« 2021年3月 | トップページ | 2021年5月 »

2021年4月の30件の投稿

2021年4月30日 (金)

音色マジック♪

 先週の朝のワイドショーで、7歳の女の子のエレクトーン演奏を聞きました。

 

 ハイ・テンポでリズミカルな曲のほか、MISIAさんの“Everything”のような抒情的な曲まで弾いてる~!
 先日友人がFacebookで紹介してくれていた、桐朋祭の「超絶技巧選手権2020」でのバイオリン演奏もユニークだったけれど、ここまで演奏できるようになるまでに、どれほどの練習を重ねているんだろう…。音色の研究をしていたというCateenさんのピアノも興味深い。。。

 

 同じ旋律でも、感情の載せ方で音色や音質は人それぞれ。不思議なものですね~♪

| | コメント (2)

2021年4月29日 (木)

『クララとお日さま』

20210417_1 20210422  先週、EUがAI の利用に包括的規制を課す法案を検討しているとのニュースがありました。越境データへの反応も早いなぁ…と思いましたが、顔認証やAI の利用に関しても、すでにしっかり検討されているようです。学習用データの利用に関してはパラダイスの日本ですが、AI 利用に関しても、今から課題の洗い出しをしておくべきなのでしょうね。

 そんな中、『クララとお日さま』を一週間前に読了。(以下、ネタバレ注意)
 読み始めからずっと、何か不穏な空気を感じ続ける読書でしたが、結末はクララというAF(人工親友)に大事なことを教えられたような気持ちになりましたーーー。また、子どもの教育もAI 開発も、“自主的に学ぶ姿勢を育む”ことが大切だということもーーー。
 時代も場所も、架空のどこかの世界。富める家の子どもは、“向上処置”という遺伝子編集を受けて能力を高め、貧しい家の子どもは、生まれながらの才能だけを頼りに生きる世界。富める家の子どもは、AF(人工親友)を買ってもらい、貧しい家の子どもにはそれは手の届かない贅沢品。そんな格差社会にあっても、親は皆同様に子どもの成長を願い、社会性を育むことの重要性を認識し、優越感や劣等感に苛まれながらも、皆どこか寂しさを抱えながら生きている世界。
 太陽エネルギーで駆動する家電として開発されたAFは、旧式や最新式で機能にも偏りがあり、それぞれに個性を備えています。やや旧式のクララは、嗅覚こそ搭載されていないものの、優れた観察力や洞察力は最新式以上の素質を持っていました。そんな彼女が店頭に並び、ジョジーという病気がちな少女に見初められて買い取られ、共に暮らしながら様々な人間模様に触れ、自分の役割を全うしていく物語。
 太陽を神のごとくに信頼し崇めながら、自らの迷いや悩みに揺れつつも、ただジョジーの幸せを願って行動するクララの考え方が、本当に美しく誠実に思えました。ジョジーの母親は、ジョジーに万が一のことがあったら、クララを身代わりにしようと考えていましたが、クララは人間社会で多くを学ぶうち、どんなに頑張っても自分はジョジーにはなれないことを悟ります。ジョジーをジョジーたらしめている“何か”は、ジョジーの中だけでなく、ジョジーを愛する人たちの中にも存在していることに気づくから…。
 向上処置を受けているジョジーと、向上処置を受けていないリックは、幼少期からの幼馴染でお隣さん同士。お互いを大切に想いながらも、時にぶつかり合い、時に皮肉に当たり、複雑な感情を抱えながら成長します。彼らの母親たちの、子どもへの接し方を観ながら、つい我が身を振り返ってしまいました。自分の、子どもへの接し方は、果たして“善い”ものであったろうか…?(こよなく大切に思っていることだけは確かなんだけれど、それが果たして本人に“善く”響いているんだろうか。。。と)。
 AI に人格を認める日が来るか否かはわかりませんが、少なくとも、本作のクララほどに率直で献身的なAI が誕生したなら、人格を認めないわけにはいかないでしょうーーー。

 独特の世界観の物語に、作者の想像力と言葉の力を感じずにはおれませんでした。

20210426 【次は…?】 AI とヒトの能力差、貴族やHigh Societyと平民の差、という視点で、サンデル教授の『実力も運のうち』を読んでみようと思います^^。

  

| | コメント (0)

2021年4月28日 (水)

中銀カプセルタワービル

20210421_1 20210421_2  故 黒川紀章さん設計の「中銀カプセルタワービル」の敷地が売却されたと聞きました。果たして、SFチックな見映えのビルの行く末は如何に?!…と思いつつ、先週、ナマの建物を目に焼き付けようと訪問。。。
 以前から建築物には興味があるし、東京都の醍醐味は面白い建築物をたくさん見られるところじゃないかと常日頃から思っているところ、甥っ子が大学生になって建築を勉強し始めたと聞き、尚更“観る”モチベーションが上がってきました^0^♪
 件のビルには、すでに解体前(?!)のネットが張られており、確かに古い…。噂にたがわず珍しい設計で、ブロックを自由に積み重ねたような構造が面白く、「あれで強度は大丈夫なんだろうか…?」と思う箇所がそこここに。。。
 清水建設の“GREEN FLOAT”という海上都市の進展にも興味津々ですが、海上都市の住居こそ、このカプセルタワービルのようなモジュール化された戸々独立の水陸両用ブロックを、自在に組み替えるような設計にしたらいいんじゃなかろうか…。ドラゴンボールのカプセルハウスとか、モンゴル高原のゲルとか、キャンピングカーもどきにもなって、ノマド生活が可能なら尚良し…♪ーーーなんて想像しながら、青天下のビルを見上げたのでした。

20210424_7 20210424_6築地大橋のたもと】 築地市場の跡地である築地大橋のたもとは、目下再開発中ですが、橋からの眺めはなかなかのもので、たもとからは東京タワーとスカイツリーの両方が見渡せます。再開発には、緑溢れる設計を期待します!

| | コメント (0)

2021年4月27日 (火)

「BRIDGERTON」

20210425_1 20210425_2  Netflixのオリジナルドラマ「BRIDGERTON」のシーズン1を観ました。
 イギリスでは、2020年時点でも、814家の貴族が存続しており、ロンドンの一等地は今でも4つの貴族の所有なのだとか。貴族内でも、公爵(Duke)31家、侯爵(Marquess)34家、伯爵(Earl)193家、子爵(Viscount)112家、男爵(Baron)444家といった割合での階級差も厳然としてあるようで。。。貴族の存続意義って何なんだろう…?(以下ネタバレ注意)


