« 2021年4月 | トップページ | 2021年6月 »

2021年5月の31件の投稿

2021年5月31日 (月)

テニス肘

20210521_8  息子が先々週、「腕が痛い、痛い」と言って整形外科に行ったら、「肘部管症候群」(ちゅうぶかんしょうこうぐん)と「上腕骨外側上顆炎」(じょうわんこつがいそくじょうかえん)という、音読の難しい診断を受けて帰ってきました。後者は通称「テニス肘」とも言うそうで。。。
 今月に入って、PCで10万字ほどキーボードを打ったのが原因らしいのですが、何を書いていたのかはまったく不明??? 勉強のためならいいのですが、おそらくは趣味の世界に没頭していたのではないかと推測しています(泣)。
 好きなことに情熱を注ぐのはイイことだと思いますが、身体を壊しては元も子もない。。。早く回復しますようにーーー。

【華氏451度】 6月のNHK「100分で名著」は、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』だと、友人に教えてもらいました。「人間にとって本とは何か」…。本書や『図書館戦争』は、“読むこと”による知性の鍛錬を考えさせられますが、“書くこと”による鍛錬にも注目したいところです。

| | コメント (0)

2021年5月30日 (日)

面談

20210523_5  先日、某事務所を訪問して、弁護士先生と小一時間ほどミーティング。仕事や大学の場で弁護士さんとお話しすることは多々ありましたが、個人的な問題解決の場で弁護士さんと相対したのは初めての経験。お互い代理人という立場ではありましたが、こんがらがった糸を解きほぐし、法的に整理整頓して、双方納得のいく妥協点を見いだす作業は、当事者意識を持てば持つほど難しいことが痛感されました。
 仕事上での代理人業務では、ある程度の中立的観点が大切ですが、身内の後見的代理だと、背景が分かりすぎるだけに、割り切りが困難なことも多々ありーーー^^;;。代理人同士だと絶妙な落としどころに思えることも、当事者双方には双方の感じ方があり、人の心の複雑さに辟易します…。心象が、冷静な判断を歪めるのを見ると、世の中の問題解決の難しさが身に沁みます。いい勉強をさせてもらっている、とも言えるのですが…^^;;;。

【公正証書】 知財の世界で公証役場と言えば、タイムスタンプ的に先使用権の確保等に使われるわけですが、本件に絡み、公証役場の人と話す機会もありました。通常の公正証書の保管期間は20年ですが、終期の記載のない書類については、より長く継続保管してくださっているようです。
(cf.自筆証書遺言書補完制度:遺言者死亡後50~150年保管)

| | コメント (0)

2021年5月29日 (土)

in vitro / in vivo

20210523_1 20210523_2 20210523_4 20210523_3  ライフサイエンス分野の実験データに関し、“in vitro”と“in vivo”という区別の用語を知りました。
 いずれもラテン語ですが、前者は「ガラスの中で」という意味、後者は「生体内で」という意味。つまり、各種の実験条件が人為的にコントロールされた環境であれば前者、コントロールされていない環境であれば後者、ということ。
 面白いのは、DNA、タンパク質、細胞、 臓器、組織、個体…というような様々なレベルで、どの状態を「生きている」と考えるかによって、この分類が使い分けられるところ。
 素人考えで面白がっているだけなので、大きな勘違いなんでしょうが、有機化合物を用いていたら、とりあえず“in vivo”と捉えられる気もしてしまうし、なんなら無機化合物ですらもしかしたら、反応次第で“in vivo”と捉えられないんだろうか…???
 「生きている」ってどういうこと???と、深遠な謎に触れるようで、“ライフ”サイエンスそれ自体がわからなくなってしまい、「すべては“サイエンス”でしかないんじゃなかろうか…?」なんて、哲学的なサルになってしまいました~^0^。

| | コメント (0)

2021年5月28日 (金)

英国ナショナル・トラスト

20210522_3 20210522_2  ドラマ「ダウントン・アビー」にすっかりハマって、『おだまり、ローズ』という同時代人の本も読み始め、ロケ地や物語の舞台についても関心が湧いています。ドラマの撮影には、英国ナショナル・トラスト管理する場所が数多く使われているようで、素晴らしい取り組みだなぁ…と今さらながらに思います。日本にも、これに習って公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会というのがあるようですが、ホームページだけ見ると、これまでにどんな土地や施設が取得され、それらにどんな魅力があるのかが、今いち伝わってきません。せっかくの取り組みが、なんだかもったいない。。。
(考古学的価値のある史跡保存という観点で、「The Dig」という映画を観たくなりました。三内丸山世界遺産に登録されますねー!)

 全然話は違いますが、写真の紫陽花は、近所の街路樹の根元に咲いていたもの。目の前の家の奥様が、母の日にもらった紫陽花を植えたら、2~3年でここまでになったのだとか?! 住民が、その街の公共の場を美しくするべく、各自手入れする習慣は、素敵だなぁと思います^^(我が家の周囲には、毎日道路を掃き清める人が多くて、私も可能な限りそれに習うようになりました)。各街でそういう気運が高まれば、全国が美しくなっていきますね~♪

訃報】 今月23日に、長尾真氏が脳梗塞で逝去されたとの報道。図書館蔵書のメール送信が可能となる改正著作権法が可決・成立する直前のこと。ご冥福をお祈り申し上げます。

| | コメント (0)

2021年5月27日 (木)

『人新世の「資本論」』

20210518_5  先週頭、斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読了。“正義”を模索するサンデル教授の『実力も運のうち』に続いて読んだのは、とてもタイムリーだった気がします。なぜなら本書は、“気候正義”(climate justice)を訴える本だったから。。。
 マインドではラブ&ピースを、プロパティではコモン&シェアを、常に意識して生きたい…と思わせてくれる読書体験でした。

