動画の圧縮技術
世の中、結構いたるところで“コモンズの悲劇”が見受けられますが、限りある資源をできるだけ皆で公平に効率的に使うことは、人口の増え続けるこの世界では必須のこと。ネットの回線や電波の有効利用も同じと考えられます。そんな中、動画の圧縮技術の利用について、なにやら厄介な事情があるという噂を聴きました。。。圧縮効率のよいH265という仕様の利用には、複雑なライセンス料の支払い状況があるらしく、多くの事業者は、そこに踏み込むのを控えて古い技術を使い続けているとかいないとか、、、。
こういうのを見聞きすると、クリアランス業務の大変さが痛いほど感じられるとともに、特許を取得する際は、技術の種類によっては、広く使ってもらうための仕組みにまで配慮が必要ではないかなぁ…と感じます。AV1という仕様の登場で、特許料の支払い問題は解決されそうにも見えますが、現状はどうなっているんでしょう?? 5G、6G時代が目前の上、このコロナ禍のもと、最新技術を気兼ねなく使って、遠隔での会議や授業が円滑に出来るようにして欲しいものです。
試みに、いくつかの動画配信サービスやクラウドサービス等での仕様をググってみましたが、確かに、ユーザーに近い所ではH264が推奨されている模様。。。(ざっくり見てみただけなので、間違っていたらスミマセン)。
Youtube:MP4、H264、AAC-LC
ニコニコ動画:MP4、H264、AAC-LC
amazon AWS:HEVC(H-265)
Apple Motion:Apple ProRes他
【オンライン授業の成否】 某国立大は、例年とほぼ変わらない日程で、オンライン授業を開始するような話も聞きますが、学生の通信費や通信環境を想像すると、やっぱりお金持ちの行く大学になってるってことなのかなぁ??と、方向違いの問題意識が頭をもたげたり…^^;;;
(遠隔授業のためのアプリのひとつであるZoomに対し、内閣サイバーセキュリティセンターが注意喚起との報道も…)
【後日譚】 2020年7月7日の報道で、H265/HEVCと同じ画質で、データサイズを50%削減できるH266/VVCという新規格が発表されたと知りました!(新型コロナ禍のもと、テレワークやリモート・レッスンには不可欠になりそうですね)
【室内でも散歩が…】 今は、人との接触に気を付けつつのウォーキングをしていますが、5Gが本格化してきたら、室内でもリアルな散歩感覚で、バーチャルな風景鑑賞ができるようになるかしらん。。。
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