 本作の中心となる19世紀のブリジャートン家は、下から2番目の子爵という家柄で、4男4女の兄妹たちの恋愛・青春模様が、名誉や格式を重んじる上流階級の社交界を舞台に繰り広げられます。ハーレクイン・ロマンスか、性教育ビデオか?!という描写もてんこ盛りでしたが、CGを駆使した美麗な映像と、壮麗な古城や田園風景の美しさを堪能するだけでも、一見の価値アリ!と思います^^。また、家族やコミュニティ内の葛藤、という点では、現代生活にも通ずる普遍性があります。とはいえ、「Downton Abbey 」も観ている友人に言わせると、本作は(ダイバーシティへの配慮からでしょうが)俳優陣の人種が雑多すぎる時点で、リアリティを欠いているように見えてしまった、とのこと。確かに、“19世紀のロンドン”という縛りが必要だったのかどうかは微妙だったかもしれません。

 長男のアンソニーが、V6の岡田准一さんにしか見えなかったのはともかくとして(笑)、個人的には、ゴシップ記事の謎の著者レディ・ホイッスルダウンの正体が誰なのか?ということと、次女エロイーズの“女性の自立”願望の行末を楽しみに視聴しました^^♪ 最終回でのレディ・ホイッスルダウンの素顔にはビックリでしたが、エロイーズの自立はまだまだ道半ばという感じ。
 大勢の召使達にかしづかれた貴族たちの暮らしは、寝付かれない夜に自らホットミルクすら沸かせないほどに、市井の生活から乖離したもののようですが、刺繍や音楽や絵画や文学といった芸術性を高めながら、領地内の経営管理に努めて家柄を確保するという意味では、それなりの苦労もあるようです。
 “愛は意志”とか、“愛は自ら見つけるもの”という、母たちからのアドバイスは、さすがに説得力がありました^^;;;。時代は変わっても、“結婚”という人生の一大決心をめぐる個々人の逡巡には、依然として似た要素はあると思われます。“家”への配慮は減ってきているとはいえ、“恋の駆け引き”と併せ、パートナー探しは自然の摂理ーーーということでしょう。。。
 すでにシーズン2の配信も発表されているようですね…サイモン役の俳優が出演しないという情報は残念ですが…^^;;。エロイーズとペネロペをメインにした物語は、追いかけたいなぁと思います^^。(アニメ「憂国のモリアーティ」との見比べも面白いかも…)

【統治の多様性】 アリストクラシーから形式的メリトクラシー…、そして21世紀の分断時代を教訓とした実質的メリトクラシーの模索について、女性の自立の問題と一緒に考えてみたくなります♪(昨日、アジア系女性監督作品の「ノマドランド」がアカデミー作品賞受賞!)

【SUITS】 SUITSのファイナルシーズンも、いよいよ4月28日からNetflixでも配信開始のようです!

| | コメント (0)

2021年4月26日 (月)

高輪ゲートウェイ駅初訪問

20210419_2 20210419_3 20210419_4  先週、高輪ゲートウェイ駅を初訪問。泉岳寺から天王洲アイルへ向かって歩く途中、JRをくぐる天井の低いガード下を歩きました。暑い日だったにもかかわらずガード下はひんやり涼しかったけれど、頭上の圧迫感はなかなかのものでした^^;;。
 高輪ゲートウェイ駅周辺はまだまだ工事中で、トラックやクレーンがそこここに。広大な敷地にポツンと佇む駅は、意外にガランとして、透明感のある構造でした。東京国際フォーラムや東京駅八重洲口のグランルーフのような雰囲気で、複数の白い梁に支えられたハンモックのような屋根が、開放感を醸していました。案内ロボットがいたり、近未来的な景色を想像していたのですが、硬質感よりナチュラルな印象が勝っているように感じました。
 品川駅からそれほど離れていないので、簡易駅的な位置づけは否めませんが、品川周辺も大規模な再開発が始まっており、品川-高輪ゲートウェイ間が10年後には様変わりしている気がします。

20210419_5  この日はなんと、25,116歩、17.3kmも歩き、伊能忠敬万歩計ではついに神成岬に到着! もう少しで北海道を一周し終え、本州に戻れます^0^。がんばるぞぉ~♪

| | コメント (0)

2021年4月25日 (日)

THE CENTER LANE

20210418_2 20210418_3 20210418_4 20210418_6  先週日曜日は、ハナミズキやネモフィラが花盛りの晴天でした。ウォーキング・ジョギング・スポーツ日和だったため、公園には結構な人出がありましたが、みんな適度に距離を取り、マスク着用で運動していました。

 運動と言えば、競泳の池江瑠花子さんに、元気をいただいています。
 「意思が未来を変える」ーーー。
 悩んだり悔やんだり、躊躇したり過去を引きずることに心と時間を使うなら、ほんのわずかでも、未来を変える行動を“今”することが大切ーーー。そんな風に思わせてくれます。
 そして、SK-II STUDIOの動画“#CHANGEDESTINY ”を観ました。第一弾作品は是枝監督の「THE CENTER LANE」。
 このご時世、いろいろ厳しい状況に置かれる人も多いけれど、“折れないココロ”…、人生に必要なのは、これに尽きるなぁ…。

| | コメント (0)

2021年4月24日 (土)

3度目の緊急事態宣言

20210415_4 20210415_3  都内は、先週頭から来月11日まで、「まん延防止等重点措置」期間となっています。そして明日からは、3度目の緊急事態宣言もーーー。
 飲食店の営業時間が午後8時までに短縮要請され、都県境を越える外出自粛や、GW時の旅行延期も呼び掛けられています。
 が、、、日中の街の人流は、どう見ても増えている感じ。自分自身も、晴れた日にはウォーキングに出てしまうので、まったく人のことは言えませんが、正直、これ以上何をどう自粛すれば、感染拡大を止められるのかわかりません。家族以外の人との会食は極力せず、マスクや手洗いうがいにも気を付け、買物もできるだけまとめ買いにして、キャッシュレス決済を使い、旅行はまったくせずーーー。
 罹患したら一気に重症化するような強烈なウイルスだったら、みんなもっともっと注意深く行動するのでしょうが、新型コロナウイルスの厄介なところは、キャリアを油断させる具合が本当に絶妙で、自己増殖に最適化されているかのよう。。。無症状のキャリアが、どんどん増えているような気がしてなりません。未だに“ファクターX”の正体もわかっていないようだし、感染防止措置のアクセルとブレーキも支離滅裂なため、どう警戒するのが正解なのか、日増しにわからなくなります。。。
20210423_3 20210423_2  過日、お隣さんと朝の道路掃除時にちょっとおしゃべりしたら、「何もしていないのに、“自粛”と考えながら暮らしているだけで、妙に肩が凝っちゃって…」と、穏やかな奥様がこぼしていました。精神的に疲弊して来ているのは否めません。。。
 自分がもし為政者だったとしても、ウイルスの封じ込めへの対処は、難しいだろうことは理解できます。ワクチンの安定供給と、治療法の確立と、医療体制の完備は必要不可欠でしょうが、資本主義社会って、足並みを揃えるのも難儀だなぁ…と痛感される今日この頃です(泣)。
 とりあえず、おいしいものを食べて、ストレスを溜めないように過ごしたいですね。

| | コメント (0)