 それにつけても、マルクスというのは幸せな人だなぁ…。大著を上梓しただけでなく、生涯を通した思想の変遷が、後世の学者たちによって研究され続け、晩年の書簡にまで手を拡げてもらえるなんて。。。知的財産について関心を持つ身としては、かつてイノベーションを最重要視したマルクスが、どのように“脱(経済)成長”を重視するように変わっていったのかについて、真摯に考える必要があると感じました。
 MBA(Master of Business Administration) ばやりの昨今ですが、本書を読むと、SDGsの時代にはむしろ、MCA(Master of Comune Administration:造語です^^;;)こそを学ぶべきでは…と真面目に思ってしまいます。今のところ、人間が棲むことのできる地球という有限の熱平衡状態の系にあっては、どう考えても資本主義における“持続的成長”なんて、非現実的だと思えるから(cf. この系を、月や火星にまで拡げようとしているのがイーロン・マスク氏やジェフ・ベゾス氏や中国/ロシアなわけですが…)。
 いつだったかNHKで、稀代の読書家で実業家の出口治明氏の「最後の授業」というドキュメンタリーを観ました。その中で、まさに持続的な経済成長を説く出口氏に対し、「成長を、続けなければならないのでしょうか?」と質問した女子学生がいました。この質問に出口氏がどう応えるのか、固唾をのんで見守りましたが、回答は私の期待する方向のものではなかったように記憶しています。この女子学生の質問の意図がどこにあったのかはわかりませんが、本書を読んで私は、“定常型経済”こそ、本来目指すべき状態なんじゃないかと強く思うようになりました(企業決算で年々プラス成長する必要はない、という意味)。しかも、国民の大部分が、外部化された資源によって“帝国的生活様式”を送る日本人は、もっともっと地産地消やマルク協同体について学ぶべきとも思います。そして何より、人間にとって労働とは何か、を考えることの大切さも。。。(分業を徹底して指示されたことだけを淡々とこなす方が性に合っている、という人もいるのが現実ではあるのですが…)。
 著者の現在の立場を端的に著した箇所を、抜粋して記憶に刻みたいと思いました(p.291より)。
ーーーあえて挑発的にいえば、マルクスにとって、分配や消費のあり方を変革したり、政治制度や大衆の価値観を変容させたりすることは、二次的なものでしかない。一般に共産主義といえば、私的所有の廃止と国有化のことだという誤解がはびこっているが、所有のあり方さえも、根本問題ではない。
 肝腎なのは、労働と生産の変革なのだ。ここに、マルクス主義や労働者運動に対する忌避感ゆえに、「労働」という次元に踏み込もうとしない、旧来の脱成長派と本書の立場の決定的な違いがある。ーーー

20210522  個人的にはやはり、気候変動を和らげるためには、先進国に暮らす人たちの生活様式を多少はレトロに引き戻す必要があると感じますし、世の中の会計システムをもっと長いスパンで評価できる仕組みに変える必要もあると思っています。あとはまぁ、兵器だのハコモノだの不必要な既得権益による利益誘導の徹底検証でしょうか…。ただ、じゃぁ自分に何が出来る?と考えると、日常的にエコに暮らすくらいしかすぐには思い浮かばず、有言実行でNPOを立ち上げて活動している友人に頭が上がりません。。。(次の読書は『超訳 ケインズ「一般理論」』か『おだまり、ローズ』か…^^)

【苦言】出版社の販売戦略でしょうが、本書のフルサイズ・フルカラーの腰巻はちょっと紙とインクがもったいない感じです…^^;;;;。きっと斎藤氏は編集者さんに軽く苦言を呈したのではないかしらん。。。

20210526_5 【月食】 昨夜のスーパームーン皆既月食は、都内では見られず(T T)。皆既が終わってから、ぼんやりと朧月が見えました。

| | コメント (0)

2021年5月26日 (水)

一粒万倍日の大わらわ

20210519_6  先週水曜日は、“一粒万倍日”だったそうですが、私にとっては何やら大わらわな一日でした。
 朝一番でご近所さんのパソコンの不調を直しに行き、午前中には夫が注文したスキャナが届いたので使い方をマスターし、昼には出版社時代の友人が仕事で近所に来るということで急遽短時間ブランチをし、午後は量販店にアームレストを探しに行き、夕方には恩師のオンライン・セミナーを聴講ーーー。
(上記のブランチを共にした友人とは、3年前にフルフル機能でLINEで繋がるようになりましたが、特許権侵害で同機能の提供が終わっていたとは知りませんでした?!)
 今月に入って、ガスの定期点検があったり、前職の先輩と駅でバッタリお会いしてメールで職場の変化を伺ったり、MRIを受けたり、実家の両親と某厄介ごとについて延々と電話やFAX交換を繰り返したり、友人とオンラインお茶会をしたり、(近くにIKEAが開業したという)出版社の人とミーティング調整したり、やたらとイベントづくしの日々が続いています。
 来週は、町会のクリーンデーがあったり、国立競技場方面へ出向く用件があったりと、引き続き落ち着かない日々。続く時は続くもんです。。。^^;;;

20210519_7逃げ恥カップル!】 この日、逃げ恥カップル誕生のニュースも?! 逃げ恥婚とか任天堂婚とか野木亜紀婚とか言われているそうな(笑)。いやぁ~、驚いた!! おめでとうございます^^。(思わず、家にあった「SWITCH」という雑誌の表紙をしげしげと眺めてしまいましたよ~♪)

 

| | コメント (0)

2021年5月25日 (火)

『雨の日も…』『虚構推理』

20210518  先週、ダイニング・テーブルに無造作に置かれていたコミックスを久々に読みました。いずれも城平 京さん原作の、『雨の日も神様と相撲を』と『虚構推理』。どっちも“コワ面白い”テイスト。達観した感じの若者が出て来るのが、なんだか面白くて^^。
 『雨の日も…』にはカエルがたくさん出て来て、『虚構推理』にはキリンが出てきました(笑)。
 それにしても最近、カエルとかカタツムリをとんと見掛けなくなりました。梅雨の季節だというのに、今年もまだ一匹たりとも見ていません。。。一体どこに行ってしまったのやら…。

【スーパームーン皆既月食】 明日はスーパームーン皆既月食が見られるかもしれないそうですね♪ 関東地方の空模様がどうなるかわかりませんが、20:00~22:00のライブ中継と併せて、夜空を見上げてみましょうー!(また何かに蹴躓いて転ばないように気を付けます^^;;)

| | コメント (0)

2021年5月24日 (月)

オンラインお茶会リターンズ

20210516_9 2021051710  先週の日曜日、約一年ぶりにオンラインお茶会決行♪ 紅茶やカヌレやガレットを準備して、2時前にスタンバイ。史上最速で近畿地方が梅雨入りしたタイミングで、関東地方の空模様も怪しい気配の中、外出自粛とあいまって、お茶会日和の午後でした。
 実家の親御さんのワクチン接種の予約を代行した友人は、
・当初は厚労省のサイトを確認
・電話予約が確実と言われたものの、つながらずにネットで予約
・検索時は、かかりつけ医の医院名を決め打ちで検索
・1度目を接種し終えて医師が「済」ボタンを押下しないと2度目が予約できない
などなど、体験談を披露してくれ、とても参考になりました。ボチボチ、周囲でも濃厚接触者該当でPCR検査をした人が出始めているそうで、変異株の影響なのか、市中感染の気配がひたひたと近づいているのを感じます。(私も先日ついに、知人から、家族3人全員感染した…という話を聴きました!)
 また、ご主人がイスラエルのテルアビブの人とリモート会議をしている際、窓の外の遠景が砲撃されて煙が立ち上り、ガザ空爆の報復を目の当たりにしたのだとか?!(数日前に停戦合意したようですが、緊張状態は依然続いている模様。。。)
20210523_8  いろいろと世界の不穏な話に震撼としつつも、自粛中のドラマ話にはほっこり^^。「ハートランド」というカナダのドラマもご紹介いただきました。目下私が視聴中の「ダウントン・アビー」についても、今冬に映画の続編が公開されるという情報も!
 この友人宅では、HuluもAmazon primeもNetflixもBSも観られるのだそうで、垂涎の環境!!(ただ、他の友人も言っていましたが、市街地やマンションでは、ケーブルでTV視聴するため、自動的にBSも契約させられてしまう実情があるようで、放送法の改正案は見送られたようですが、NHK改革ではこのあたりにも切り込んで欲しい感じ^^;)
 ワクチンが行き渡ったら、今ほどドラマ漬けの時間も取りづらくはなるでしょうが、リモートでこなせる仕事はワクチン接種後もリモートのままがいいねぇ~…と話しつつ、「でもおしゃべりはやっぱり対面がいいね♪」との共通見解(^^)。次回は是非対面でおしゃべりいたしましょう~!

