« 感謝とターニングポイント | トップページ | 万年筆洗い »

2020年4月 2日 (木)

資格の維持と、フリーランスの展望

 私が弁理士登録したのは、2014年4月2日。2015年3月31日までの新任研修期間を経て、2015年4月1日~2020年3月31日までが、初めての継続研修期間でしたが、この間、規定の60単位に加え、98単位分の追加研修で勉強させていただきました。
 そして今度は、2020年4月1日~2025年3月31日までが、2回目の継続研修期間となります。この5年間に、再び最低でも60単位の研修が課せられます。
 また、事務所を開所し、自治体に開業届を出したのが2015年12月2日。事務所名の商標登録をしたのが2016年で、この登録商標にはとりあえず10年の存続期間があるので、2026年まではなんとか、資格を維持して事務所の成り行きを検討したいな…と思っています。
 残念な話、いろいろな環境変化のもと、弁理士の資格が必須の出願業務ができていない現状で、年間18万の資格維持費はとても痛い。即資格抹消の選択もありえない話ではないのですが、改めて登録する場合の面倒を考えると、2026年までは維持しとくかなぁ…という判断です。特定侵害訴訟代理の資格も得、弁理士キャラバンの研修も修了し、大学院で多少は専門性も高めたつもりですが、何らそれらを活かせないままの歳月で、自分自身に憤りを感じることもありますが、ご縁がなかったので致し方なし。
 この先の6年や、さらにその先の10年、自分自身の体力・知力の衰えに加え、親のケアの比重も徐々に上がっていくことが予想されます。それらに無理のない範囲で対応しつつ、自分なりの仕事を続けるにはどうしたらいいか…。時間管理に融通を持たせたまま、場所に拘束されない働き方ーーー。そして、どんな身体状況になっても、認識力が残っている限りはできる仕事ーーー。そんなものを模索している昨今です。

弁理士制度120周年】 こんな私をよそに、営々と続く弁理士制度は120周年を迎えたとのこと。P.244あたりからの統計・資料が面白い。2018年時点での弁理士数は11,336名、新規登録者数は年々ほぼ減少傾向、女性の割合は15.3%、平均年齢は51.14歳(?!)、特許業務法人が増加しており、特許以外の代理人付出願数の割合は70%前後のところ、商標は58.4%。PCTや商標の国際登録出願のニーズが高い傾向。また、日本の科学技術論文数は減少傾向だけれど、ノーベル賞数はまだ健闘中。基礎科学への国庫支出が削られ続ける中、今後の動向が気になります
 戦時下を除いては、毎年2ケタくらいの登録抹消人数だったところ、平成15年以降、ずっと3ケタになっているのも時代性でしょうか…。

【Folding@home】 夫がFolding@homeという新型コロナ解析の分散コンピューティングプロジェクトに協力中。昨日は、PCが熱くなりすぎて、いったんダウンしたのだとか?! どんなプログラムが走っているんだろう??

|

« 感謝とターニングポイント | トップページ | 万年筆洗い »

フリーランス喜怒哀楽」カテゴリの記事

コメント

shushuさま
ご無沙汰しています、温かいコメント、ありがとうございます。
リーマンの時も、グローバリズムの問題点を痛感させられましたが、今回のコロナ禍では、別の意味でも改めていろいろ考えさせられますね。。。

女性が仕事を続けることにつき、誰にどう相談したらよいのか、相談して埒があくのか、とても悩む所ですが、ブログを通してご縁をいただいたshushuさんに、このように言っていただけるのは、とても心強いです。
この数年間の努力が、ほとんど活かせていないことへの苛立ちは、なかなか収まりそうにありませんが、それでも、この間にいただいた数々のご縁によって、世の中の見方は確かに変わっている…! 知財の重要性を意識しながら、自分に出来ることに前向きに取り組んでいくしかないですね^^;;。
こういう励ましを、ネットを通じていただけるということも、知財の成せるワザ! いつも本当にありがとうございます。shushuさんも、この大変な状況下、どうぞご自愛の上ご活躍くださいませ!

投稿: Taraco | 2020年4月 2日 (木) 07時41分

ご無沙汰しています。
コロナウイルスで本当に大変ですね。私も在宅勤務が続き,子も大学がGWまでは休講と先が読めない状況で,働き方,学び方まで変えざるを得ない状況となっています。

さて,弁理士資格取得,事務所開業,大学院修了とご自分の方向性を見つけ,勉強され,試験合格,スタートアップ開業,さらなる研鑽としたいと思ってやり切れることではなく素晴らしいと思います。世の中が変わらざるを得ない今,新しい物が開発される今こそ知財は重要となりますし,直接知財業務に携わっていなくとも世の中を見る見方には必ず生かされていると思います。

投稿: shushu | 2020年4月 2日 (木) 06時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 感謝とターニングポイント | トップページ | 万年筆洗い »