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2020年5月21日 (木)

「Re就活」と「リシュ活」

20200520_1  商標の識別性や類否判断は、本当に難しいと常々思いますが、また一つ、考え方によって判断が分かれそうなケース。先週、「Re就活」と「リシュ活」の類否や不正競争性を争う係争について報道されていました。後発の「リシュ活」側に、出願当初、いわゆるパロディ的な意図があったか否かもわかりませんが、審査段階でも、先登録の2つの「Re就活」商標を引例にいったんは拒絶理由通知が発せられていることから、微妙なケースだったことが窺われます。こういう事例を見るにつけ、昨今流行りのAI利用の商標調査に向けたDeep Learningでは経過情報も学ばせてるのかな?等と、理論づけられない感性と個々人の感覚の違いの反映具合の難しさを感じます。
 自分自身が商標登録を目指す場合、こういう微妙な商標を採用することはしないと思うのですが、世の中には結構、こういうパロディ的な行為を好んでする人も多いように感じます。というか、語感や語呂や言葉の響きの流行とでもいうものがあって、どうしても同じ時代に似たような言葉が選ばれやすいのかもしれません。今でいえば「〇〇活」。なんにでも「活」を付けておけば、とりあえずポップな感じで認知されるというか。。。^^;;;。
 少なくとも、どちらの事業も、転職者や学生の就活には有用なサービスなのでしょうから、うまい落とし所が見つかるといいですね。

【多国籍ロゴのパロディ】 大学院の友人から教えていただいた、五輪エンブレムのパロディ話。個人的には、このデザインで2020年の日本の状況が象徴的に鮮明に記憶されるという点で、すごく秀逸なパロディだと感じてしまいますが、これについて大会組織委員会は、何らかのアクションを取るのでしょうか??! まぁ、今そんなことをしている余裕は、とてもじゃないけどないとは思いますが。。←…と書いていたら、案の定、組織委員会が取下げ要求。。。「Keep Distancing」で、本家によるいろんなパロディ・ロゴも創作されていますが、いずれも、COVID-19禍を憂いつつ真剣に状況を捉えているように思えますが。。。まぁ、侵害感は権利者の考え方次第なので、外野には如何ともしがたい(T T)。。。
(鬼滅のゲームに続き、こんな酷似もまた…)

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