| | コメント (0)

2021年5月23日 (日)

「Downton Abbey」(Season 4)

20210516_2 20210516_3 20210516_6  「ダウントン・アビー」シーズン4を観終えました。(以下、ネタバレ注意)

 

 メアリーが待望の男の子を出産し、家族3人の幸せの絶頂シーンの直後、マシューの事故死というあまりに唐突で悲しいラストだったシーズン3。そこから半年ほど経ったところからシーズン4は始まりました。いじわるなオブライエンさんがなんとインドに行ってしまい、乳母が加わるなど、使用人たちの顔ぶれにも再び変化が。。。
 シーズン4で最も印象深かったのは、メアリーの強さと魅力。領地の経営難を克服すべく、豚の飼育を始めることにした際、夜中に泥だらけになりながらも脱水症状の豚に水を運び続けたり、スクランブルエッグを作って監査人にふるまったり、侍女のアンナの不幸な出来事に心を寄せて助けたり、家の不名誉を挽回すべく策略を巡らせたり、息子のジョージに領地と資産を遺すことを自らの使命と弁えたり、、、高慢な側面とは違ういろいろな面を見せてくれました(それにしても、メアリーはちょっとモテすぎ!)。
 アンナとベイツは一体どうなってしまうのかと気が気でなりませんでしたが、こちらも不可解な謎を残しつつも一件落着。デイジーの義父のやさしさも素敵だったし、リッツの料理人を目指して屋敷を出たアルフレッドの向上心も報われてよかった! イーディスの今後が気になりますが、それはシーズン5以降のお楽しみ。。。
20210516_5 20210516_7 20210516_4  シーズン4は概ね諸々の事情が丸く収まって、視聴後は晴れやかな気持ちになれました♪ それぞれに魅力的な人柄で、ダウントン・アビーの人たちは皆、愛すべき人達に思えますが、家政婦長のヒューズさんと料理長のパットモアさんがとにかく好き!!♪ ああいう人達がいる組織は、多少の波風はうまく乗り切っていける気がしますね~♪ さてさて、残すところはシーズン5&6の2つ。どんな風にこのお屋敷の物語を完結させるんでしょうか?!(ワクワク!)
…と思っていたら、ぎゃぎゃっ! これまで1シーズン1100円だったのに、シーズン5は2550円で倍以上のお値段になってる?!! 1話は250円なのに、全10話だと2550円って、納得いきませーん(T T)!

| | コメント (0)

2021年5月22日 (土)

「AI と著作権」

20210520_1 20210520_2  過日、「AI と著作権」というウェビナーを聴講。知財界の顕学たる上野先生と奥邨先生の論考を伺える貴重な機会でした。
 弁理士会の研修プログラムにも、AI がらみの講座が多数ありますが、ウォーターフォール開発とアジャイル開発が混在し、手戻りのあることが前提の中、ビジネス上の契約では、性能保証や検収や瑕疵担保責任といった取り決めがしづらいせいもあって、なんとなく煮え切らない様相があります。AI著作権の議論も同様に、かなり長いスパンで検討が続けられているものの、近年はやや停滞気味というのが現状。
 本講義は、そのようなAI著作権の現状を、他国の状況も併せていったん整理整頓してくださるような形式でした。
 整理整頓の論点は大きく2つ。1つは、著作権のある作品を機械学習に使ってもよいか?という問題。もう1つは、AI生成物にも著作権を認めるべきか?という問題。

【論点1】
 2001年当時、自然言語処理コーパスや、顔認証システムの技術に絡んでやや政策的に登場した著作権法47条の7は、ある種奇跡のような条文です。なにせ、電子計算機による情報解析を行うことを目的とする場合には、かなり自由に著作物を利用することができる、と規定していたからです。
 2010年には、この条文からさらに、「電子計算機」とか「統計的」という言葉が削除され、より広範な非享受利用という概念が導入されて、30条の4②という、日本を「機械学習パラダイス」と称せしめるまでに利用可能範囲を拡大した条文が誕生しました。
 一方、イギリス・ドイツ・フランスでは、適法アクセスによる研究機関での非営利利用に限る等、日本より狭い利用範囲に限定しているとのこと。多少広めのスイスや欧州指令に引きずられつつも、日本の状況に対しては課題が突き付けられてもいるようです(権利者の反対、EU加盟国の裁量の範囲、条約適合性)。
【論点2】
 1972年3月頃から、ほぼ20年ごとに、computer generatedな絵画・音楽・小説などに関する作品の創作性について議論が続いているとのこと。日本国内では概ね、自然物に創作性がないのと同様にAI生成物にも創作性はない、とか、動物の制作物に思想・感情がないと解されるのと同様にAI生成物にも思想・感情はない、とされているのが現状です。
 一方、イギリスでは、そのような作品にも著作権はある、とする意見や、特別の権利(sui generis)を与えるべき、とか、競争法的保護を与えるべき、という論考も見られるのだとか。
 これに関しては“僭称コンテンツ問題”として、日本でも何らかの限定的な権利を認めてもよいのでは…という意見もあるそうです。
 これは詰まるところ、「知的財産権はどのようなものに付与されるべきか?」(自然権論/インセンティブ論)という、国際的にもハーモナイゼーションが求められる根源的な問題にも思えます。「ヒトとは何か」「思想・感情とは何か」ということを、AIやロボットとの対比で、またそれらの進歩の度合いによって、随時考え直す必要を感じます。

 日本には、鉄腕アトムや猫型ロボットのドラえもん、コロ助やアラレちゃん等、“友達”としてのAIキャラクターが数多く存在し、“道具”として割り切れないほどの存在感が付与されてきた歴史があり、機械でも「人間と同じように世界から学び」、「人間と同じように考える」というところが、上記「論点1」「論点2」と相通ずるような気がして、今後の動向が興味深いです。
(6月上旬には、「Google vs. Oracle」の整理についてのウェビナーも開催予定だそうです!)

| | コメント (0)

2021年5月21日 (金)

28th Year Wedding Anniversary

 “銀婚”のときも、そう大したお祝いはしなかったような気がしますが、今年もなんとか、結婚記念日を迎えることができました(笑)。長い結婚生活には、山あり谷あり、夫婦の危機も年がら年じゅうですが(苦笑)、毎年この日を迎えることができるのは、双方の妥協と辛抱の賜物でしょうか…^0^;;;。
 今年の結婚記念日、夫は完全に失念していたのですが^^;;、私にとってはちょっと特別な記念日でした。なぜなら、“旧姓”で生きた年月と“新姓”で生きた年月が、ちょうど半々になったから! つまりこれ以降は、夫と生きる年月がどんどん人生の半分以上を占めていくわけです。なんだか不思議な分岐点。(むしろこれを機に、第三の人生を歩き始めるという手もある?!)
20210516  …ということで、本当ならどこぞのレストランで豪華ディナーでも予約したいところでしたが、いかんせんこのコロナ禍。。。100g298円の牛スネ肉を600g買い込んで、お肉ゴロゴロのビーフシチューを3時間以上かけて煮込みました(苦笑)。

 それにつけても、晩婚化や非婚化、同性婚、夫婦別姓などで、だんだんと人生のパートナーの形も多様化して、“結婚”っていう形式そのものが、見直されるのも時間の問題??