2021年4月23日 (金)

劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」

20210416  近頃は、気になる映画はできるだけ、早め早めに観に行くようにしています^^;;。宿題を早々に終わらせる感じで、気になっていることには速攻着手してしまった方が精神衛生上よいのと、朝一番なら比較的空いているから。。。
 ということで先週、コミックス99巻発売直後に早速観てきました、劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」ーーー。
(以下、ネタバレ注意)

 

 今回のキーワードは「クエンチ」。かなり盛りだくさんなイメージでしたが、FBIの司法取引や証人保護プログラムが生んだ悲劇のドラマ。科学技術の粋を集めた、最高時速1,000kmの「真空超電導リニア」の暴走を止めたのが、パラシュートと風船だったというのが、個人的にはツボでした(笑)。低度な発明品の方が応用が利くということか…^^;;。
 また、商業主義に陥ったスポーツの祭典「WSG ワールド・スポーツ・ゲームス」が、スポンサー企業の広告塔になり果てている感じの演出も…(汗)。
 秀逸、というかトンデモ、というか、おったまげだったのは、赤井秀一長男の射撃の腕とコナン君の弾道予測の連携! 世界で1,2を争うスナイパーって、こんなことも出来ちゃう?! また、棋士の秀吉次男の犯人追い込みの手の読み具合! 先手先手で動くのって、気持ちイイ~^0^♪
 今回は、赤井ファミリーにスポットが当たり、お約束もキッチリ嵌め込まれていますので、年に一度の恒例エンタメ鑑賞、どうぞお楽しみに~!
(2022年はGWと予告していたような、、、)

【映画&ドラマ】 友人から、トム・ハンクス主演の「キャプテン・フィリップス」という映画を薦めていただき、早速鑑賞♪ ソマリア海域で海賊の人質になってしまう海運船の船長の身の上に、終始ハラハラし通しでした! ソマリア人役の人達の迫真の演技がスゴイ!
 また、Netflixのドラマ「BRIDGERTON」を紹介してくれた友人は、これから原作小説を読んでみようか検討中とのこと。
 息抜き用の「オーシャンズ」は「13」まで観たし、自粛が再び強化要請される中、在宅のモチベーションを上げようと工夫していますが、映画やドラマでなんとか足止めしている感じです^^;;。

| | コメント (0)

2021年4月22日 (木)

『白鳥とコウモリ』

20210419_120210415_2 20210415_1  かなりご無沙汰していた東野圭吾さん作品、『白鳥とコウモリ』を、一週間前に読了。(以下ネタバレ注意)

 被害者遺族や加害者の家族の苦しみと納得感について、考えさせられる物語でした。また、犯人隠避の取り返しのつかなさや、SNS時代の誹謗中傷の恐ろしさを垣間見た感じ。。。そして、捜査したり弁護したり裁いたりする人たちというのは、どう頑張っても当事者意識は持ちづらく、代理人や第三者としてしか事件に関われないということも。。。それが高じて生じてしまう冤罪というのはつくづく悲劇で、だからこその「疑わしきは罰せず」なんだよなぁ…と、身に沁みました。
 私は、五代と中町という刑事コンビが好きでしたが、美令という女性の考え方も好きでした。立場的には“コウモリ”となった彼女のラストの決断には少し驚きましたが、そこがまた“”白鳥”のようで
良かったかも。
 本書のカバーに掲載されている清洲橋は、物語の中では哀しい犯行現場になっていますが、実のところ、隅田川に掛かる数々の橋の中でも、格別優雅で気品があります。願わくば、最終的に逮捕された“彼”に、いつの日か精神的な救いがありますようにーーー。
(次は、『クララとお日さま』、行きま~す♪)

| | コメント (0)

2021年4月21日 (水)

beaver.bread

20210414_1 20210414_2  友人が勤める会社の近所に、おいしいパン屋さんがあると聞きました。が、とても小さい店舗の上、入店人数を4名に限定しているため、いつも行列しているという噂。いつか行ってみたいなぁ…と思っていたのですが、先日、風雨の強い日があり、「こんな日なら行列する人は減るだろう…」と期待して、ついに訪問
 お店に入るなり、いい香り♪ 種類も豊富でついつい手が出る創作感。定番のバゲットの他、スコーンやクロワッサン、クイニーアマン、トマトチャパタ、ベーコンパン、いちごのミルクパンを購入。
 家に帰って、昼はトースターで軽く温めていただき、夜はワインとチーズとサラダと一緒にいただき…と、存分に堪能させていただきました♪ なかなか美味しいパン屋さんを見つけられずにいる中、beaver.breadはお気に入りのひとつに仲間入りしました~!

| | コメント (0)

2021年4月20日 (火)

『福岡伸一、西田哲学を読む』

20210413_9  表題の復刻新書、息抜きで読むつもりが、結構難儀な読書となりました。
 かつて『生物と無生物のあいだ』にとても共感したもので、書店で見掛けてつい衝動買いした本書。哲学者の池田善昭氏と生物学者の福岡伸一氏の対談が大部分を占め、巻頭と巻末に若干の独白文が置かれるという構成でした。
 今回の読書の最大の収穫は、西田幾多郎氏と鈴木大拙氏が、石川県の専門学校の同窓で無二の親友だったと知ることができた点かもしれません。私は『東洋の心』という鈴木大拙氏の本にも感銘を受けたことがあって、なんとなく、西田と鈴木という二人の思想を通して、福岡-今西-池田やユクスキュル-ファーブル-グールド-ベルグソン-シュレーディンガーといったありのままのピュシスを見つめる人たちに巡り合えた感触。。。
 それにしても、哲学用語の選び方には慎重を期さないと、意思疎通という言葉の役割をまったく果たしてもらえないまま、お蔵入りしてしまう恐れが多分にあるのを感じました。西田幾多郎の言う「逆限定」という言葉の分かりにくさは、大半の紙面を割いて議論しても、未だ消化不良だし、「環境と年輪」の喩えも、ちょっと分かりにくいように思えて仕方ありませんでした。
 個人的には、「逆限定」についての「包みつつ包まれる」という喩えについて、「環境は樹を包みつつも、樹がなければ環境たりえない」という感じに、「部分は全体に包まれつつも、部分がなければ全体はない」(包含関係の相互作用/相補性)という風に捉えたのですが、的外れなのか…???
 「生命とは何か?」という問いに明確に答えられないのを、「琵琶湖とは何か?」という問いに置き換えて解説くださったくだりは、納得感がありました。流れ込み流れゆく水は常に流動的だけれど、そこに“琵琶湖”というモノを感得するセンスと同様に、人間は“命”というものを見ている。。。
 面白かったのは、P.384以降の「生命の動的平衡を分解と合成から考えるーー“先回り”とは何か」とう項。“ベルグソンの弧”(生命の輪)という仮想図を用いて、熱力学第二法則(エントロピー増大則)に抗う生命と、生命の有限性について解説された箇所は、テロメアの逐次短縮という現象をとても分かりやすく説明してもらった気がして、腑に落ちました。
 時間と空間を別物と捉えて議論しているところは、なんとなく違和感があったのですが(もし自分が光なら、時間と空間は区別つかない気がする…)、まぁそもそも、人間サイズに閉じ込められた身体で認知できる宇宙なんてたかが知れてる気もするし、対消滅せずに存在している物質世界も不思議だし、光の特性も人間の直観では理解しがたいし、局所的には熱力学第二法則に抗している箇所があるとしても、別のスケールで見たら相変わらずエントロピーは増大してるのかもしれない。。。
 …なんてことをツラツラ思う読後感。『宇宙を織りなすもの』という本を猛烈に読みたくなりました。
(先日聴いた「AIに負けない弁理士業務の思考改革」というe-Learningでも、本書と似たような話をしていたなぁ…)

