« メス?の復権 | トップページ | アボカドの植え替え作業 »

2020年6月18日 (木)

地籍調査

20200615_1  先週、ご近所さんが測量士さんを入れて、区の道路課の方と一緒に、道路の境界線画定をするというので、私も立ち会うことになりました。いわゆる地籍調査というのでしょうか。。。土地の登記簿と現況がだいぶ違うこともままあるようで、隣家との境界にはシビアな人でも、案外、道路の正確な位置を把握している人は少ないそうで。。。(役所の道路課に依頼すれば、コピー代ほどの値段で、測量済の区画図はもらえるとのこと)。
 土地というのは、公共の道路との境界、お隣との境界など、いろんな境界線で区画されるわけですが、我が家の周辺は、関東大震災後に設定された区画をもとに定められているようです。
 そして、今回の測量の結果、測量士さんによると、現在の物理的な道路境界より10cm弱ほど内側にズレた所が境界線になるとのこと。私には、測量の知識が皆無だったため、素朴な疑問がムクムク。東日本大震災のときは、数十センチほども地盤がズレたという話を聴いていたため、おかしな質問をしてみました。
「もし、地震で地盤がズレても、境界基準になる点というのは、北緯何度東経何度とかいうGPSでの測位点で区画し直せるんですか?」ーーー
 すると、道路課の職員の方曰く、
「それはできないんですよ。現状はあくまで、ある規定の基準点から測っていますんで。もし地盤がズレたら、基準点を決め直して、相対的に区画し直すことになります」とのこと! まぁ確かに、地盤がズレて、自宅だった場所の絶対位置が海になっても、陸がそのままズレていれば、ズレた所が自宅になるという点で、その方が安心なのかしらん??
 土地に関しては、「だいたいこの辺」くらいアバウトな人もいれば、「数ミリの誤差も許さん!」くらいシビアな人もいて、おもしろいもんだな…と思います。本来は、人が気付かないほど、少しずつ少しずつ変わりゆくものであって、絶対的なものじゃないのに、人生というタイムスケールの中では、ついつい固執してしまうんでしょうねぇ^^;;;;。また、弁護士が原告側と被告側でスタンスが違うのと同様、測量士も売り手側と買い手側とでスタンスが違うらしいこともわかり、世の中相対的だとはわかっていても、なんだかなぁ…と思ってしまうのでした(測量こそは絶対的であって欲しい気がしますが…!?)。
 区画についていろいろ話を聴いていて思ったのは、ここでも“縦割り行政の弊害”。。。私の勝手な想像かもしれませんが、地籍は意外なほど明確になっておらず、調査も思うように進まないのは、道路との境界は道路課、隣家との境界は法務局…と、バラバラな上、「登記に公信力なし」だし、登記簿が不正確なまま運用されていること。今やGoogle Mapがあり、衛星が大量に打ち上げられ、GPSの誤差もずいぶん小さくなっている中、国土の区画をしっかりと明確化するのは、都市計画上必要なことに思われました。ただ、“寝た子を起こしてしまう”効果も想起され、こんなことに無頓着だった人同士の諍いの元にならないとも限らず。。。外国での土地登記の正確さや運用の仕方について、調べてみたくなりました。
【まんが地籍調査】 国土交通省のページに、まんがによる解説や、トラブル事例が載っていて、結構おもしろいです~(笑)。

20200615_4 【宗教法人の税務】 目下、ワケありで宗教法人の税務なども調査中(苦笑)。いやぁ、知らないことがありすぎるーっ^^;;;;;。

|

« メス?の復権 | トップページ | アボカドの植え替え作業 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« メス?の復権 | トップページ | アボカドの植え替え作業 »