20210517 20210517_2 【料理で気分転換】 今週はやたらとジメジメした日が多く、ウォーキングにも出づらい中、冷やし中華やら大量のグレービーソースやらを作って気分転換しています^^;。グレービーソースを、鶏・豚・牛にそれぞれ使ってみましたが、どれも美味でしたぁ~♪

| | コメント (0)

2021年5月20日 (木)

Strawberry vs. Strawberry

20210515  週末のおやつに、家族でささやかな贅沢テイクアウト。スターバックスの新商品、「Starbucks Strawberry」。
 前日に、ファミマの「リッチフラッペストロベリー2017」を飲んだばかりだったので、「果たして、倍のお値段の飲みごたえがあるか?!」と、さながら“イチゴフラッペ対戦”の様相・・・^0^;;。
 結論としては、「スタバは、あのくつろぎ空間で飲むからこそのお値段…」ということで、テイクアウトではファミマ支持が多数派となりました^^;;;;。(まぁファミマでは、スタバの“Strawberry Strawberry with Strawberry”なる商品も取り扱ってるわけですが…。)
 今やコンビニのスイーツやドリンクや冷凍食品のクオリティは上がるばかり。。。ゴディヴァのチョコもコンビニで買える時代ですからねぇ。。。
 実家のすぐそばにケーキの不二家があったのですが、先日ついに閉店となってしまい、そのすぐ横にはセブンイレブンが…(汗)。コロナ禍で、持ち帰り食品全般が戦国時代ですねぇ。。。

【マイタンブラーにも】 ちなみに、マイタンブラーにもフラッペチーノを入れてもらえるようです!

 

| | コメント (0)

2021年5月19日 (水)

紫陽花シーズン到来♪

20210512_4 20210512_5  近頃は、街中に植えられている紫陽花の種類も、ずいぶん豊富になりました。観たこともないような珍しい種類のものもあって、色も形もさまざま。
 紫陽花は、時期によって色合いや咲き具合も変化するのがまた楽しいですよね♪
 写真は先週の晴れた日の街角で見掛けた紫陽花ですが、今週あたりはもっと色付いて、しっとりと雨に濡れた大輪の花もそこここで見られるかしらん。。。^^

20210516_8 【常盤橋復元】 そういえば先日、ずっと通行止めだった復元後の常盤橋が、開通しているのを目撃。大理石の白い親柱がすごく華やかで、「文明開化の頃って、街中がこんな感じだったのかなぁ…」と、想像の翼を広げてしまいました。

【伊能忠敬の日本地図】 また昨日は、伊能忠敬の測量隊が作成した「小図」3枚セットが発見されたとのニュース♪ いつかナマで拝める日が来るかなぁ~?!

| | コメント (0)

2021年5月18日 (火)

著作権の相続

20210516_1  先週、出版社時代の友人から、著作権の相続について相談を受けました。
 存続期間が、著作者の死後70年に延長されたこともあり、売れっ子作家さん亡き後の相続では、出版社もしっかり遺産分割協議書を確認する必要性が高まっているのかもしれません。
 私自身は、早逝の売れっ子作家さんの案件を取り扱ったことがなかったのですが、著作権の相続税については、以下のように算出するのが一般的のようです。
 〔過去3年間の年平均印税収入額〕×0.5×〔評価倍率〕=〔1つの著作権の評価額〕

 おおかたの著作物は、著者の寿命が尽きる頃には、すでに絶版になっていることの方が多いと思われ、〔過去3年間の年平均印税収入額 〕がゼロで、評価額が付かないのではないかと思われます。
 問題なのは、〔評価倍率〕ですね。これはなかなか、行政書士さんでも税理士さんでも弁護士さんでも弁理士でも、評価は難しいのではないでしょうか…。形式的で構わなければ不可能ではないでしょうが、将来的にアニメ化・ゲーム化・映画化等の動きがあったり、リバイバル・ヒットの兆候があったり等は、担当編集者でないとなかなか予測できません。ふと、伊藤計劃さんが思い浮かんでしまいましたが、いずれ、著作権の評価額算出をしたことがある人に、具体的なお話を聴く機会があるといいなぁ…と思いました。

【出版社が流通!】 先週のニュース。講談社・集英社・小学館・丸紅が共同出資会社を作り、流通に参入するのだとか…。書籍や雑誌も、漫然と撒く時代は終わりを告げ、市場動向や内容を的確に把握した上で、需要予測を綿密にし、適材適所に最適化して流通管理する時代になるのでしょうか。。。

| | コメント (0)

2021年5月17日 (月)

ワクチン特許 一時放棄考

20210510_6 20210510_7  中国やロシアのワクチン外交が盛んですが、まだまだ世界的なワクチン不足が叫ばれ続ける中、先週頭にアメリカが、ワクチンに関する特許の一時放棄を認める意向を示した、と報道されました。マスク不足のときは、あまり深く考えもせずに、そうした特許があるなら開放すべき、と思ったのは事実です。ただ、ワクチンのように時間と開発費のかかる発明に関する特許については、どう考えたものでしょう??(直観的には、製薬会社にとって、特許権の放棄は致命的に思えてしまいます。)
 日本の特許法には、93条に(公共の利益のための通常実施権の設定の裁定)という仕組みがあり、「特許発明の実施が公共の利益のため特に必要であるときは、その特許発明の実施をしようとする者は、特許権者又は専用実施権者に対し通常実施権の許諾について協議を求めることができる。」とされています。いわゆる強制実施権で、まさに今回のコロナ禍のような状況では、ワクチンは“公共の利益のために特に必要”であることは間違いありません。けれど、もし協議が成立して通常実施権の許諾を受けても、ロイヤリティの支払いは発生するし、公開情報だけから同様のものを作り出せるかといったら、そう簡単な話ではなく、権利者から手取り足取り教えを乞わなければ、寸分たがわぬ実施はまず不可能だと思われます。そこには、営業秘密的な細やかなテクニックも多数あるでしょうし、何十年もかけて培ったノウハウをライバル企業に提供して、やすやすとアドバンテージを手放すようなことは、緊急事態の一時放棄といえども取り返しはつかず、簡単に決められることではないかもしれません。(日本版バイドール法が使えるような研究も一切なされて来なかったのでしょうか、、、?)
 そんなわけで、特許権の一時放棄について、各国各人様々な言い分があるだろうことは当然のこと。ワクチン外交同様、ここでも交渉力がモノを言いますねぇ。。。(cf. こうした政策の、憲法や公衆衛生との兼ね合いを長年検討されている先生方の論文
 一方、秘密特許制度の導入が検討されるなど、今回の話とは逆向きの動きもあり、経済的・国防的な観点で最良の道を探るしかないのでしょうが…、本来は公開することで全体的な技術進歩を促すはずの知的財産権の取り扱いは、近年ますますデリケートになってしまっています。。。
(本日、大規模接種のネット予約開始・・・→予約システムに問題が?!・・・)

