、趣味、学歴、住所地、既婚/未婚、などなど。まぁ、なんの規制もなければ、この程度のプロファイリングはお茶の子さいさいでしょうねぇ。。。
【面白い恋人以降…】 有名な北海道銘菓の「白い恋人」のパロディ「面白い恋人」事件から8年、先ごろ、吉本興業とのコラボ製品が販売されたようですが、先日、社内の情報通の先輩が、岡山土産と称して、「黒い愛人」なるお菓子を3時のおやつに配ってくれました(笑)。久々にJ-Plat Patをたたいてみたら、指定商品に「菓子」を含む同名の登録商標がありましたが、石川県の会社が権利者でした…(?)。気まぐれにアレコレ調べてみたら、指定商品違いで「赤い恋人」とか、「菓子」で「黒い恋人」も登録されていて、パロディについてはどこまで笑って容認できるかが、ケースバイケースで難しいなぁ~、と苦笑。文字や言葉も、立派な有限のリソースなんですよね~。
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