厄神退治之図
過日訪問した「すみだ北斎美術館」で、「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」という企画展が開催されていました。
浮世絵の頃に生まれた「フキ出し」や「コマ」のある絵を面白く観ました。一方、館内には(常設も含め)たくさんの「○○退治之図」がありました(「諸人麻疹退治之図」が印象的でしたが、麻疹モノが多かったかな。。)。北斎の大きな「須佐之男命厄神退治之図」の復元画も見応えあり!
これらを見ていてふと浮かんだのが、「鬼滅の刃」というタイトル。“諸人が協力して厄神を退治する”…という観念が、新型コロナ禍の現代人の心に共有されているがゆえの、大ヒットかもしれません。科学が進歩して、病気の原因や機序も昔とは比べものにならないくらいわかってきているのに、江戸の頃の人たちと似たような感情が湧きおこるなんて、面白いものだなぁ…と感じました。
【395万部】 件の最終23巻の初刷はなんと、395万部?! まるで護符のような売れ行きですね~!!! 過日、用事で中野駅から高円寺駅に向かって歩いたら、女性の行列が出来ており、何事かと思ったら、アニメ「鬼滅の刃」の制作会社が運営しているカフェでした。これも面白いビジネスモデル。
そして、23巻は相当平積みされていたのに、どこの書店に行っても売り切れ?! 出版不況もどこふく風の明るい話題が続きますね~。
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