【経済安保一括法】2021年7月28日、一括法制定に向けた調整に入ったとの報道。秘密特許制度も盛り込まれる予定とのこと。

| | コメント (0)

2021年5月16日 (日)

介護と代理人

20210511  「介護が大変…」と言うと、寝たきりや病気がちで弱った人の身の回りのお世話が大変、と思うのが普通だと思います。身体的ケアが最も大変なのは言うまでもありませんが、厄介なのはそれだけではありません。各種の行政手続きを、本人に代わってするという仕事も、意外に大変なのです。
 “本来は本人がすべき問題解決を、本人に代わって行なうこと”を広義の「介護」と定義するなら、「介護」と「保育」は同等なのかもしれません。が、「保育」ではだんだんと本人が出来ることが増えていくのに対し、「介護」ではだんだんと本人が出来ることが減っていく…という大きな違いがあります。
 義理の両親の介護の時も、委任状をもらってあちこちの行政手続きを代理しました。そしていよいよ、実の両親からも委任状を受け取ってしまった私…。今回の代理は、両親の身体が不自由なためではなく、複雑な問題解決をするにはやや心もとない状況のためーーー。いろいろな利害関係人との調整や話し合い、書面作りや契約問題などに対処するのは、高齢の親には難しいであろう…という事情からの代理です。
 コロナ・ワクチン接種の予約も、デジタルデバイドのある親をお持ちの方はきっと、代理で手続きされていることと思います。生命保険会社や銀行なども、高齢化による手続き遅延に対応すべく、いろいろ新たな仕組みを導入しているようですが、社会活動に関わる年齢層が幅広くなると、新たな工夫がどうしても必要になってきますよね…^^;;;;;。
 親世代の暮らしぶりを見ていて最近気掛かりなのは、自分たちの老後の暮らし。それなりの土地家屋にはそれなりの固定資産税・都市計画税がかかるわけですが、我々世代の頃の年金では、こうした税負担の割合も高くならざるをえず、ダウンサイジングを余儀なくされるのでは…という懸念が拭えません^^;;。
 2015年に通称“空き家対策特別措置法”が施行されましたが、全国に大量に存在する空き家の所有者から、果たして適切に税が徴収されているのか、すご~く気になります。

| | コメント (0)

2021年5月15日 (土)

「Downton Abbey」(Season 3)

20210508_1 20210508_3  「ダウントン・アビー」のシーズン3を観終えました。Oh! My…(泣)。なんというラストでしょう!!(以下ネタバレ注意)

 

 シーズン3は、メアリーとマシューの結婚という華やかな始まりでしたが、コーラのアメリカの実家の母役でシャーリー・マクレーンが登場し、貴族趣味に批判的で癖のある女性を存在感たっぷりに演じているのを見て、最初は圧倒されました。ただ、どんなに進取の気性に富んだ女性でも、あの当時はまだ、自分で自由にできる財産やお金がなかったことが後半で分かり、女性たちの苦節の日々が身に沁みました。
 本作は、貴族の斜陽を描くことで、時代の変遷に伴う階級格差の是正を考えさせてくれますね~。
 今回も、これでもか!というほど、さまざまな事件の連続で、毎回息つく間もない感じでしたが、三女シビルの結婚と出産と、長女メアリーの出産は、ひとときの安らぎでした。次女イーディスの結婚式での災難、シビルの悲劇とそれを乗り越えた家族、ベイツの無実が認められた後の使用人たちの顔ぶれの変化、トーマスの改悛、スコットランドでの休息ーーーと、伯爵家が困難を乗り越えながら軌道に乗りつつある中での、あのラスト!!! あまりのショックに、しばらくシーズン4に移行する勇気が持てずにいます(T T)。
 あらゆる人生の縮図が詰め込まれた本作ですが、20世紀初頭の人々の暮らしは、こんなにも悲喜こもごもだったのでしょうか…。現代人にもそりゃぁ、青春もあれば自立もあり、結婚もあれば別れもありますが、ここまでドラマティックに尽きることなくクルクル状況が変わるなんて、なかなかなさそうに思います(まぁそれがドラマってもんですが、それでも私の人生は単調すぎ…??)。
20210512_1 20210512_2 20210512_3  シーズン3では、家政婦長のヒューズさんと料理長のパットモアさんの友情が、なんだか微笑ましかったな~♪
 シーズン4は、もう少し、このラストの哀しさを消化できてから、観始めようと思っています(泣)。

| | コメント (0)

2021年5月14日 (金)

緊急事態宣言下の北の丸公園

20210509_2 20210509_3 20210509_4 20210509_5  緊急事態宣言下、公営の公園が閉まっていることに、なんだか納得できない私です。マスク着用で、密を避けて公園を散歩することまで禁止されてしまっては、本当に精神衛生上よろしくないと思うのですが、、、。オリンピック予選が着々と進められていることとのアンバランスに、やりきれなさを感じてしまいます。(公園管理に従事する方々の外出自粛支援なのでしょうから仕方ないとはいえ…)
 先の日曜日、そんな鬱憤を胸に、真夏のような陽射しのもと北の丸公園をウォーキング。目下の北の丸公園は、武道館周辺の工事のため、通行止めや立入禁止区域が多くて到底散歩する状況ではありません。それでも、入園すらできない公園ばかりなので、致し方なくわずかな公開スペースを歩きました。
 なんだかんだ言っても都会のオアシス。大きな木の切り株に、ひまわりの種が置かれていたり、水辺の燕子花が風に揺れていたり、もみじの林の木漏れ日がキラキラしていたり、一面のシロツメクサの中で小雀がかくれんぼしている景色を観ていたら、だんだんと心が和んできました。
 みんな、それぞれ置かれた立場で、その人なりの自粛生活を続けているのだから、国や都の方針に従って努力するしかないんだよな…。(フィトンチッド効果、おそるべし^^;;)

