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2021年4月27日 (火)

「BRIDGERTON」

20210425_1 20210425_2  Netflixのオリジナルドラマ「BRIDGERTON」のシーズン1を観ました。
 イギリスでは、2020年時点でも、814家の貴族が存続しており、ロンドンの一等地は今でも4つの貴族の所有なのだとか。貴族内でも、公爵(Duke)31家、侯爵(Marquess)34家、伯爵(Earl)193家、子爵(Viscount)112家、男爵(Baron)444家といった割合での階級差も厳然としてあるようで。。。貴族の存続意義って何なんだろう…?(以下ネタバレ注意)


 本作の中心となる19世紀のブリジャートン家は、下から2番目の子爵という家柄で、4男4女の兄妹たちの恋愛・青春模様が、名誉や格式を重んじる上流階級の社交界を舞台に繰り広げられます。ハーレクイン・ロマンスか、性教育ビデオか?!という描写もてんこ盛りでしたが、CGを駆使した美麗な映像と、壮麗な古城や田園風景の美しさを堪能するだけでも、一見の価値アリ!と思います^^。また、家族やコミュニティ内の葛藤、という点では、現代生活にも通ずる普遍性があります。とはいえ、「Downton Abbey 」も観ている友人に言わせると、本作は(ダイバーシティへの配慮からでしょうが)俳優陣の人種が雑多すぎる時点で、リアリティを欠いているように見えてしまった、とのこと。確かに、“19世紀のロンドン”という縛りが必要だったのかどうかは微妙だったかもしれません。

 長男のアンソニーが、V6の岡田准一さんにしか見えなかったのはともかくとして(笑)、個人的には、ゴシップ記事の謎の著者レディ・ホイッスルダウンの正体が誰なのか?ということと、次女エロイーズの“女性の自立”願望の行末を楽しみに視聴しました^^♪ 最終回でのレディ・ホイッスルダウンの素顔にはビックリでしたが、エロイーズの自立はまだまだ道半ばという感じ。
 大勢の召使達にかしづかれた貴族たちの暮らしは、寝付かれない夜に自らホットミルクすら沸かせないほどに、市井の生活から乖離したもののようですが、刺繍や音楽や絵画や文学といった芸術性を高めながら、領地内の経営管理に努めて家柄を確保するという意味では、それなりの苦労もあるようです。
 “愛は意志”とか、“愛は自ら見つけるもの”という、母たちからのアドバイスは、さすがに説得力がありました^^;;;。時代は変わっても、“結婚”という人生の一大決心をめぐる個々人の逡巡には、依然として似た要素はあると思われます。“家”への配慮は減ってきているとはいえ、“恋の駆け引き”と併せ、パートナー探しは自然の摂理ーーーということでしょう。。。
 すでにシーズン2の配信も発表されているようですね…サイモン役の俳優が出演しないという情報は残念ですが…^^;;。エロイーズとペネロペをメインにした物語は、追いかけたいなぁと思います^^。(アニメ「憂国のモリアーティ」との見比べも面白いかも…)

【統治の多様性】 アリストクラシーから形式的メリトクラシー…、そして21世紀の分断時代を教訓とした実質的メリトクラシーの模索について、女性の自立の問題と一緒に考えてみたくなります♪(昨日、アジア系女性監督作品の「ノマドランド」がアカデミー作品賞受賞!)

【SUITS】 SUITSのファイナルシーズンも、いよいよ4月28日からNetflixでも配信開始のようです!

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