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2020年10月26日 (月)

「微生物創薬と国際貢献」

20201022_2  今月中旬、表題のWebシンポジウムを拝聴。ノーベル賞受賞者の大村智先生の講演会。イベルメクチンの治験開始が発表された直後、先生の数々の業績をトレースする意味で、聴かせていただきました。
 ブユが媒介するオンコセルカ症や、蚊が媒介するリンパ性フィラリア症(西郷隆盛も晩年これに罹っていたとのこと)に対して、絶大な効果を発揮するイベルメクチン。驚くべきは、この薬、飲んでも注射してもよし、しかも繰り返し服用せずとも効くのに、対象の線虫を実にゆっくりと退治してくれる点。劇薬のような効果なのに、ヒトへの悪影響はほとんどない点。アフリカや南アメリカ各国を中心に、何億人もの命を救ってきた薬。改めて、スゴイ薬なんだなぁ。。。と痛感します。
 特許を活用して自ら研究費を賄いながら、次々と精力的に手を拡げ、教育や医療への貢献も忘れない。気前よく試料を海外の研究者と共有し、泥臭い仕事も厭わず、共同研究を進めていく姿勢。人間としての素晴らしさに感銘を受けました。
 ここまででも十分に国際貢献されておられますが、これでイベルメクチンが新型コロナに対しても一定の有効性を示すことがわかれば、本当にスゴイことですね! 新型コロナへの作用機序が明らかになり、適切に使われるようになることを願っています。

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