20210514_1 20210514_2 【消防ヘリ?】 今朝5:30くらいから1時間近く、上空を延々と消防ヘリらしき赤いヘリコプターが巡回しています。腹部分に白字で何か書いてあり、「JA596」のように見えます。なんだか不穏で不気味です^^;;。
……と思っていたら、原因はコレか?!

| | コメント (0)

2021年5月13日 (木)

クラゲの季節

20210508_2  先週末、隅田川テラスをウォーキング中、大量のクラゲを目撃! もうそんな季節なんですねぇ。。。
 定番のミズクラゲ(Moon Jellyfish)がほとんどでしたが、中には、長い脚をユラユラさせて泳ぐ赤みがかったアカクラゲのようなのもいました。
 クラゲは、水槽の中のを外から見ている分には美しいですが、一緒に水に入る気にはなれませんね~^^;;。

| | コメント (0)

2021年5月12日 (水)

『実力も運のうち』

20210507_1  『これからの「正義」の話をしよう』に続き、久々に先週、マイケル・サンデル教授の『実力も運のうち』(The Tyranny of Merit)を読了。(ウィットの利いた面白いタイトルを考えたものだと、感心してしまいました)
 “分断の時代”に関する多岐にわたる考察が繰り広げられた、“共通善”を模索するリバタリアン必読の論考。
 トランプ氏の当選以降、middle classの掌握に努める民主党に対して、辛口のコメントがたくさんありました。

 個人的には、以下の2つのことを知ることができただけでも収穫。
 1つは、マーティン・ルーサー・キング牧師の次の言葉ーーー。
「私たちの社会がもし存続できるなら、いずれ、清掃作業員に敬意を払うようになるでしょう。考えてみれば、私たちが出すごみを集める人は、医者と同じくらい大切です。なぜなら、彼が仕事をしなければ、病気が蔓延するからです。どんな労働にも尊厳があります。」
 もう1つは、ジェームズ・トラスロー・アダムズという作家が『米國史』という本の中で掲げた“アメリカン・ドリーム”の本質ーーー。
「誰にとっても人生がよりよく、より豊かで、より充実したものとなるはずの国、誰でも力量や業績に応じて機会に恵まれる国」
 ふたりとも、誰にでも分かる言葉で、しかし実に本質的な事柄を、端的に言い切っている気がしました。

 要は、社会正義の実現には、誰しもが等しく「評価と承認」を得られることが必要…ということなのだと思います。
 その議論のひとつとして挙げられたアメリカの“学歴社会”に関する考察は、日本でもまったく同様に検討の必要があると感じました。
 かつては「入るのはラクで出るのは難しい」と言われていたアメリカの有名大学も、今や日本同様、入学できるのはほんの一握りのトップエリートか、はたまた強力なコネや資産のある人に限られるという現実。こうした生まれながらのアドバンテージは“運”によってもたらされたものなのに、あたかも自身の努力と勤勉さだけで獲得したかのように錯覚する人が多い。。。そして、学歴が将来の仕事を決め、違う階層の人たちが水と油のように関わり合いにならない社会。。。学歴を持たない人が自らを卑下したり、高学歴の人がそうでない人を見下すような、偏った人間評価が幅をきかせる歪んだ世界。。。
 アリストクラシーの時代は、“生まれ”が人生を決めた。メリトクラシーの時代は、“功績”が人生を決める。。。けれど、いずれの時代も、何らかの評価軸に基づいてヒエラルキーが生じ、一面的な上下関係ができる構図は何ら変わらない・・・それは間違っているーーー。サンデル教授の問題提起は至極もっともです。もちろん、必ずしも常に上の人がマウントを取るわけではなく、社会的に高いステイタスにいても、誰もが公平だと思って生きている人だってたくさんいるし、「社会で成功できたのは、たまたま色々な点で恵まれていただけだ」と謙虚に生きている人もいるはず。。。でも、そういう人が多数派になり、あらゆる階層の人たちがお互いを尊敬しあえるようにならない限り、“分断の時代”は終わらない。。。そう思わされました。

20210510_5 【人新世の「資本論」】 次はこれ。マルクス研究者の現代資本主義観はいかなるものか、に関心があります。“SDGsは「大衆のアヘン」である”という謳い文句を聞きました。SDGsバッチが免罪符のように見えることには直観的に共感します。著者が、原発や核融合炉についても取り上げて議論しているのかを気にしつつ、読みたいと思っています。

| | コメント (0)

2021年5月11日 (火)

すき焼きすき焼き♪

20210507_2 20210510_8  息子の食欲に応えつつ、夫婦二人は野菜中心の粗食に…という方針を実現するのは、なかなか難しいことです。
 そんな中、先週末は久しぶりに“すき焼き”にすることに! とはいえ、焼き豆腐も“したらき”も椎茸・シメジも省略して、野菜は白菜と春菊とネギのみに。肉は500g超(14枚)を買い込んで、生卵も一人2個ずつ準備してスタンバイ♪
 シチリア産のビオワインをお供に、親は野菜中心、息子は肉・肉・肉…の夕食となりました。
 香りだけでもお腹いっぱいになりそうなほどの濃厚で甘じょっぱい割り下をふんだんに使って、のんびりと堪能しました~♪
(そして翌日も、ハンバ~~グ…^^;;;)

| | コメント (0)

2021年5月10日 (月)

「Downton Abbey」(Season 2)

20210508_4   いやはや、さすがシェイクスピアのお国柄と言うべきかーーー。
 「Downton Abbey」シーズン2を火曜日に観終えましたが、もうシーズン6までひた走ること確定です。すごいドラマ!
 男性視点、女性視点、貴族視点、使用人視点、親視点、子視点、誠実視点、不義視点・・・あらゆる視点で世界を捉えて、時代の流れとともに移り変わる人間の心が、これでもかと描かれて、誰の身に寄り添って見ても、人生の奥深さに驚愕してしまいます。。。
 シーズン2は、第一次世界大戦とスペイン風邪の時代。戦時下のグランサム伯爵家の人々が、次第に価値観を変えながら、自分たちの信義に則って様々な事柄に対応していく様子が圧巻でした。地味な存在ではありましたが、マシューと結婚するはずだったラヴィニアという女性の生き様が、哀しくて気高くて泣けました。英国版コックリさんで、ラヴィニアの意思が顕現したときは、粋な演出に背筋がゾクゾク(笑)。
 “不幸でなければ…”という、グランサム伯爵の言葉にも、長く生きてきた大人としての人生観が滲み出ていて、世界中でこの言葉に救われた人も数多いのでは…と感じ入ってしまいました^^。
 シーズン1ではまったく好きになれなかった侍女のオブライエンやトーマスですら、なんだか愛おしく感じられてしまうほど、慈愛に満ちた脚本だなぁ。。。と感じます。このドラマに触れた人たちすべての人生が、きっときっと、幾分か豊かになっていることは間違いなくーーー。
 本作の魅力を強く語ってくれた友人に、心からの感謝を! 引き続きゆっくりとシーズン3に進みます♪(ネタバレが怖くて、当面語り合えないのが残念ですが…^0^;;;;;)

| | コメント (0)

