ALPS処理水の処分方法の意見募集
経済産業省の原子力発電所事故収束対応室が、ALPS処理水の処分方法に関する意見公募を行っているそうです。締め切りは6月15日。
夥しい数の処理水のタンクが、どんどん増えていく様に、心を痛めている人は多いことでしょう。誰もが、なんとかしないと、このままじゃいけない…と思っているはず。
報告書によれば、処理水の処分方法として、以下の5つが検討され、現状は「海洋放出」が最も現実的という方向で収束しそうな模様。
①地層注入
②海洋放出
③水蒸気放出
④水素放出
⑤地下埋設
…いずれの処分をするにせよ、現在のタンクからの移送・搬出が必要だし、それぞれの処分方法にも、多種多様な方法が考えられ、報告書を読むだけでも、この作業を進めるための手続きの大変さが窺えます。しかも、タンクの約7割は、十分な処理が施されているとは言えない状態で、単に希釈放出できるものではないため、二次的な処理も必要らしく。。。また、トリチウムの分離技術は、未だ成熟しているとは言えず。。。
報告書の21頁に、国内外の原子力施設からのトリチウムの年間放出量が、液体/気体放出に分けて記載されているのですが、事故云々以前に、継続的にこんなに放出していても大丈夫だったということが驚異でした。こうなると、風評との闘いという様相ですが、液体放出にせよ気体放出にせよ、県外への社会的影響は否めないわけですが、世界各国では、通常の液体/気体放出に対し、どのような情報開示をして、国民の了解を取り付けているのでしょう?
それこそ、希釈後に、日本海溝の深海の奥底の高圧下にでも封じ込められたらいいのにね…と、夫と話したりもしましたが、そんな非現実的なことができるはずもなく…。
かねてより、水質浄化の技術を調査してみたいなぁ…と思っている者としては、放射性物質に限らず、世の中のあらゆる工場や施設で、廃棄物処理に携わっている人達に片っ端からインタビューして、日常的に、どんな風に液体放出/気体放出を行なっているかを聴かせて欲しい!!!
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