映画「エジソンズ・ゲーム」(The Current War)
だいぶ前から気になっていましたが、越境移動も可能になった先週末、夫と映画「エジソンズ・ゲーム」を早速観賞。1つ置きの座席に座って・・・。
“事実にインスパイアされて”作られた映画…との前置きはありましたが、なかなかに難解な構成で、エジソンやウエスティングハウス、テスラそれぞれの功績を重々把握した上で見ないと、展開が速すぎて付いていけない感触でした。エジソンの子ども時代や、電球の性能を抜群に上げた経緯、2人目の奥様との時代などは一切抜きに、ただただ1893年のシカゴ万博に向けての送配電網の直流vs.交流を決するドラマだけにフィーチャーした物語になっていました。実際には、映画のように一気に形勢が決まるというよりは、直流型と交流型がもっとしのぎを削ったのだと思っていたので、電気椅子のくだりも含め、どのあたりまでが真実で、どのへんは脚色なのか、ちょっと戸惑っています。
息子とモールスで会話するシーンが気に入りましたが、蓄音機が世の中に迎えられた様子をもっと詳細に観たかったし、メンローパークの昼夜を問わない大勢の活気や、キネトグラフ完成の高揚感など、新しいモノを製品化した時の興奮を、もっと期待してしまいました^^;;。
万博会場で、エジソンとウェスティングハウスが、書道を披露する女性を囲むフェンスを前に、フェンス談議をするシーンは、知財関係者には必見と思われますが、私としては、書道をする人の腕前を、もう少し上げて欲しかったぁ~(T T);;;;。
電気が、人間の暮らしを格段に快適にしたのは間違いのないことで、今やこれなしには生きて行けそうにないほどですが、この血流のような存在が、もしかしたら自己免疫疾患のように地球を痛めているのでは…と懸念させるほどのレベルになっている現在、原発と併せ、“電気の使い方”を改めて検討する時期なのかもしれないな…と思いながら観ました(タイトルも、「ザ・カレント・ウォー」でよかったような…)。
もしも、エジソンが、直流発電機を革新的に安価にできていたら、もっと分散化した電力送配電の仕組みが実現して、大規模な停電などが防げていたのかも…と妄想したりもしますが、昨今の自然エネルギー発電や水素発電などによる分散化の可能性も、要検討できるかなー?
映画鑑賞の前後、オープンエアーでお茶を飲んだりランチを取ったり、久しぶりの外食を愉しみ、解放感に浸るたくさんの人たちを眺めました。電気で人々の生活が大きく変わってから約130年ーーー、この間の発展でもたらされたとも言える新型コロナウイルスでまた、暮らしぶりを大きく変容させようとしているんだよなぁ…(シベリアで38度を記録って、ホント?!)。
【Tesla Museum】 そういえば、従来のTesla Museumに加え、数年前にロングアイランドにもTesla Science Centerが開館したはず。。。行ける日は来るのでしょうか…。
【Winny裁判本】 また、Winny裁判の経緯が小説として出版になったのだとか。村井先生の証言部分だけでも読みたい! いまやあらゆる情報流通を幇助するインターネットを舞台に、The Internet Warも続いているようで…。
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