2021年5月 9日 (日)

バーガーショップのサンドイッチ

 GW最終日の昼、家族揃ってのランチということで、「ちょっと贅沢しちゃおうか?」と、大人気のハンバーガーショップでテイクアウトすることにしました♪
 息子はチーズバーガー、夫はアボカドバーガー、「私はバーガーはちょっとボリュームがありすぎるなぁ…」と、(本当は食べたくて仕方なかったんですが)「サンドイッチにトライしてみよう!」と、初めてサンドイッチを頼んでみました。
20210505 20210509_1  ・・・ひたすら外出自粛し続けて、毎日おさんどんに明け暮れたGWだったので、思い切ってアボカドシュリンプ&サーモンサンドイッチを注文! プリっぷりのシュリンプと、クリーミーなアボカド、いい香りのサーモンとブロッコリー。。。美味でしたぁ~♪♪♪

【ホットドッグ】 このお店、ホットドッグもすごくおいしいのですが、今朝の我が家はお手製ホットドッグ♪

| | コメント (0)

2021年5月 8日 (土)

息子の年金

Nenkin  息子が成人して以降、すでにかなりの額が預金通帳から引き落とされています。
 目下の国民年金保険料の月額は16,610円なので、2年前納制度を利用しても、学生には大変な額になります(毎月の弁理士会費用より高い!)。
 成人国民から遍く徴収されるこの保険料は、国にとっては莫大な金額になるのでしょうが、自転車操業的な投資運用のような使われ方をされていないことを祈るばかり。。。
 人口動態を見るにつけ、年金制度の先行きがまったく楽観視できない中、あまりに遠い未来のためにコツコツ納め続けることの意義を見出せない気分ですが、致し方なし(苦笑)。世代間扶養を基盤とした現状の制度は、いつまで維持できるのでしょうか、シビアなシミュレーションはされているのでしょうか…。
 制度に全幅の信頼を寄せたいところですが、先送り政治への不安も拭えずーーー。
 最近の私の長生きへのモチベーションは、こうして未来の展望をあれこれとブログに書きつけて、60年後くらいに検証すること(笑)!
 年金施策に関しては、少なくとも息子が年金受給者になるまで、健康長寿でウォッチングを続けないと~^0^!(セコい動機で情けない…^^;;)

| | コメント (0)

2021年5月 7日 (金)

1.5テスラ_MRI初体験

 先月の転倒で、いまだかつてない“たんこぶ”が出来、GW中もずっと首と脳に違和感があったため、昨日ついに、脳神経外科の先生に診察していただきました。
 診断結果は、「異常なし」~^0^♪ ただ、の血管に小さな瘤があるので、また1年後に念のため撮影に来てください、とのこと。
 いやぁ、ホッとしました!
20210506_1 20210506_2  生まれて初めて、1.5テスラのMRIを受けたのですが(3テスラというのもあるらしい)、約20分ほど、ゴワンゴワンとやたらうるさい機械の中に閉じ込められました(苦笑)。さながら、ポンコツのエアーコンプレッサーの上で昼寝をしたかのよう。。。事前にポリウレタンの耳栓もしていたのですが、大して騒音は変わらなかった感じです。腰から上を台に拘束され、「できれば眼球も動かさない方がベター」ということで、目をつぶって1点に集中し続けました^^;;。あれは、閉所恐怖症の人には無理だと思われます。
 MRIの原理を考えると、私の身体を構成する分子中の水素の原子核が、磁気モーメントの影響で、強制的に足並み揃えて高速ダンスをさせられるようなイメージだったので、不自然な気味悪さは拭えませんでしたが、CTで放射線を浴びるよりはいいか…と割り切って臨みました^^;;。
 造影剤を入れなくても、血管がくっきり鮮明に見え、脳のスライス画像も複数枚きれいに観ることができ、自分の目で確認できたことは大きな安心感につながりました。瘤についても、「あなたは低血圧気味なくらいだから、まったく問題ありません」と太鼓判を押していただき、心強かったです。
 まだちょっとだけ首まわりに違和感がありますが、軽いむち打ちだと観念して、徐々に本調子に戻していきたいと思います~。
 ご心配をおかけいたしました、どうもありがとうございましたm(_ _)m。
(それにしても、脳の形や皺の具合にもずいぶん個性があるようで、いろんな人の脳画像を見比べるのも面白そう…)

| | コメント (2)

2021年5月 6日 (木)

実家の父にワクチン接種予約券

 今月に入ってすぐ、84歳の実家の父のもとに、ワクチン接種の予約券が届きました。2歳年下の母のもとにはまだ届かないのだとか。この週明けから予約できるとのこと。既にワクチン接種を終えている人から話を聞くと、1度目の接種でも2,3日不調になった人や、2度目で発熱した人も結構いて、インフルエンザ予防接種の100倍はダメージがある…とのたまう方もいました。接種後の両親の様子にも気をつけないと…と思わされます。

20210502_8 20210425_3_20210506081701  緊急事態宣言が延長されるのかも気掛かりだし、オリンピックは果たして開催されるのかされないのか、、、。いろいろと決めなければならないことが山積みですね。個人的には、すべての国がコロナを落ち着かせた後でなければ、オリンピックを気持ちよく開催することは不可能なのではないかと思っていますが。。。

| | コメント (0)

2021年5月 5日 (水)

「Downton Abbey」(Season 1)

20210502_4 20210502_7  2010年~2015年頃に世界を席巻したそうだから、ほぼ10年遅れになりますが、ようやく、ドラマ「ダウントン・アビー」のシーズン1を、このGWに鑑賞しました。先月観た「ブリジャートン家」の約百年後、20世紀初頭の英国貴族社会を舞台にしており、グランサム伯爵一家の限嗣相続をめぐる駆け引きと、使用人たちの日常を通して、その人間模様を丁寧に描いた愛憎劇。「ブリジャートン家」ではまだ、貴族の斜陽感は感じませんでしたが、「ダウントン・アビー」では、車や電気や電話といった文明の利器の登場とあいまって、人々の価値観が変わりつつある世の中をも浮き彫りにして、時代の潮流を強く感じる作品です(以下ネタバレ注意^^;)。

 下僕のトーマスや侍女のオブライエンの卑劣な悪だくみもさることながら、長女のメアリーと次女のイーディスの足の引っ張り合いは、正直見ていて辛かった。。。ごく狭い社交界の中だけで、良家に嫁ぐことだけを使命のようにして生きていると、あんなイジワルを平然とできるようになってしまうのかしらん…。
 シーズン1の中での一番の驚きは、3話での外交官の腹上死(あまりの唐突さに度肝を抜かれました!)。よもや、あんな展開になろうとは…?!
 個人的には、最初の1,2話を観ただけで、すっかり好きになってしまったのが、グランサム伯爵と弁護士のマシュー。そして、だんだんと好感度が上がったのがメイド長のアンナでした。マシューなんて、優しくて倹約家で働き者で、理想の男性のように見えますが、貴族社会では、弁護士や医師は労働者であって、必ずしも敬意を持たれる存在ではないのが可笑しかった。
 また、「ハリー・ポッター」シリーズでお馴染みのマクゴナガル先生が、癖のある先代伯爵の未亡人ということで、先生として刷り込まれた彼女の人格を脳内矯正するのが大変でした(笑)。
 シーズン1だけではまだ、相続問題もメアリーの結婚も宙ぶらりんで、いきなり第一次世界大戦に突入してしまったので、以降のシーズンを観ずには落ち着けません! しかし、シーズン6まであるんですよねぇ。。。さぁ大変!(目下、Amazon PrimeでSeason2を観賞中~^0^;;)

| | コメント (0)

