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2021年3月 4日 (木)

ウーブンシティの魔術師

20210224_2 20210224_1  先月、“富士山の日”に合わせて、トヨタの実験的未来都市“Woven City”が着工の運びとなりました。着工前夜、報道ステーションで社長インタビューが流れているのを見て、関心が湧きました。
 「いつまでも完成しない街」として、徐々に拡張しつつ実験を繰り返し、「人々の“幸せ”を量産できる場」を模索していくとのこと(幸せの形は人さまざまだから、なかなか難しい目標…^^;)。私有地に、トヨタ独自の理念で自在に街を構築できるという意味では、国家戦略特区より、自由度は高いかもしれません。Woven Planet債を発行して資金調達もするとのこと。
 この街に最初に入居することになるのは、約300人ほどで、後日募集されるような話でしたが、ファミリーや高齢者といった構成員に加え、“発明家”という括りがあったのが面白かった! 実験都市だから、日々の生活の不便を徹底的に洗い出して、より快適に、より健康的に、より便利に…という精神をいかんなく発揮できる人材を住まわせるという仕組みが、面白いと感じました。まるで“メンロパークの魔術師”ならぬ“ウーブンシティの魔術師”の登場ですね♪ 昔に比べ、何かと規制の多い昨今ですが、自由に何でもやってみられる土壌としての私設のサンドボックス、という印象です。
 自動運転のテストは当然でしょうが、エネルギー循環、食べ物の自給自足、自然と人工物のバランス、建築物のデザイン、街の景観、パブリックスペースの量と設計、道路等のインフラの構築やメンテ、ゴミ処理、掃除のしやすさ、勤務時間の自由度、余暇のための遊興施設、相互扶助の仕組みなどなど、テストできることは数知れず。
 富士山の噴火を懸念する声もあるようですが、それこそ、災害対策も大きな実験の価値があるような気がします。全電源喪失と噴火は、土地柄、対策必須なのでしょう。あらゆるものの“デザイン”が繋がって、有機的に機能するような都市を、是非見てみたいものだな~と思います(^^♪。

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