20210413 【白鳥とコウモリ】 でも次は、『白鳥とコウモリ』へ~♪(既に読了してますが、感想はまた後日…^^)

| | コメント (2)

2021年4月19日 (月)

「イチケイのカラス」と「レンアイ漫画家」

20210411_5 20210411_7  先々週と先週、私にしては珍しく、フジのドラマ2本の初回と第二回放送を視聴。「イチケイのカラス」と「レンアイ漫画家」。
 個人的に、裁判所裁判官や書記官の仕事を知りたかったのと、“ダメ男ホイホイ”な女性の描写に興味があったもので(笑)。また、サブキャラとして登場している新田真剣佑さん演じる書記官の石倉君と、眞栄田郷敦さん演じるカフェ店長の二階堂君の、密かな恋心の演技の兄弟対決にも注目しています♪

 「イチケイのカラス」の背景として、件数をこなすことを要請され、法段の上から俯瞰するばかりの裁判官、一般市民との関わりが極めて少ない印象の裁判官、という、浮世離れした印象の弊害があると感じます。警察や病院と同じく、裁判所も、仕事が少なければ少ないほど良い社会とも考えられますが、忙しさに紛れて大切なことを忘れがちになるのは危険なことだなぁ…と思うのでした。事件の細かな設定はともかく、竹ノ内豊さん演じる入間みちお裁判官の姿勢は、業界では非常識に見えても、市井の人からは当然の姿勢に見えるんじゃなかろうか…? 職権発動して現場検証に赴いたり、法段を降りて被告人と同じ目線に立って話をする入間裁判官の行動を、周囲の人が「イルマっちゃう」と称していましたが、複雑化する社会では、イルマっちゃう姿勢は大切だろうなぁ…と思います。法廷に至るまでには、社会・警察・検察等、数多くの人の調査や検証を経ているはずで、そうした下部組織の行為に信頼を置くからこその書面審理や法廷内審理なのでしょうが、それでも、人を裁くのには自身が納得する必要がある。どこかに納得できない部分が残っていれば、自ら調べるべきだし、断罪するのが仕事なのではなくて、関係者の今後にとって最も良い道を指し示すのが仕事。なかなか理想的な仕事をするのは難しいとはいえ、形式的になりすぎることには常に謙虚であって欲しい…。一般の人は、そんな風に思っているに違いない。
 HEROと似てるなんて声もあるようですが、“人間関係で大切なこと”に気付かせてくれるという意味では、いいドラマじゃないかな~と思うのでした^^。

20210411

20210417_2  「レンアイ漫画家」は、鈴木亮平さん演じる漫画家の刈部清一郎のオレ様的な不器用ぶりと、吉岡里帆さん演じる久遠あいこの一途な不器用ぶりの衝突と掛け合いが、ただただ笑えていい感じ(^^♪。四角にも五角にも見える人たちの関係性が、どんな風に収束していくのか、ドタバタを楽しみながら眺めつつ、キュンキュンする恋愛の甘酸っぱさとは無縁のオバサン的視点で、恋愛のその先の結婚や仕事について考えながら観たいな…と思うのでした^^。(作中の“2 STORY CAFE”のお料理やお酒がどれも美味しそうなのも魅力♪)
 コメディタッチながらも、予想外にハートウォーミングなドラマで、ハマりそう。。。それにしても、作中作「銀河天使」を描いてるのは、やっぱり原作者の山崎紗也夏さんなんですよね~?! 結構な物量に見えるけれど、コレもそのうち市販されたりして?!

【田中さん橋田さんの訃報】 先月今月と、ホームドラマに独特の抒情を添え続けたお二人の訃報。名もなき普通の人たちの日々の暮らしぶりを支える良心や、それぞれの葛藤が、ドラマの醍醐味だなぁ…。ご冥福をお祈りします。

| | コメント (0)

2021年4月18日 (日)

水とみどりの課

20210410_8 20210410_2 20210410_4 20210410_5  いつ発足したのかよく知らないのですが、「水とみどりの課」というのが、よく散歩する街の区役所に新設されたらしい。。。「なんでもやる課」的な好感度の高さ^0^♪ 公園や街路樹や水辺整備を行ないながら、街の緑化に努めるのが主な任務のようです。とても素敵な仕事だなぁ…と思います。
 こういうお仕事に日々尽力する人、お掃除に精出してくれる人、木々の剪定やインフラメンテしてくれる人…いろんな方々のご苦労があるからこその、快適ウォーキングだよなぁ~と、つくづく多謝!!

| | コメント (0)

2021年4月17日 (土)

塩糖水漬けのムネ肉唐揚げ

20210410_1 20210410_9  先週、テレビで「塩糖水漬け」の紹介をしていました。パサつきやすい食材が、柔らかく美味しくなるとのこと!
 ということで早速、その日の晩に予定していた鶏のムネ肉を、塩糖水漬けにしてみることに。。。
 夜、漬け置いたムネ肉に唐揚げ粉をまぶして揚げたら…確かにお肉はほんのり柔らかめになったような気はしたのですが、いかんせん、塩分が強すぎたぁぁぁ^^;;。いつも薄味仕上げの我が家の場合、塩糖水に食材を漬けたら、その後は一切の調味料は不要…ということがわかりました(苦笑)。
 塩糖水漬けもいいけれど、ポン酢で炒めて片栗粉でトロみ付けっていうのがマイブームです♪

| | コメント (0)

2021年4月16日 (金)

イソフラボン?!

