燃料費調整の謎
この4月に、電力システム改革は佳境を迎え、いよいよ送配電部門の法的分離もなされ、電力自由化が本格的に進んでいくはず。。。
けれど、一般市民にとっては、この電力供給や価格設定の仕組みが、今ひとつ見えづらい。スマートメーターの導入も進んでいて、“見える化”しつつあるようにも見えるけれど、実のところ、自分の家で使っている電気が、火力発電によるものなのか、水力発電によるものなのか、原子力発電によるものなのか、風力発電によるものなのか、太陽光発電によるものなのか、全然わからない。もちろん、大きなソーラーパネルを自家装備して、売電しつつ、自家用の大半を太陽光で賄っているような家はわかりやすいけれど、まだ大部分の家は、引き込み線から供給を受けているのが現実。
生協をはじめ、ずいぶん様々な新電力のお誘いを受けて来たけれど、よくよく話を聴くと、電源構成は火力中心だったりして、全然クリーン、グリーンじゃないケースも多い気がします。さらに、石油や石炭など輸入に頼っている点では、為替や市場動向により、価格は日夜上下しているのでしょうけれど、そんな変動がこまやかに反映されている様子は微塵も感じられず。。。
本来は、再生可能エネルギーの割合を増やしていこう!という目標のもとでの自由化だった気がするのですが、ふたを開けてみると、電力供給の仕組みが複雑化して、電源構成が余計に見えづらくなっているような印象すら。。。
単純に考えて、再エネを増やそうという途上の新電力の電力料金が、従来より安くなるって、有り得ない気がします。2030年度に、非化石電源比率を44%以上に、とか言ってた高度化法の目標は、どこへ行ってしまったのか、、、??? 電力の取引市場についても、もっと勉強しないと、知らないうちに煙に巻かれて、地球にやさしくない電力を買わされ、しかもそれに気付けない、、、ということにもなりかねず。
もう一度、家を建て替えるチャンスがあるなら、自家発電中心のスマートハウス計画を発動させたいね、と夫とは夢物語を語り合っていますが、そんなチャンスは巡ってきそうもなく、せめて意識的に、電力使用量を減らすことを目指すしかなさそうな我が家です^^;;;。
(こんなブログを書いた翌朝のNHKニュースに、“電気に色を付ける”会社として、デジタルグリッドという会社が紹介されていました!)
【安全保障貿易管理】 先月、「安全保障貿易管理」に関する制度が動き出したようで、知人が、いろいろ書類を書かされて大変、とこぼしていました。規制対象品を海外に輸出したり技術供与したりしたら、法人なら10億円の罰金だそうで、不競法の営業秘密の海外漏洩と同額の、多分最高金額かと思われます。首をかしげざるをえないのは、来日して6月経てば、もう居住者扱いらしいのですが、留学生等数年滞在する人に技術供与しても問題ないように読めるのが「?」。現実の具体的な事象に照らして読むと、あれやこれやと気になってしまうことも多いようで、規定の書きぶりって難しいな、と思います。
【日本遺産の日】 ところで、本日は“日本遺産の日”だそうです。先日、有楽町の駅前では、日本遺産の日のイベントをやっていました~。
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