2021年5月 4日 (火)

GWの食卓

20210430_1 20210430_3 20210501_3  今年のGW、夫は実験のシフトを入れまくり、ほぼ出張三昧でした(汗)。
 家人が一人不在だと、洗濯量も減るし、食事は手抜きできるし、空き部屋が増えるので、「ラク~♪」と言うと、夫はイジけますが…^^;。
 出張先の研究所では、コンビニ弁当か外食になるので、「あ~、また粗食の日々だ」と言いながら出掛けましたが、私だったら、自分以外の人が作ってくれたご飯なら、出来合いのお弁当だろうが、何の文句もないけどなぁ~!

20210502_5 20210502_6 20210502_8_20210502200701  …こんなブログを書きながら、「そういえば昔、“Dの食卓”とかいうゲームがあったなぁ…」と思い出し、どんなゲームだったっけ?と検索したら、Dではなく“Gの食卓”なるコミックスがヒットしました(笑)。なにやら、ガンオタの日常を描いた作品のようですが、ちょっと面白そう。。。

 このGWは、ドラマ鑑賞と読書のほか、友人とのリモートお茶会もしたかったのに、親戚がらみの諸々にずいぶん翻弄されて、電話やメールに割く時間が妙に多い気がします…^^;;;。

| | コメント (0)

2021年5月 3日 (月)

“たんこぶ”とピンクムーン

20210427_5 20210427_6  先週火曜日の夜、夕食後にちょっと外に出て空を見上げながら歩いていたら、翌朝の資源ゴミ回収用に道路に置いてあったプラケースに蹴躓いて、ハデに転びました(泣)。どんな風に転んだのか記憶にないのですが、ビルの壁面角に激しくおでこをぶつけ(「ミシッ」っと頭蓋骨からヘンな音がして)、すぐに巨大な“たんこぶ”が・・・(汗)。
 夜風に当たりながらそぞろ歩きするつもりが、身体のあちこちをしたたかに打ったため、断念して即帰宅。。。
 夫に擦り傷を消毒してもらい、ソファで横になると、普段は素っ気ない息子が、かいがいしく動き回り、“熱さまシート”を“たんこぶ”に貼ってくれました^^;;。目の下の腫れと擦り傷を見ながら、「これじゃぁDVと誤解されそうだね…^^;;」と二人して苦笑していました。
 その夜、真っ暗な空には見事な満月がーーー。春に咲くピンク色の花にちなんで、“ピンクムーン”と言うそうですね。美しい月にはうっとりしますが、空を見上げる時は立ち止まることをおすすめします^^;;;;。
 今回のことで、“上の空”という言葉の妙と、頭蓋骨への感謝と、転倒の全身(むち打ち)的ダメージの大きさを痛感しました。
(その晩と翌日・翌々日…と様子を見ましたが、おかげさまで特に異常なく、“たんこぶ”は小さくなっていきました。加齢により空間認識力が落ちているのかもしれず、転倒にはよくよく注意したいです^^;;)

4 【その後の経過】 4日後には、打った場所がずいぶんと青く変色してきました。軽い「むち打ち」の場合、安静にしすぎるのも良くないと、ネット上に医師が書いていたのを読み、普通に動き回っていますが、5日目の昨日あたりから、ぶつけたのと対極の、左後頭部の下の方が、時折シクシクと微妙に疼くのが気になります。脳挫傷でそのような症状が出ることがあるとも書いてあったものでにわかに焦り、連休明けに脳神経外科に行ってみようと思っています。(コロナ禍で、医療従事者のお手を煩わせるのは非常に心苦しいのですが…)
(ご心配をおかけするような記載で恐縮です。後日のための自分用メモです^^;;;)

| | コメント (2)

2021年5月 2日 (日)

継続研修は残り36単位

20210427  資格維持のため、2020/4/1~2025/3/31の5年間で、業務研修を60単位、倫理研修を10単位取得する必要があります。
 この4月末時点で、倫理研修はe-Learningの5単位、業務研修は24単位取得済なので、残りは、倫理集合研修5単位と業務研修36単位です。
 2021年度前期の私のミッションは、“家にいる”ことなので(苦笑)、この期間のうちに、業務研修だけでも終わらせてしまおうと目論んでおります^^;;。
 企業勤務でもちょくちょくe-Learningを課せられる昨今ですが、かなりの時間を取られてストレスフルであることは否めないこの手の能力担保研修。正直言って、細切れに消化するよりは、一気に片付けてしまいたい気持ちになります。その意味では、このコロナ禍と我が家の事情におけるステイホーム期間は、絶好の研修消化期間! 諸々の問題意識醸成を兼ねて、集中的に取り組みたいと思います~^^;;;。

【国内外企業の最新知財戦略】 先月聴いた「国内外企業の最新知財戦略」というプログラムは、『喧嘩の作法』の著者の久慈氏が講師をなさっておられました。前弁理士会会長自らのご要請によって実現した研修のようでしたが、面白かった~(確認テストのシンプルさも好感度大♪)。
 ホンダにおられた期間が長い久慈さん。本田宗一郎さんは絵を描く方で、スーパーカブの開発に当たり、高沢圭一さんという日本画家の女性画にヒントを得て、女性も乗れるバイクのデザインを検討したのだとか。イノベーターズ・ジレンマを常に意識して、市場を眺めておく必要性を改めて感じました。久慈氏のお話を聴いていると、大企業の知財部というのは、経営戦略に資する情報解析部隊として、すごく面白い場所だと感じます^^。

| | コメント (0)

2021年5月 1日 (土)

GW@2021

20210423 20210427_2  2021年のゴールデンウィークは、前年に引き続き、“ステイホーム”ウィークです。よもや、こんな日々を2年も続けて送ることになろうとは…。
 皆さまは、ステイホームのGW、どのようにお過ごしの予定でしょうか?
 私は、友人たちのオススメで購入した「Downton Abbey」シーズン1
のBlu-rayを鑑賞して過ごす予定^^♪。また、Netflixで「Suits」のファイナルシーズンの配信も開始されたので、そちらも観たい! なんだか、“毎日が安息日”状態になってしまいそうです…(汗)。

| | コメント (0)

« 2021年4月 | トップページ | 2021年6月 »