20210409_8

 先週のこと。朝から妙にトイレが近く、下手すると尿漏れを起こしそうな感覚が度々あって、一日に十数回トイレに駆け込みました。そのうちの2度ほどは血が混じったりしていたため(?!)、思わず婦人科系の病気についてアレコレと調べてしまいました。
 「頻尿 血 病気」で検索すると、膀胱機能障害や骨盤臓器脱、尿路感染症、尿路性器腫、尿路結石、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がんなど、様々な要因が挙げられていました。
 イソフラボン等の食べ物の影響で女性ホルモンが分泌され生理のような状況になるという話もあり、「病気でなく食べ物による一時的なものなら良いんだけど…」と、数日の食生活を振り返りました。この日の前日、朝は枝豆数十個、昼にソラマメパン、夜に納豆とお味噌汁と豆腐を食べたもので、「こりゃぁ、イソフラボンの多量摂取の可能性も無きにしも非ず…?!」と思いつつ、一方では、前立腺肥大の抑制にはイソフラボンの摂取が有効という記事もあり…^^;;???。
 翌朝は、さほど尿意もなく、通常モードに戻った感覚ーーー。エイやっと10kmウォークに出ても問題なかったし、その後もフツーに過ごせているので、未だ病院には行っていませんが、食べ物以外で思い当たるフシと言えば、、、
・急にジョギングなんか始めて内臓が下がった?
・急に冷え込んで体調が狂った?
・心配事が多すぎて心因性?
・キツめのジーンズを履き続けて圧迫性?
・便秘が酷すぎて尿道を圧迫?
・加齢による老化現象?
などなど、イロイロあります(苦笑)。

20210416_6  もうしばらく様子を見て、違和感が続けば婦人科にかかろうと思いますが、頻尿の辛さが身につまされた一日でした^^;;;。思わず、「半日トイレに籠ってても、読書やPC操作ができるように、トイレを改修しようかな?」なんて思ってしまったくらいです(泣)。

【ネバネバ食材と舌掃除】 友人から、便秘にはネバネバ食材、とのアドバイスをいただき、本日のランチはとろろソバに! また、舌掃除には整腸作用があるらしいですよー!「補中益気湯」という漢方薬も、基礎体力向上には良いそうです^^。

| | コメント (0)

2021年4月15日 (木)

『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』

20210408_5_20210409073301  先週、友人が薦めてくれた表題の本を一気読み。
 少し前、リニューアル初回のWBSに孫さんが生出演し、日本のAI技術の遅れに警鐘を鳴らしているのを聞いたばかりだったので、欧米の動きに精通しておられるらしき著者の見立てにも関心を持ちつつ拝読したのでした。
 個人的には、ハイパーループとかAmazonの冷蔵庫とかGoogleの靴の開発のその先が気になりました。ただ、こうしたテクノロジーの進歩を語る際、今後避けて通れないエネルギー需給のことに一切触れられていなかったのは、やや消化不良だった気もします。独禁法の適用トレンド等も予想してもらえると嬉しかった。。。また、国土のスケールや民度の差異が、企業の技術開発にも知らぬ間に影響しているのを感じて、「何をターゲットにしてどこを目指すのか」によって、取るべき姿勢も変わるなぁ…と感じました。
 明らかに、FAANG+MやBATHは、世界規模のプラットフォームを目指してしのぎを削っていますが、日本はもっと、自然との共生とか省エネとか、慎ましく快適にサステイナブルに生きるための技術(SX)を磨くべきなんじゃないか…なんてことを思ったり(笑)。
 データ・ドリブンの社会になっているのは間違いなく、世界が情報の塊であることも間違いない。けれど、どういうレベルの情報をどこまで集めて解析しコントロールするか、その限度をわきまえておかないと、大変なことになるのも目に見えている。。。
 本書で印象的だったのは、「“信頼できる身近な人”になることで、不思議と情報が集まってくる」という指摘でした。怪しげな情報や操作された情報も溢れかえる世の中ですが、身近な人に信頼される人のところには、自然と様々な情報が集まる。そして、多様な情報を衡平に見るためには、データ・リテラシーが必要。。。という指摘。巨大な資本力とテクノロジーで力業で搔き集めたデータが、世の中の実相を映し、コントロールの材料になるのなら、個人というスケールでは、それに踊らされずに活用する意識を保たないと…と、思わされたのでした。
 本書を読み終えた日、アメリカのフェルミ・ラボがMuon G-2で標準モデルからの逸脱を示唆した、というニュースがありました。夫のスマホにはそれがTOPニュースとして伝えられたのに、私のスマホにはそのニュースはほとんど表示されず、自ら探すハメに…。日頃の二人の閲覧履歴が、こんなにも如実な差異として表れて、ゾッとしました。すでにかなりの割合で、個々人が世間を観る窓が操作されているという現実。嗜好に合わせてリコメンドしてくれていると考えれば便利であることも確かですが、そうした情報だけで世の中を知った気になっているのだという自覚を持たないと、プラットフォーマーの意のままになってしまいますね。
(本書を紹介してくれた友人は、近頃、Microsoftが軍からの大型受注をモノにしたことで、競争が激化することを懸念しつつ、今はAmazonがらみで映画「ノマドランド」の原作本を読んでいるとのこと。。。労組結成は否決されましたね…)

| | コメント (0)

2021年4月14日 (水)

Clubhouse

20210408_4 20210408_3  先週、友人からご招待いただき、物は試しと音声SNS「Clubhouse」アプリを導入してみました。TwitterもInstagramもFacebookも、登録しただけでほとんど使っていないので、今回も覗き見るだけで満足してしまいそうですが、ハヤりものの感触だけでも体験してみたい。。。
 未だβ版で、iPadやiPhoneでしか使えないと聞いたような気もしますが、実にいろんなroomがあって、言語もさまざま。clubも「野鳥の部屋」とか「映画サロン」とか大学同窓会とか、まぁ多種多様。。。
 興味のあるroomに、そぉ~っと入ってそぉ~っと出て来ることも可能なようですが、なかなかに敷居が高い…^^;;。基本、Facebook同様、本名での参加が原則ですが、かなりの人が匿名参加しているようです。どんなSNSでも必ず怪しげな動きが出るものなので、用心しつつサーフィンーーー。
 週末、半日くらい余裕のある時に、ゆっくりプログラムを確認して、まずはお話を聞いてみたい人をフォローするところからかな、と思っています^^。ご招待くださったアメリカの友人は、TikTokも始めたようで
、何が自己表現ツールとして最適かは、いろいろ試してみないとわからないですね。

| | コメント (0)

2021年4月13日 (火)

柳屋の鯛焼き

20210406  香ばしい匂いに誘われて、時折食べたくなる、柳屋の鯛焼き。
 先週、急に寒さがぶり返して冷え込んだ日、大行列になっていないのをこれ幸いと、フラリと入店して買ってきました。
 柳屋の鯛焼きは、焼きたてを頬張るに限ると思っていますが、皮の生地も餡も本当に素朴でやさしい味わい。
 なんというか…、“働き者”の味がするんですよね~^^。
 夜明け前からお店の周辺に漂う小豆の香り、閉店後に日々丁寧に鉄の焼きごてを掃除する職人さん、華美な装飾のない屋台のような店構え、白地に黒文字の余白の多いのれん、魚拓のように朴訥とした自然な焼け具合、生地と餡のバランスだけで勝負するかのような野武士のようなコンセプト…。なんだか信頼できて安心するんですよね~…^^。
 この素朴さがとても個性的なので、好みは人それぞれだと思いますが、肌寒い日のそぞろ歩きのお供に、是非!!(暑い日は、最中アイスもありますよ~♪)

| | コメント (0)

