人工知能の活用と未来
過日、弁理士会主催の表題のWebinarを聴講。1時間の短いものでしたが、概要をかいつまんで説明してくださるとともに、すでにDXだのAIだのは単なる後追いの掛け声であって、DXには様々な意味合いがあり、AIは部品に過ぎない、という認識で臨むべき、とのお話でした。
初めて中学で自由落下運動を勉強した際、空気無視、高度無視、気圧無視、風速無視、温度無視、落下物形状無視などなど、制約バリバリの議論を聴いて、「なんじゃ、この、理想状態でしか使えない非現実的な方程式はぁぁぁ!」と思った人は多いことでしょう。桜の花びらは秒速5cmで落ちるなんていうのは、自由落下の方程式では求められないわけですね^^;;。(もちろん、真空を意識する契機になるし、確立された物理法則の貴重さは言うまでもありませんが…)
このように、単純化された原理を美しいとするこれまでの科学から、多パラメータ科学(DeepLearningを前提とする科学)・高次元科学へと舵を切るのが今後の傾向であり、DLのユーザ側のリテラシーを上げることも重要であるとのお話も。『相対化する知性』という書籍の紹介もありました。
2020年7月に、GPT-3という自然言語処理のAPIが一般公開され(Microsoftが独占ライセンス取得)、翻訳タスクにTransformerを使うようになって、事前学習として「目隠し問題」をDLに解かせることで、AIの能力が飛躍的に高まったそうで。GPT-3のスゴさをレポートしたあるネット記事が、実はAIで書かれたものだった!として話題になったりもしましたね。
また、日本DeepLearning協会主宰で、DCON(Daiconではありません)という高専生向けのピッチ・イベントが行われていたり、G検定やE検定(ガンダム検定やエヴァ検定ではありません^0^;)といった資格試験も行われているのだとか。多くの場面でDeepLearningは、ハードウェアとの連携が必要になるため、手を動かせる高専生は日本の宝である!と熱くおっしゃっていたのが印象的でした。高専生の可能性、応援したいです!
【茶葉が躍る時間】 近頃、小説を嗜むことが増えたせいか、お供に淹れる紅茶が飲み頃になるまでのひとときまで、なんだか抒情的に感じたりします。こういう人のココロの不可思議さは、どんな作用によるものなんでしょうねぇ。
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