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2020年6月25日 (木)

個情法 改正の行方

20200623  先日、第4回情報法制シンポジウムの一部を聴講。「個人情報保護法 改正の行方」について。
 個人にバリバリに結びついた医療情報を、日本全国どこの病院や薬局でも共有でき、画像情報等の解析や遠隔手術なども場所を選ばずに行えるようになる日は来るのか?!という問題意識のもと。医師個人が、自分が下した診断カルテを他者に見られたくない、というような意思は、一定の責任制限で封印していただき、なんとか使い勝手のいい仕組みができたらいいのに…! もうひとつの願望は、WeatherNewsさんが取り組んでいるユーザー参加型の天気予報を進化させ、車の車載カメラ画像やワイパー・センサー、雨傘センサー、スマホのお天気センサーなどを駆使した全国民参加型の天気予報の実現^^♪! こういうのを実現させるには、未来志向の法改正がどうしても必要だと思います。
 この日は、3人の先生方が各々ご発表の後にディスカッションという構成。2020年改正では、違法でなくても個人情報の利用停止・消去等が請求できるようになったり、第三者提供記録の開示請求が可能になったり、漏洩の報告・通知が義務化される等、個人の権利がより行使しやすくなる印象である一方、依然として2000個問題を解決するような統合ははかられる感じではなく。。。個人情報の定義すらまだハッキリしない上、「仮名加工情報」という言葉も導入されるようで、匿名加工情報や要配慮個人情報、機微情報などと混在して、違いがよくわかりません。
 そんな状況ではありますが、「個人情報というのは価値を確定しづらいからこそ、保護と利用のバランスを機能させづらいため、中核的義務規定と権利規定の創設が必要」とのご指摘があり、「法目的に従って、対象情報を画定すべき」というお考えに共感しました。細かい話はいろいろあれど、とにかく、ただでさえ何かと遅れを取っている日本で、“基盤整備こそが国家の仕事!”という意識で、企業がフットワーク軽く何にでもトライできる環境を整えるような法整備が進むといいな~と思いながら拝聴しました。

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