映画「罪の声」
先月末、待ちに待った映画「罪の声」を観賞。鑑賞中も鑑賞後も、はらはらはらはらと、いろんな涙が止まりませんでした。
渋いながらも、しみじみ「いい映画だったなぁ。。。」と思える作品でした。世の中の真実を炙り出す新聞記者という仕事の、過酷さと価値とを、疑似体験させていただいた感覚。昭和のセットに込められた熱意にも唸り、雑誌「スクリーン」は、見ただけで泣けてきました^^。
今回、私が沁み入った3つのシーンは、取材で岡山に向かう途中の阿久津と曽根俊也が、どこぞの海辺で缶コーヒーを飲みながら会話するシーンと、阿久津と社会部デスクの鳥居が、夜の社内で記者の仕事について語り合うシーンと、阿久津が犯人グループの一人だった曽根達雄に、ヨーク・ミンスターの中庭で子どもたちの人生について語って聴かせるシーン。
どれも1対1の対話で、どれもその人のバックグラウンドが透けて見え、どれも率直で真摯な言葉が相手の胸にちゃんと届いているーーー。人と人との対話って、スゴイ。
映画では、犯罪に知らぬ間に巻き込まれて加担させられていた3人の子どもたちの、事件後の長い人生に寄り添いつつ、大人っていうのは、やっぱり子どもの未来のために働かないとな…と思わされました。また、丹念に取材を重ねる記者と、自分の過去にきちんと向き合うことに決めたテーラーの行動が、いろんな人のカタルシスに繋がっているのも感じました。カタルシスの連鎖を観てカタルシスを感じられる…そんな映画だったのかな。
近頃、歪みがちだったココロに、アイロンをかけてくださって、ありがとうございましたー!
【ショーン・コネリー氏逝去】 この日、ショーン・コネリーさんの訃報。たくさんのワクワクをありがとうございました!
【越境ECによる模倣品取締】 上記の物語の犯罪は、海外事件を模倣したものでしたが、近年は、海外事業者が、模倣品を国内需要者に直接販売する事例が急激に増えていることを受け、特許庁が商標法改正を検討中とのこと。“越境”問題は、今後ますます検討課題として増えてきそうです。。。
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