21世紀 原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~
先月の最終日曜日の午後、表題のウェビナーを聴講。ノーベル物理学賞受賞者の梶田先生はじめ、錚々たる顔ぶれ。中高生向けのイベントだったのだと思いますが、たまにはこういう話も聞いとかないと…^^;;。
弁理士仲間の先生が、線形加速器での重元素合成に関する研究室にいたというお話を聴いたことがあったり、昨年お世話になった上司の息子さんが大学院で、J-PARCに関与しながら研究をされていると伺っていたのもあり、さらに、私自身も学生時代にSN1987Aに遭遇したもので、興味本位で視聴させていただきました。
おおむね、原子核物理研究の歴史や現状、これからの展望を概観させてくれるものでした。たいていのモノは光で見るけれど、クオークは電子で見る、とか、中性子で見る世界をご紹介いただいたり。。。私たちの身体やあらゆる物質は、どのように成り立っているのか、ということを、「同数であるはずの粒子と反粒子のうち、粒子が神様によってえこひいきされたことにより…」みたいに喩えておられるのが印象的でした(笑)。戦艦ヤマトのタキオン粒子ビームに必要なエネルギーを、J-PARCと比較しているのにもウケてしまいました♪ 鉄よりも原子番号の大きな金属が、どのように生成されたのかの起源も、正確にはまだよくわかっておらず、超新星爆発か、中性子星の合体によるのか等、説が分かれているのだとか。
KAGRAは、今年から実験開始だったものの、新型コロナのために停止され、再開は2022年の予定とのこと。また、カミオカンデの200倍規模のハイパーカミオカンデは、2027年から実験開始予定だそうです。さらに、LIGO Indiaも認可された段階で、世界数か所のこうした実験施設が協力して、中性子星連星の方角を絞り込むことで、光学的な観測とも連携を取り、人類の来し方行く末の探究が進められていく模様。
ロマンですね~♪!
ある先生が、朝永先生の言葉を紹介してくださいました。
ーーーふしぎだと思うこと これが科学の芽です
よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける これが科学の花ですーーー
【金木犀の香】一昨日あたりから、我が家の前にある金木犀が、とってもいい香りを放ち始めました^^♪
昨日は、リケ女友達の息子さんが、大学院で初論文を書いたとのことで、抜き刷りPDFを拝見したのですが、熱中性子照射によるガン治療に関するもののようで(難解な専門用語のオンパレードなので、Abstructから推測するしかない…^^;;)、素晴らしい~!! コロナ禍でも、研究室は普通に稼働中だそうです。
| 固定リンク
« 未来の世界 | トップページ | 本棚がもういっぱい »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 「AI時代の創作と著作者人格権」(2023.11.05)
- 「メタバースにおける著作権」(2023.10.07)
- 知財実務連続講演会(第1回)(2023.09.30)
- Patent Vol.76(2023.07.31)
コメント