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2021年6月 9日 (水)

筆(ひつ)ポリゴン

20210531_1  先日、弁理士会のe-Learning「農林水産知財の現状及び課題」という講座を聴いた中で、初めて“筆ポリゴン”(農地の区画情報)という取り組みを知りました。
 最近、個々人の生活にせよ、都市開発にせよ、農業の効率化にせよ、様々な分野でボトルネックになっていると感じるのが、土地の流動性のなさ・融通の利かなさによる改革ハードルの高さ。そもそもの区画の登記状況、所有者の不明確さ、窓口担当者の不確かさや連絡の取りづらさ、売買に伴う税制など、整理を阻む原因を上げればキリがありません。
 同じ地域で農業を営む人たちが協力して、各々の農地を合体させ、大規模農業を模索するような動きも報道されたりしますが、全国レベルで見ればほんのわずかな取り組みなのだと思われます。農業分野でITを活用するためには、できるだけ広大な耕作地をまとめて管理するに越したことはなく、ちまちまと利用したのでは、効果も限定的にならざるをえません。せっかく各地に農協があり、気候条件も似通った地域でテロワールを共有する特産品も決まってくるのだから、その地域で協力しないのはもったいない。
 …と、素人考えでは思うわけですが、代々受け継がれてきた土地をどう活かすかは、農業従事者の方々それぞれの考えがあるのでしょうし、取りまとめは一朝一夕にはいかないのでしょう。とはいえ、鳥瞰的俯瞰的に眺めることで、大きなプランを描けるようになるといいですねー!
(これ、不動産登記分野にも展開してもらえると、いろいろな問題があぶりだせるような気がします!)

浅草商店街】 浅草商店街の一画が、台東区から立ち退き要求されているとか。40年前の経緯との兼ね合いで、どう決着するのでしょう?!

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