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2020年11月28日 (土)

「梨泰院クラス」

 今月頭に美容院に行った際、美容師さんから勧められた韓国ドラマ「梨泰院クラス」。宣材からは若者向けドラマの印象が強かったので、見ようか見まいかずっと迷っていたのですが、先日ついにパンドラのを開けてしまいました(笑)。なるほど、飲食店や美容院など、自分の城を持つ個人事業主には、お店を維持・発展させる苦労とあいまって、切実感たっぷりに堪能できる物語だったと納得! また、もつれにもつれた五角関係(?!)も、展開がいろいろ予測されて飽きさせませんでした。「愛の不時着」が脱出劇と恋愛模様なら、「梨泰院クラス」(イテウォン・クラス:IC)は復讐劇と恋愛模様と成功物語。私は本編経過はICが好みで、全編終えた後の余韻は不時着が好みでした(笑)。(以下、ネタバレ注意!)

 特筆すべきは、ソシオパスだったイソの愛の注ぎ方。彼女のような強さは、これまでのドラマであまりお目にかかったことがないかも。いろんな意味で目指すべきダイバーシティへの過渡期の摩擦も盛りだくさんだった本作ですが、主人公のパク・セロイの強い信念に触れて、多くの人が人生の軌道を変えていく様が、洒脱なセッションか剣豪同士の渡り合いのようでドキドキでした。いろんな凸凹が、ぶつかり合い噛み合いながら、収まるべきところに落ち着いていき、大団円を迎える…そんな印象の長い長い物語でした。ICのメンメンが、みんな努力家なのが何より良かったな^^。
 土下座については、「半沢直樹」でもさんざん楽しませてもらいましたが、本作を観て、いろんな土下座があるもんだな~…と感じ入りました。これまで観た中では、イガ栗頭のパク・セロイの土下座が一番カッコよかった。長家のチャン・デヒ会長役の、屋台居酒屋開業から人生最後の土下座までは、悪役とはいえ出色の演技に見えました。やっぱりラスボスが個性的でないと、ストーリーは締まらないんだな…というのが率直な印象。長家の長男グンウォンのダメっぷりも、ドラマ的にはお茶目に感じられ、徹底的な残虐性がなかったのが、安心して観ていられた安定感でもあり、ちょっと押しが弱いところでもあったかな?
20201124_1  …と、好き勝手な感想のメモですが、夢中でパク・セロイの人生十数年を一緒に駆け抜けた感じがして、満腹です! イソの恋が成就しちゃったら、なんだか脱力感に苛まれてしまいましたが^^;;、おいしいドラマ、ご馳走様でした~!!♪(無性に、豆腐チゲを、ソジュをショットグラスで飲みながらいただきたくなってしまい、日清の新発売スンドゥブチゲを買ってしまいました~♪)
 あ~、韓国居酒屋に行きた~い!

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