2021年4月12日 (月)

5か月ぶりの美容院

20210410_6 20210410_3 20210410_7  コロナ禍で、美容院に行くことも憚っていたのですが、さすがに伸び放題で人に会うのも気が引けるほどにボーボーになって来ていました。さながらイギリスのジョンソン首相状態(失礼!)で収拾つかなくなってしまったため、先週末ついに意を決して美容院へ^^;;;;。
 「すみませーん、ご無沙汰しちゃって…」と平身低頭しながら入店(苦笑)。
 「いえいえ~。リモートで人に会う機会が減って、美容院は後回しのお客さん、結構いますから^^;」とフォローしていただくも、いつも予約でいっぱいの美容師さん。
 ご近所話などしつつ、スッキリとカットしていただきました♪ 人と顔を合わせる機会は減っても、もうちょっときちんと身だしなみを整えるように心がけよう…と、カット直後は思うのでした^0^;;。

| | コメント (0)

2021年4月11日 (日)

エルミタージュのNFT作品展

20210408_2 20210408_1 20210408_5  NFTという言葉、最近ちょくちょく耳にします。non-fungible tokenの略で、ブロックチェーンの台帳上のデータ単位とのこと。本来は無限にコピーを繰り返しても劣化しないのがデジタルデータのメリットですが、ブロックチェーン技術でユニークな存在として扱えるようにして、いわゆる“真作”保証が可能になるわけですね! すでに市場が形成されつつあるようで、75億円もの高値で取引された作品(AIロボット“ソフィア”の作品)がニュースになったりもしています。
 2021年中には、エルミタージュ美術館がNFTの作品展を開催するとも!
 無限に複製可能というデジタルデータの特性を規制して、コントロール可能にするということが、いいことなのか悪いことなのか、にわかには判断つきませんが、美術品並みの知的財産として扱えるようになるという意味では、デジタル社会へのアンチテーゼのようで面白い。追及権の技術的実現も確保されますしね。ただ、やみくもに何でもかんでもNFTアートにして、取引数を増大させることは、ネットワークやGPUリソースの負荷を高めて、それこそ地球温暖化に拍車をかけそうな気もしてしまいます^^;;。
 個人的には、文化財のデジタルアーカイヴ化を熱烈に希望しているわけですが、NFTアートの著作権が切れたら、解像度を落としたようなコピーを即収載できるってことかな??(それとも、真作同様のクオリティのものも独り歩きするようになるってこと??…ココ、結構大事な問題のような気がします…)

| | コメント (0)

2021年4月10日 (土)

仲通りそぞろ歩き

20210403_1 20210403_2 20210403_3  先週、数か月ぶりに友人と、日比谷の仲通りをそぞろ歩き。“進撃”茶話会とも言う…(昨日、11年7か月の連載が終わったようですね!)。
 ちょくちょくLINEで情報交換してはいますが、やはり会って話せるのは格別。
 とにかく人の密集地を避け、空気の流れのよい場所を並んで歩きながら、マスク着用の上でおしゃべりしました。
 仲通りは新緑で青々と輝いて、明るい陽射しと心地良い風が、本当に気持ちよかった! A16のテラスで軽いランチを取ったり、丸の内テラスをチラ見したり、皇居周辺の広々とした眺めに開放感を味わったり、GESHARY COFFEEでカフェタレーラ(Lot296)を堪能したり、Mary's Cafeでチョコっと息をついたり…、歩いては休み、休んでは歩きしながら、久しぶりのおしゃべりを存分に楽しんだのでした♪ 日々伝えられるいろいろな報道について、どうも悶々とさせられることが多いせいか、友人は「最近はBBCのニュースを読むようにしてるのよ」と言っていたのが印象的でした。
 会って話して笑い合える、気の置けない友人がいることのありがたさをしみじみ感じつつ、すっかり日常化したwithコロナ下のリモート生活疲れを癒した、初夏のように爽やかな週末でした。眩しい陽射しの中を、ずいぶんたくさん歩かせてしまったけれど、疲れが出ていませんように。。。
 また一緒に歩こうね~!

| | コメント (0)

2021年4月 9日 (金)

「ゴジラS.P」

20210403_5

 あの~、目茶苦茶面白いアニメが始まったんですけど…?!
 円城塔さんがシリーズ構成とSF考証(?!)と脚本を手掛けている「ゴジラS.P」。(AIの“ペロ2”、欲しい~! )
 アニメーション制作がボンズさんってところも魅力(^^♪
 家族でどハマリ中です~! セリフの一つひとつにビビッドに反応してしまう。。。またひとつ、我が家の伝説アニメが増えそうです^^。
(ボンズさんといえば、過日、こんな画集も入手しちゃいました~。)
20210401_8

 今期は、GRIDMANに続くDYNAZENONも面白そう! ヒロアカも再開し、ヒーロー物やロボット物でスカッとできそう♪ また、「NOMAD メガロボクス2」もますます味を出してきています!! 「Vivy」「憂国のモリアーティ」(第2期)「聖女の魔力は万能です」「シャーマンキング」等も、続きを見てしまいそうです~♪

【核廃棄物処理問題】 原発事故の汚染水の海洋放出や、核廃棄物の海外保管などが取沙汰される昨今ですが、世界唯一の被爆国で、「ゴジラ」を生んだ国なのに、どうして最終処分場も確保せずに安直に原子力発電を始めたのかという、そもそもなところが理解できていない私です。。。

| | コメント (0)

2021年4月 8日 (木)

『国際法』

20210405  ミャンマーのクーデターに伴う国軍の、子どもにまで及ぶ暴力が、明らかに人道に反していることは疑うべくもありません。国連安保理は声明を出しつつも、強力な制裁に必要な全理事国の同意は得られなかった模様。。。
 こんな血も涙もない愚行をすぐさま止められない人間社会ってなんなんだ?!と思いつつ、『国際法』をようやく読了。

