特許印紙
今月頭、「特許印紙」というタイトルの行革担当大臣のブログを拝読。特許印紙とは、特許庁への手続きの際の各種支払いに用いられる印紙で、かつては収入印紙だったようです。現在は、予納制度において事前購入/納付しておき、そこから都度引き落としていくようになっています。通常は滅多にお目にかからない特許印紙には、どこか格調高い特別感があったことは確かですが、すでに3年前から口座振替も可能になり、その後クレジットカード払いも可能になっていることから、いまだに73%も予納制度が利用されているとは思ってもみませんでした。また、販売手数料が3.3%もしていたのも驚きでした。
ハンコ文化同様、すっかり根付いた習慣は、なかなか変えられないということでしょうか。習慣が変えづらいこともさることながら、こうした変化は、プレイヤーをも変えてしまうことが、急進を阻む要因かもしれません。特許印紙の予納につき、どのくらいの事務所が弁理士協同組合を利用しているのかは分かりませんが、予納制度の利用者がいなくなったら、協同組合のひとつの仕事がなくなることになります。また、比較的高額な特許関連費用の印紙販売がなくなったら、郵便局の手数料収入もなくなるということですね。
ハンコが不要になったり、小切手や切手や切符が不要になったり、印紙が不要になったり、プラスティック・カードや現金が不要になったり、、、DXの進み方によっては、もっともっといろいろな業態が変化する可能性があります。まぁ、出版業界で組版屋さんが消えたり、アニメ業界でセルやインクが消えたり、カメラ業界でフィルムが消えたりと、もう嫌と言うほどそこここで起きていることですから、事務負担や環境負荷を軽減するためには、思い切った転換もやむをえずかと感じます。
少なくとも、特許料等の口座振替が、目茶苦茶便利なことは確かです^^。
【印紙税】 先ごろのみずほ銀行のATM障害の要因の一部に、印紙税の倹約があった模様。通帳を作るだけで200円も取られるなんて、そりゃぁ倹約したくもなりますね^^;;;。
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