劇場アニメ「君の膵臓を食べたい」
タイトルのインパクトから、ずっと気になっていた『キミスイ』ーーー。気になりつつも、原作小説を読むでもなく、実写映画を観るでもなく、数年が経過。。。それが、先日Eテレで、アニメ版が放送されるということで、録画しておきました。先週末、ようやく視聴。抒情的なテイストが、「四月は君の嘘」や「イエスタデイをうたって」に似てるな、、と思いつつ、“若者の早すぎる死”を扱うのは「やっぱ反則だぁぁ」と思ってしまいました^^;。
生きるってなんぞや、愛ってなんぞや、友情ってなんぞや・・・という大きなテーマは、人それぞれ、把握の仕方それ自体がドラマになりうるものだけれど、個人的には、原作にはない「僕」の12年後を表現したという、小栗旬さんの演技が見たくなりました。ただ、初見はアニメ版でよかったぁ…というのが正直な感想。あんな哀しい話を実写なんかで観た日には、いたたまれなかったろうと思います。アニメ版は、絵柄も好きだったし、桜の美しさが際立っていたし、ファンタジーなバーチャル表現が哀しさを中和してくれていたし、肉肉しさも和らげられていたに違いなく。。。
ただ、表題の文言を、「僕」が桜良に書いた(最後の)メールが、どうにも納得いかないままです^^;;;。アニメ版では、一度「爪の垢を煎じて飲みたい」と書いてから、書き換えていたように見えたけど。。。それって、まったく意味合いが違うし。。。「膵臓を食べると、その人の魂が、食べた人の中で生き続ける」というような前置きがあったからだとは思いつつ、ちょっとあの場面であの文面は、唐突な印象が否めませんでした。お互いが、お互いの善さを認め合っている関係性が素敵だったのですが、本作のタイトルはどうも、一方通行な感じがして。。。
…端的に言って、“心の扉を開く物語”って感じでしたが、歳をとってみると、心の扉はぐらぐらして、“開いたり閉じたり”ガタついたもののようにも思えちゃうんですけどね~^^;;;。あー、純粋な物語を穿ってみちゃうなんて、歳だわぁ~(苦笑)。
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