 現行国際法の源流は、1625年のグロティウスの『戦争と平和の法』にあると言われることが多いようですが、要するに、諸国が共にしたがうべき世界共通の規範を、明文で合意した各種条約や、「慣習国際法」といわれる不文法を、「国際法」と呼んでいるようです。国際司法裁判所なるものはありますが、別に、地球上の全人類が守るべき全世界共通の法律があるわけではなく、すべての国に妥当する強制管轄権があるわけでもなくーーー。悲しいかな、世の中は、国家というフィクションが演じる弱肉強食の世界で、辛うじて“戦争の違法化”を模索する良心に支えられて存続している危ういものである…と、認識せざるをえません。だからこそ、言葉を尽した誠実で論理的な“交渉力”を鍛えないといけないんだろうと感じました。
 欧米列強の価値観を端緒とした歴史的変遷があるとはいえ、現今の国際社会で最も尊重されるのは、国連憲章と言えるのでしょうか。。。2条4項の武力禁止原則を最重要規範としつつ、51条では“自衛権”の名のもとに、武力禁止の例外を消極的に認めており、“集団的自衛権”まで規定されている以上、実質的な戦争抑止にはなっていないのが現状にも見えます。
 これまでは、欧米の法中心主義的なリベラルな平和維持がなされてきたものの、21世紀になって、中国の超大国化や国家の枠を超えたテロリズムの台頭という変化を目の当たりにして、著者は「国際法にとって冬の時代」を予言しています。
 領土問題やら慰安婦問題やら拉致問題やら内戦やら虐殺やら、いまだにスムースな決着の見えない問題を多々抱える世界。。。著者の諦観と希望の交じり合った記述が、どこか矮小な“いじめ問題”にも通じる呟きのようで、人間社会の難しさはスケールの大小を問わず、“いつもそこにある危機”だな…と思うのでした。メディアへの外資侵食も、規制などものともせず広がっており、投資や情報流通に国境がなくなっている以上、国内法以上にシビアに考える必要がある規範なのかもしれません。

「国家は利己的だが、それは国家を構成する人間が利己的存在だからである。しかし人間は他人の運命を想い、それに共感する存在でもある。」(p.383より)

20210328_9 20210328_10  先日、杏仁霜を買ってきて、杏仁豆腐を作ってみました。ツルンとしてサッパリして、食後に最適~♪、と暢気にしている自分が、どこか非人道的に思えてしまうのが哀しい。。。
 また、ジョギング用にワークマン女子でスーツを購入したら、上下合わせても5千円でおつりがきて驚きつつ、タグには“Made in Myanmar”の文字が。。。

Google v. Olacle】5日、長々と続いていたアメリカの訴訟決着。この10年で、ソフトウェア開発のトレンドにもいろいろ変化があるのでしょうが、著作権の保護期間(日本だと、団体名義のものは公表後70年、アメリカだと、発行年から95年又は創作年から120年?!)との兼ね合いや、Javaの当初の汎用性を考えると、私には妥当な結論に思えました。Kotlinはライセンス料って取ってるのかな? 開発言語の問題も、一国の国内にとどまる問題じゃなくなっているから、司法判断の国際ハーモナイゼーションも必要になってくる気がします。(ソフトウェア業界の方々の考えを聞いてみたい!)

20210407 【次は…】次なる読書は、友人オススメの『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』と、軽く読めそうな『福岡伸一、西田哲学を読む』へ移行^^。『クララとお日さま』や『ルワンダ中央銀行総裁日記』や『The vanishing half 』や『内閣情報調査室』や『白鳥とコウモリ』も候補ですが、しばしお預け。。。

| | コメント (0)

2021年4月 7日 (水)

MONSTER HUNTER RISE

20210327  先月末から、我が家の男たちが暇さえあれば狩りに出てしまい、困っています(泣)。原始時代なら喜ぶべきことなのでしょうが、現代のこの狩りで入手する生肉やこんがり肉は、決して食欲を満たしてはくれません。“うさ団子”とかいうおだんごも、見た目は美味しそうですが、味わうことはできません。
 ただ、私もつい見入ってしまうのが、“先人の遺物”探しと、“カムラの里”の集会所の枝垂れ桜の美しさ。そして、対峙するモンスターたちの紹介ムービーもすごい! 浪曲が醸す独特の世界観もあいまって、目と耳が喜ぶのがわかります^^3。
 「カムラの里の満開の枝垂桜、現実の季節にシンクロして、変化するのかなぁ?」と言ったら、「んなわけあるか」と家人に笑われました。が、四季に即した村の景色の移ろいまで演出できたら、スゴいなぁ。いろいろ行き届いた設計で、もはやどうやってプログラミングしているのか想像もつかないクオリティなんですが、さらなる欲求が湧いてしまうのでした^^;;。日本のDXは遅れているとは言いながら、エンタメのデジタル作品の品質は相当高いんじゃ???

20210403_4 【三色団子】 近頃は、三色団子を見ると、「食べてスキルアップ!」と反応してしまいます(笑)。
 先日、友人からいただいた三色団子も、おいしくいただきました~♪

| | コメント (0)

2021年4月 6日 (火)

保育園同窓お茶会

20210331_2 20210331_1_20210331210601  先月最終日の夕方、保育園時代の園長先生が、わずかな時間、素敵な喫茶店にお立ち寄りになるとのことで、都合のつく数人が集まりました。なんでも、この1月にご主人を亡くされ、まだ悲しみが実感されない状態なのだとか。忘れた頃にジワジワとくるものなのかもしれません。。。
 子どもたちはもうすっかり大人で、それぞれの方向性を聞かせてくれました。すでに社会人の人も何人かいる中、今春から社会人になる人は、映像制作会社のADや、病院の管理栄養士さんや、区の保育園の先生や、製菓メーカーの会社員や、IT系会社の社員として、第一歩を踏み出すとのこと。また、大学院に通いながら中学の補助教員をする人や、まだ数年は大学生を続ける人も。各人各様の道を進み始めています。
 今も演劇を続けておられる園長先生は、役作りのために髪を真っ白にしているそうで。脚本を読み込むせいか、依然として記憶力もいいし頭の回転も速くて、皆で舌を巻きました。子どもたちの成長をなによりも楽しみにしてくださっているのが伝わってきて、つくづくありがたいことだなぁ…と痛感。息子も、保育園の集まりは、予定があってもちょっと顔出しするなど、マイペースで関わっており、同級生のありがたみも感じます。
 新年度が始まってまだ数日ですが、みんなが新天地で頑張っていることを願っています!

