アメリカ大統領就任式
あと一日ほどで、かの国の大統領就任式。
人によっては悪夢のような4年間だったと過去を振り返る人もいるのでしょう。ただ、国民がほぼ真っ二つという中での交代劇に、この対立の構図をもっときちんと考えないといけないんだろうな…というのが、個人的な感想です。
国の運営というのは、血縁や人脈による有力者やエリートが舵取りするのが一般的だし、メディアに携わる人の多くもいわゆる“優秀”な人が多い。こうした人たちが作り出す法律にせよシステムにせよ、万人を利するということは難しく、必ず微妙なバランスを取る必要が出てしまいます。地球というゼロサムな有限性の上に生きる生物としては、分かち合いしか幸せの実現はありえないと頭ではわかっても、歴史的には、綱引き(今で言う“マウントの取り合い”?)の悲劇ばかりが目に映る。。。皆保険や社会保障の仕組みは素晴らしいながらも、よくよく観察すればそこにも理不尽な運用は多々あって。。。
少し前のTV番組で、誰だったかコメンテーターの方が、「エッセンシャルワーカーのような、生物が生きるのに必須の仕事をしている人の収入が少なくて、机上で数字を転がすような仕事をしている人の収入が高いのって、おかしくないですか?」というようなニュアンスの発言をされていました。こういうのも、価値観やシステムの問題。誰でもできる仕事か否か、という評価基準でいうなら、私には、保育や介護や第一次産業や肉体労働が、誰でもできる仕事とは思えない。。。
同じ24時間を与えられて、寝て暮らす人もいれば、働きづめに働く人もいるのは事実。とはいえ、持って生まれた体力差や遺伝的性差など、抗いがたい能力差はあって、与えられた力をフルに使って尽力した仕事は、どれも同等…と言えなくもない。
こういう、社会的評価の不平等に悶々とする人たちが、現状の社会システムに疑念を抱いているからこその、目下のアメリカなのではなかろうか。。。だからこそ、民主党政権に戻っていわゆる良識的な人たちの舵取りが取り戻されたかに見えたとしても、よくよく注意して見守る必要があるんだろうなぁ…と感じています。(いかにもヒールなわかりやすさはまだカワイイもので、むしろ、良識的然とした不可解な動きの方が、タチは悪いような気もーーー例えば、日銀によるETF買入なんて、国民の税金を使って一体何をしているのか、ズブの素人だからかもしれませんが、到底理解できません…)
→2月中旬頃から、日経平均3万円超えが続き、「なぜ?」の特集がそこここで見られるようになって、日銀によるETF買入が止まったとの報道。
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