エルミタージュのNFT作品展
NFTという言葉、最近ちょくちょく耳にします。non-fungible tokenの略で、ブロックチェーンの台帳上のデータ単位とのこと。本来は無限にコピーを繰り返しても劣化しないのがデジタルデータのメリットですが、ブロックチェーン技術でユニークな存在として扱えるようにして、いわゆる“真作”保証が可能になるわけですね! すでに市場が形成されつつあるようで、75億円もの高値で取引された作品(AIロボット“ソフィア”の作品)がニュースになったりもしています。
2021年中には、エルミタージュ美術館がNFTの作品展を開催するとも!
無限に複製可能というデジタルデータの特性を規制して、コントロール可能にするということが、いいことなのか悪いことなのか、にわかには判断つきませんが、美術品並みの知的財産として扱えるようになるという意味では、デジタル社会へのアンチテーゼのようで面白い。追及権の技術的実現も確保されますしね。ただ、やみくもに何でもかんでもNFTアートにして、取引数を増大させることは、ネットワークやGPUリソースの負荷を高めて、それこそ地球温暖化に拍車をかけそうな気もしてしまいます^^;;。
個人的には、文化財のデジタルアーカイヴ化を熱烈に希望しているわけですが、NFTアートの著作権が切れたら、解像度を落としたようなコピーを即収載できるってことかな??(それとも、真作同様のクオリティのものも独り歩きするようになるってこと??…ココ、結構大事な問題のような気がします…)
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- Patent Vol.76(2023.07.31)
- セミナー「AI と著作権」(2023.06.21)
- 権利の域外適用(2023.06.07)
コメント