【こども庁】 こども庁の創設が検討されています。国を挙げて子どもを大切にすることは大賛成ですが、この機会に是非省庁再編して、縦割り行政が改善されますように。

| | コメント (0)

2021年4月 5日 (月)

ダメ押しの桜三昧

 先月最終土曜日、夫はつくばに出張、息子は道場仲間と多磨霊園に出掛け、取り残された私。
 素晴らしい陽気でウォーキングしない手はない!と、今春ダメ押しの桜三昧ウォーキング♪ 人混みを避けながら、北の丸公園やマイナーな清水門を抜けて、チラリと靖国神社や千鳥ヶ淵の入り口だけ覗いてきました^^;;。まるで示し合わせたかのような満開の饗宴に、すっかりココロの洗濯をさせていただきました。

20210327_4 20210327_5 20210327_3  20210327_7 20210327_8 20210327_9

20210404_1 20210404_2 【何月?】 昨日の午前中ウォーキングしたら、すでにツツジが満開で、藤まで咲き始めていました。一体何月なんだ?という感じ。。。

| | コメント (0)

2021年4月 4日 (日)

「新聞記者」

20210327_1  先月末、初めて日本アカデミー賞の授賞式の一部を見て、「なんだか最近は、私好みの硬派な作品もずいぶん評価されるようになってるんだ…」と関心が湧き、前回作品賞を受賞した「新聞記者」という作品を観ました。
 この作品を作ること、出演すること、評価すること…いずれも、勇気のいったことだろうなーーーというのが第一印象。
 現役の女性記者の原作原案があるとはいえ、かなり思い切った演出に背筋が凍りました。『天上の葦』さながら、世論操作する内調のイメージを世間に印象付けるという意味で、まっこう喧嘩を挑んでいる感じ。ただ、“権力を監視”する新聞というメディアの弱体化も、感じざるをえませんでした。新聞はまず、熱烈な信頼を寄せる読者を獲得する努力をしないと、独り相撲に終わりかねない…という危機感。作品中では、(省略されているのでしょうけれど)取材に飛び回る記者本来の姿が、あまり見られませんでした。
 そんなわけで、本作タイトルは「新聞記者」でしたが、むしろ「懐柔された 反逆の官僚ホープ」の方のイメージが強かったです。
 近頃は、“文春砲”ばかりが気を吐いて、新聞は権力の広報機関のようにすら見えてしまいますが、それくらい、時の権力は「怖い」のか…。多くのメディアが、危ない橋を渡れない常識的組織にならざるをえないのは、家庭があり人生があり、平穏な暮らしを求めるがゆえなのか…。
 ラストシーンは、どう理解すればいいんだろう…? 結局は権力者の思惑通り???という衝撃的なものに見えて唖然としました(汗)。なんというか、国民がこれだけ弄ばれて不満を募らせ、真実を知りたがっているのに、なにひとつ明らかにされないまま、うやむやと先送りばかりで、その異常さも時の経過で忘れさせられてしまうということの繰り返しに、恐怖感ばかりが募る今日この頃です(T T)。

| | コメント (0)

2021年4月 3日 (土)

花曇りのキオク2021

 夢のような桜の饗宴は、都内ではとうに終わりを告げ、すっかり葉桜の緑が眩しい新年度。
 今年の花曇りをなつかしみ、先月のウォーキング中の桜を何枚か…。儚いひとときでしたが、本当に美しかったです♪

20210325_1 20210325_2 20210325_3 20210325_4 20210325_6 20210325_7

【赤崎先生ご逝去】 2014年にノーベル物理学賞を受賞された赤崎先生が、1日に他界されたとのニュース。『III-V族化合物半導体』という書籍を上梓されたことと、古巣の先輩方が、先生やその娘さんと一時期同じ会社に所属していたことが、わずかなご縁。ご冥福をお祈りします。

| | コメント (0)

2021年4月 2日 (金)

両親の結婚57周年(^^♪

20210327_6 20210330_1 先月末は、実家の両親の57回目の結婚記念日でした。55周年のエメラルド婚のはフレンチをご馳走したけれど、次は60周年のダイヤモンド婚まで、特に周年記念日に名前は付いていない模様です^^;;。でも、55年もの歳月を過ぎた後は、毎年盛大に祝ってもいいような気がしませんか?
 そんなわけで、緊急事態宣言解除後ということで、今年もわずかな時間だけ、お祝いに馳せ参じました。病院での血液検査を翌日に控えた母は、やや不安げではありましたが、父は思いのほか元気そう。食欲もあって、むしろ食べ過ぎに注意しているようでした(笑)。ダイニングに離れて座って、お赤飯とトラウトサーモンのグリルとタラの芽の胡麻和えの祝い膳。(母の血液検査の結果は、後日異常なしとの判定。よかったよかった)
 父のノートPCが壊れたとのことで、確認してみましたが、残念ながらブラックアウトのまま。Windows8.1だったはずなんですが、どうしちゃったんだろう??
 また、私が成人した年の記念樹の桜が満開になっていて、庭中が桜吹雪で白くなっていました♪

【タコスでMexico気分】 3月の最終土曜日のお天気は今一つで、食べることくらいしか気分転換もできず…^^;;。
 買物に出るのさえ億劫で、冷蔵庫の残り物でタコス。メキシカンな香りで、ちょっとだけ非日常感。。。テキーラ、買っておくんだったぁぁぁ~!

20210328_1 20210328_2

| | コメント (0)

2021年4月 1日 (木)

商標のコンセント制度とM&A

20210326_2 20210326_1  2021年度が始まりますね! 新年度で環境が変わる人も多い季節ーーー。
 ビジネス判断のスピード感が増す近年、M&Aがそこかしこで繰り返されているようです。知的財産権の存続期間のうちに、M&Aが何度も行われるケースも珍しくないのかもしれません。そのような場合に必要になるのが、「会社分割による移転登録申請」。
 例えば、商標権を1つ移転する場合、登録には3万円(も)かかります(更新も含めればもっと)
。単純にA社→B社という1回の移転登録なら面倒でもないのでしょうが、A社→A’社→B社→B’社→C社→D社→D’社…なんていうM&Aの枝分かれの連鎖を辿る必要が出て来ると、分割による移転登録も複数回必要になり、混乱することは必至^^;;。思わず、「新規に商標登録出願し直しちゃう方が話が速いんじゃ…?」と思ってしまったり。。。^^;;;;
20210313  昨年末に出た『別冊 Patent』に、「令和時代のコンセント制度」という記事がありました。企業からは長年、コンセント制度導入を希望する声もあるようで、上記のような場合などは特に便利なのではないのかなぁ…と感じました。少なくとも、現権利者と後願者が、容易に意思疎通できる関係にあるグループや関連会社間であれば、調整は容易な気がします。単なる時間とお金の倹約という観点からは今すぐにでも欲しい選択肢ですが、導入に当たっては制度全体の検証が求められるのでしょうね。
 平成18年の調査では、卸売・小売・サービス業等においては、20%前後もの数の企業が、なんらかのM&Aに絡んでいるのを見ると、商標以前に、企業動向の正確な把握自体、かなり大変に思えてしまいます。株式の持ち合い等、法務省が管轄する登記事項が“見える化”できたなら、相当複雑怪奇になるのかも?!(外資がかなり食い込んでいることも懸念され、不動産と併せて気がかりです)

審査基準42.111.03】2020年の改定で、すでに支配関係にあるグループ会社同士の4条1項11号は、陳述書の提出でクリアできるようになっているようですね。
 

| | コメント (0)

« 2021年3月 | トップページ | 2021年5月 »